【効果】画像の周辺を暗くする「ビネット効果」の作り方【レンズ補正】

【効果】画像の周辺を暗くする「ビネット効果」の作り方【レンズ補正】

【Photoshop基本操作】「ビネット効果」とは、カメラレンズの特性により画像の周辺が暗くなる現象です。「ケラレ」と呼ばれるレンズ性能の悪さを示すものですが、主体を際立たせた効果で、どこか懐かしいレトロな演出ができます。[レンズ補正] の [周辺光量補正] を活用すれば、どんなドキュメントサイズでも簡単に作成できます。



ダークとディープを両立させる!
下手なビネット効果は、単にブラックを被せて周辺を暗くすることです。この方法だと、鮮やかな色は汚くなるし、一律に暗くなるのでメリハリもなくなります。違和感が出るようではマイナスですね。素材画像に応じたダーク (暗さ) とディープ (濃さ) を両立させてこそ、恥ずかしくない演出になるのではないでしょうか?

ビネット効果の作り方

これから行う操作は、画像の周辺を暗くする「ビネット効果」の作り方です。基本設定から暗くする領域や適用度が自由に変更できます。また、効果はフィルターの設定値だけで再現されるので、テクニックを要するフリーハンドの描画などは一切ありません。誰でも簡単に同じ効果が手早く作成できます。
元画像 → ビネット効果を適用

ダークとディープを準備する

素材画像をダウンロードします。作例では、[幅 : 1600 pixel] x [高さ : 1200 pixel] の [RGB カラー] を使用しています。
素材画像を開く
素材画像を開く
どんなサイズにも対応!
ドキュメントサイズや解像度はなんでもかまいません。RGB カラーモードなら、スクエア、ワイド (16 : 9) など、どんな比率の画像にも対応できます。
[レイヤー] パネルで、[グループを作成] をクリックし、[グループ 1] を作成します。作例では、グループ名を「ビネット効果」に変更しました。
[グループ] フォルダーを作成
[グループ] フォルダーを作成
[新規レイヤーを作成] をクリックし、[レイヤー 1] を作成します。作例では、レイヤー名を「ディープ」に変更しました。
[編集] メニューから、[塗りつぶし] を選択します。[塗りつぶし] ダイアログで、[内容] に [50% グレー] を選択して、[OK] をクリックします。
[内容] に [50%グレー]を選択
[内容] に [50% グレー]を選択
[フィルター] メニューから、[スマートフィルター用に変換] を選択して適用します。
スマートオブジェクトを確認
スマートオブジェクトとは?
あらかじめ、[フィルター] メニューから、[スマートフィルター用に変換] を選択して、レイヤーや背景をスマートオブジェクトに変換しておくと、適用するフィルターや色調補正などの調整が再編集できるようになります。
[スマートフィルター用に変換] のアラート
[スマートフィルター用に変換] のアラート
同様にして、レイヤー「ダーク」を作成します。ただしこちらは、[ホワイト] で塗りつぶしておきます。
レイヤー「ダーク」を作成
レイヤー「ダーク」を作成
2つのレイヤーがスマートオブジェクトに変換されていることを確認したら、それぞれのレイヤーを選択し、描画モードを設定します。[50% グレー] で塗りつぶした「ディープ」を [オーバーレイ]、[ホワイト] で塗りつぶした「ダーク」を [乗算] に設定してください。
描画モードを設定
描画モードを設定
乗算とオーバーレイの違いは?
描画モードの [乗算] と [オーバーレイ] は、印象を暗くしたい場合によく使われる、代表的な描画モードです。[乗算] は、基本色に合成色を掛け合わせるので、合成色が「ホワイト」の場合、結果色には変更がありません。[オーバーレイ] は、合成色が明度 50% を境界として、明るい色はより明るく、暗い色はより暗くするので、合成色が「50% グレー」の場合、結果色には変更がありません。これらの結果色に変更がない色を「中性色」といいます。
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[レンズ補正] で周辺を暗くする

[レイヤー] パネルで、「ディープ」を選択します。
[フィルター] メニューから、[レンズ補正] を選択します。[レンズ補正] 操作パネルで、プレビューの表示倍率に [表示サイズに合わせる] を選択します。
プレビューの設定を行う
プレビューの設定を行う
[グリッドを表示] のチェックマークを外します。
[グリッドを表示] のチェックマークを外す
[グリッドを表示] のチェックマークを外す
プロファイルに注意!
素材画像に「レンズプロファイル」が含まれている場合は、[レンズ補正] を適用すると、画像に歪みが生じることもあります。[自動補正] の [補正] セクションにある [歪曲収差] ほかのチェックマークを外してください。
[補正] セクションのオプションを無効にする
[補正] セクションのオプションを無効にする
[カスタム] タブをクリックします。
[カスタム] タブをクリック
[カスタム] タブをクリック
[周辺光量補正] の [適用量] に「-50」を入力し、[中心点] に「+25」を入力して、[OK]をクリックします。
[周辺光量補正] を設定
[周辺光量補正] を設定
同様にして、レイヤー「ダーク」にも [レンズ補正] を適用します。
レイヤー「ダーク」にも適用
レイヤー「ダーク」にも適用
2つのレイヤーに同様の [レンズ補正] を適用すると、画像の周囲が暗くなるビネット効果が完成します。
画像の周辺が暗くなった
画像の周辺が暗くなった
[周辺光量補正] のしくみ!
[周辺光量補正] の [適用量] は、「0 〜 -100」が暗く、「0 〜 +100」が明るく設定できます。[中心点] は、画像の中心点から周辺の暗くなるまで (明るくなるまで) の領域や境界線をぼかすもので、「0 〜 +100」の範囲で、数値が低いほど適用される領域は増え、ぼかしは大きくなります。
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効果の適用量を調整する

[レイヤー] パネルで、グループ「ビネット効果」を選択します。
[不透明度] に「50%」を設定します。
グループを選択して [不透明度] を設定
グループを選択して [不透明度] を設定
効果の適用量が調整できました。
[不透明度] に「100%」を設定 → [不透明度] に「50%」を設定
[レンズ補正] の設定を変更!
たとえば、暗くする領域を拡げたり狭くする調整は、[レンズ補正] を編集します。[レイヤー] パネルで、[スマートフィルター] → [レンズ補正] をダブルクリックします。すると、[レンズ補正] 操作パネルが表示されます。
暗くする領域は [中心点] を調整
暗くする領域は [中心点] を調整
STEP 2 で設定した [周辺光量補正] の [中心点] を調整します。作例では、レイヤー「ダーク」と「ディープ」に同じ設定を行っていますが、それぞれに異なる設定をしても面白い効果が出るでしょう。

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