面を滑らかにする
写真を言いかえるなら、「ノイズの集合体」です。ノイズを消して、面を滑らかにすると、さらに、写真の生っぽさが解消できます。
![面を滑らかにしてトーンをつくる](https://psgips.net/wp-content/uploads/2021/07/km212_04_02.jpg)
【操作方法】
[ フィルター ] メニューから、[ ぼかし ] – [ ぼかし (詳細) ] を選択します。[ ぼかし (詳細) ] ダイアログで、[ 半径 ] に [ 3.0 ]、[ しきい値 ] に [ 10.0 ] を入力して、[ OK ] をクリックします。
![[ぼかし(詳細)]を設定](https://psgips.net/wp-content/uploads/2021/07/km212_04_01.jpg)
[ ぼかし (詳細) ] を設定
ノイズを消して面を滑らかにすることができました。
![ノイズを消して面を滑らかにすることができた](https://psgips.net/wp-content/uploads/2021/07/km212_04b_02b.jpg)
ノイズを消して面を滑らかにすることができた
ぼかし (詳細) とは?
画像全体、または、選択範囲の画像を単にぼかすのではなく、対象画像の情報から輪郭を検出し、ぼかしの対象外にすることができる高機能「ぼかしフィルター」です。
[ 半径 ] は、ピクセルをブレンドする距離で、ノイズを消す数値としては、[ 3.0 ] が最小値であると考えていいでしょう。
しきい値とは、境目になる数値を示しますが、[ ぼかし (詳細) ] の場合は、輪郭を維持するレベル値として、初期設定に [ 25.0 ] が設定されています。
トーンをつける設定
ボディカラーの鮮やかさや、光沢のある質感を強調するため、トーンをつける設定を行いましょう。[ アンシャープマスク ] には、フラットな面に、擬似的なトーン (ハロー) が出現する特性があります。ここでは、これを利用します。
【操作方法】
[ フィルター ] メニューから、[ シャープ ] – [ アンシャープマスク ] を選択します。[ アンシャープマスク ] ダイアログで、[ 量 ] に [ 100 ] %、[ 半径 ]に [ 24.0 ] pixel を入力して、[ OK ] をクリックします。
![[アンシャープマスク]を設定](https://psgips.net/wp-content/uploads/2021/07/km212_05_01.jpg)
[ アンシャープマスク ] を設定
輪郭を強調しながら、フラットな面に、擬似的なトーンをつけることができました。
![トーンをつけることができた](https://psgips.net/wp-content/uploads/2021/07/km212_04c_02b.jpg)
トーンをつけることができた
アンシャープマスクとは?
画像の輪郭をくっきりさせる機能です。その原理は、階調が異なる隣接したピクセルの差 (画像の境界) を強調することにより、くっきりした印象に近づけるものです。シャープネス処理の機能としては、シンプルで詳細な設定もできないので、多機能の [ スマートシャープ ] を使用することが多いですが、基本操作を知る上では扱いやすい機能です。
![[半径]を大きくするとハローが出現する](https://psgips.net/wp-content/uploads/2021/07/km212_05_03.jpg)
[ 半径 ] を大きくするとハローが出現する
[ 半径 ] は、シャープの大きさで、初期設定は、1.0 pixel です。[ 半径 ] を大きくすると、輪郭に沿って光がぼけたような現象、ハローが出現します。通常、ハローは好ましくありませんが、ここでは、フラットな面にトーンをつける技法として活用します。
![](https://psgips.net/wp-content/uploads/2022/05/toonme200x200.jpg)
フリーのグラフィックデザイナーです。カタログ、ポスター、パッケージなど様々な分野に携わってきました。