【Photoshop基本操作】グラデーションとは、明るさや色の滑らかな変化です。ドラッグした距離でグラデーションを描画する [ グラデーションツール ] は、単にグラデーションを敷きつめるだけの役割でなく、選択範囲やマスクの作成など、さまざまな場面で活用される万能ツールです。
非破壊編集を身につけよう!
作業中のファイルは、再編集可能な状態で保存することが重要視されています。ここでキーワードとなるのが「非破壊編集」です。ドキュメントに直接描画する [ グラデーションツール ] は、あまり出番がないかも知れません。
グラデーションツールの概要
グラデーションとは、明るさや色の滑らかな変化です。その活用は、イメージを彩るだけではなく、色調補正や型抜きなど、輪郭を和らげるためにも使われています。[ グラデーションツール ] を使って、グラデーションを描画しましょう。
グラデーションツールを選択
ドキュメントの任意の箇所に、グラデーションを作成したい場合は、[ グラデーションツール ] を選択します。
【操作方法】
[ 幅 : 512 pixel ]、[ 高さ : 512 pixel ]、[ 解像度 : 72 pixel/inch ]、[ カラーモード : RGB カラー 8 bit ] の新規ドキュメントを作成します。
[ ツール ] パネルで、[ グラデーションツール ] を選択します。
どんなサイズでもOK!
[ グラデーションツール ] の対象となるドキュメントは、Photoshop で開くことができる画像なら、どんなサイズでも対応することができます。ここでは、これから作成するグラデーションが確認できる程度の、小さいドキュメントを作成しています。
オプションバーを設定 (1)
[ グラデーションツール ] を選択すると、上部にオプションバーが表示されます。オプションバーの各部の働きについて簡単にご紹介しましょう。
ツールプリセット
現在の設定をツールプリセットとして保存できます。現在のグラデーションを表示
現在設定されているグラデーションのカラーバーがプレビューされます。初期設定 : 描画色から背景色へクリックでグラデーションを編集
[ グラデーションエディター ] ダイアログを開き、新規グラデーションの作成や編集を行います。クリックでグラデーションピッカーを開く
[ プリセット ] からグラデーションを選択します。グラデーションの種類を選択
5つのサブツールから、グラデーションの形を選びます。初期設定 : 線形グラデーションオプションバーを設定 (2)
オプションバーを設定 (2) には、不透明度とディザなどのチェックボックスがあります。ほとんどの操作は初期設定のままで行えます。
不透明度を設定
画像 (基本色) に対して、グラデーション (合成色) の効果を反映させる描画モードを設定します。初期設定 : 通常逆方向
有効にすると、グラデーションの開始点と終了点に設定した色が入れ替わります。初期設定 : 無効ディザ
有効にすると、グラデーションにノイズを追加して、縞状の階調を最小限に抑えるディザ処理が適用されます。初期設定 : 有効透明部分
有効にすると、透明部分が設定されているグラデーションの透明部分を有効にします。初期設定 : 有効設定はいつ行う?
[ グラデーションツール ] のオプションバーは、グラデーションを描く前に設定します。たとえば、描画した後で、サブツールを [ 線形グラデーション ] から、[ 円形グラデーション ] に変更しても反映されません。
グラデーションを描画
オプションバーの設定ができたら、ドキュメントにグラデーションを作成しましょう。
【操作方法】
ドキュメント内で、グラデーションの「開始点」をクリックホールドします。
グラデーションの方向にドラッグし、「終了点」でマウスボタンを離します。ドラッグした線の方向にグラデーションが描画されました。
カラーバーの開始点と終了点
[ グラデーションツール ] は、ドラッグを始める「開始点」、ドラッグを終える「終了点」の2点間で、設定したカラーのさまざまなグラデーションが描けます。カラーバーは、左側が開始点、右側が終了点です。このことをよく覚えておきましょう。
フリーのグラフィックデザイナーです。カタログ、ポスター、パッケージなど様々な分野に携わってきました。