【Photoshop基本操作】グラデーションとは、明るさや色の滑らかな変化です。ドラッグした距離でグラデーションを描画する [ グラデーションツール ] は、単にグラデーションを敷きつめるだけの役割でなく、選択範囲やマスクの作成など、さまざまな場面で活用される万能ツールです。
非破壊編集を身につけよう!
作業中のファイルは、再編集可能な状態で保存することが重要視されています。ここでキーワードとなるのが「非破壊編集」です。ドキュメントに直接描画する [ グラデーションツール ] は、あまり出番がないかも知れません。

グラデーションツールの概要
グラデーションとは、明るさや色の滑らかな変化です。その活用は、イメージを彩るだけではなく、色調補正や型抜きなど、輪郭を和らげるためにも使われています。[ グラデーションツール ] を使って、グラデーションを描画しましょう。

グラデーションを描画する
グラデーションツールを選択
[ 幅 : 512 pixel ]、[ 高さ : 512 pixel ]、[ 解像度 : 72 pixel/inch ]、[ カラーモード : RGB カラー 8 bit ] の新規ドキュメントを作成します。

新規ドキュメントを作成
[ ツール ] パネルで、[ グラデーションツール ] を選択します。
![[グラデーションツール]を選択](https://psgips.net/wp-content/uploads/2021/08/p046_01_02b.jpg)
[ グラデーションツール ] を選択
どんなサイズでも OK!
[ グラデーションツール ] の対象となるドキュメントは、Photoshop で開くことができる画像なら、どんなサイズでも対応することができます。ここでは、これから作成するグラデーションが確認できる程度の、小さいドキュメントを作成しています。
オプションバーを設定【1】
[ グラデーションツール ] を選択すると、上部にオプションバーが表示されます。オプションバーの各部の働きについて簡単にご紹介しましょう。
![[グラデーションツール]のオプションバー](https://psgips.net/wp-content/uploads/2021/08/p046_01_03.jpg)
[ グラデーションツール ] のオプションバー
ツールプリセット
現在の設定をツールプリセットとして保存できます。現在のグラデーションを表示
現在設定されているグラデーションのカラーバーがプレビューされます。初期設定 : 描画色から背景色へクリックでグラデーションを編集
[ グラデーションエディター ] ダイアログを開き、新規グラデーションの作成や編集を行います。クリックでグラデーションピッカーを開く
[ プリセット ] からグラデーションを選択します。グラデーションの種類を選択
5つのサブツールから、グラデーションの形を選びます。初期設定 : 線形グラデーションオプションバーを設定【2】
オプションバーを設定【2】には、不透明度とディザなどのチェックボックスがあります。ほとんどの操作は初期設定のままで行えます。
![[グラデーションツール]のオプションバー](https://psgips.net/wp-content/uploads/2021/08/p046_01_06.jpg)
[ グラデーションツール ] のオプションバー
不透明度を設定
画像 ( 基本色 ) に対して、グラデーション ( 合成色 ) の効果を反映させる描画モードを設定します。初期設定 : 通常逆方向
チェックマークを入れると、グラデーションの開始点と終了点に設定した色が入れ替わります。初期設定 : 無効ディザ
チェックマークを入れると、グラデーションにノイズを追加して、縞状の階調を最小限に抑えるディザ処理が適用されます。初期設定 : 有効
透明部分
チェックマークを入れると、透明部分が設定されているグラデーションの透明部分を有効にします。初期設定 : 有効設定はいつ行う?
[ グラデーションツール ] のオプションバーは、グラデーションを描く前に設定します。たとえば、描画した後で、サブツールを [ 線形グラデーション ] から、[ 円形グラデーション ] に変更しても反映されません。
グラデーションを描画
ドキュメント内で、グラデーションの「開始点」をクリックホールドします。
グラデーションの方向にドラッグし、「終了点」でマウスボタンを離します。ドラッグした線の方向にグラデーションが描画されました。

グラデーションを描画する
カラーバーの開始点と終了点
[ グラデーションツール ] は、ドラッグを始める「開始点」、ドラッグを終える「終了点」の2点間で、設定したカラーのさまざまなグラデーションが描けます。カラーバーは、左側が開始点、右側が終了点です。このことをよく覚えておきましょう。


開始点から終了点までがグラデーション範囲

フリーのグラフィックデザイナーです。カタログ、ポスター、パッケージなど様々な分野に携わってきました。