【Photoshop基本操作】詳細なコントロールができる [ ワープ ] を使えば、円筒形に合わせたラベルの変形ができます。しかし、貼り付ける形状にパースがついていると難しいですね。そんなときは、[ 遠近法 ] の変形を組み合わせます。計画的な操作で、コーヒー缶にラベルデザインを貼り付けましょう。
先にアンカーを決める!
[ ワープ ] の基本操作は、変形させたい箇所をドラッグして行います。詳細オプションでは、[ 3 x 3 ]、[ 4 x 4 ] などに分割できますが、方向線でのコントロールは4方向でより複雑になり、初級ユーザーの方にはオススメできません。
[ デフォルト ] では、オブジェクトの四隅に、2方向の方向線があるだけです。したがって、その「4つの角」がどこにあるべきか? を判断して、まず、4つのアンカーの位置を決定します。方向線をやたら動かすと、ワケがわからなくなりますよ。
円筒形の缶にラベルを貼る方法
これから行う操作は、コーヒー缶の写真素材に、平面デザインのラベルを違和感なく貼り付ける方法です。缶の形状にシェイプを作成して、[ フレームに変換 ] でマスキングします。[ 拡大・縮小 ] と [ 遠近法 ] を一連の操作で行い、[ ワープ ] で形状に合わせたコントロールを行います。マスキング:特定の領域を覆い隠す

シェイプを作成する
素材画像をダウンロードして開きます。素材画像は、[ 幅 : 1600 pixel ]、[ 高さ : 1200 pixel ]、[ 解像度 : 72 pixel/inch ]、[ カラーモード : RGB カラー ] を使用しています。

素材画像を開く
![[ツールモードを選択]に[シェイプ]を選択](https://psgips.net/wp-content/uploads/2021/07/ut139_01_03.jpg)
[ ツールモードを選択 ] に [ シェイプ ] を選択
貼り付ける領域をトレースして、[ シェイプ 1 ] を作成します。トレース:特定の形状に沿ってなぞる

貼り付ける領域をトレース
[ レイヤー ] パネルで、[ シェイプ 1 ] が作成されたことを確認します。
![[シェイプ1]が作成されたことを確認](https://psgips.net/wp-content/uploads/2021/07/ut139_01_05b.jpg)
[ シェイプ 1 ] が作成されたことを確認
切り抜きのためのシェイプ!
作成したシェイプには、塗り、または、線の設定がありますが、フレームに変換する場合は、影響を受けないので何でもかまいません。また、[ 属性 ( プロパティ ) ] パネルによる [ 濃度 ]、[ 不透明度 ] なども反映されません。[ パス ] のみが変換され、フレームのマスク領域になります。

フリーのグラフィックデザイナーです。カタログ、ポスター、パッケージなど様々な分野に携わってきました。