線画を合成する
線画のスマートオブジェクトを、ハーフトーンのベースに合成します。合成の前に、不要な線を修正しておきましょう。作例の場合、雲の輪郭が残っています。レイヤーマスクを追加して、気になるところをドラッグしましょう。
【操作方法】
[ レイヤー ] パネルで、[ レイヤーマスクを追加 ] をクリックします。
[ レイヤー 0 のコピー ] に、レイヤーマスクが追加されたことを確認してください。
[ ツール ] パネルで、[ ブラシツール ] を選択します。
ドキュメント内をドラッグして、不要な線をマスクします。
ドラッグした箇所に、背面のハーフトーンが現れたことを確認してください。
現在の描画色に注意!
[ レイヤーマスクを追加 ] をクリックすると、マスク領域を持たない白地のレイヤーマスクを追加します。ドキュメント表示は、対象のレイヤーをそのまま表示します。
この場合、[ ブラシツール ] で、ブラックを塗りつぶすと、その箇所が隠れます。しかし、レイヤーマスクの描画色は、現在の描画色が反映されます。作業の前に必ず、確認する習慣をつけましょう。
描画モードの変更
線画とハーフトーンとの合成は、描画モードを [ 乗算 ] に変更することで行います。
【操作方法】
[ レイヤー ] パネルで、[ レイヤー 0 のコピー ] の選択を確認してください。
描画モードに [ 乗算 ] を選択します。
写真を漫画の風景カットのように加工することができました。
墨入れバージョンに!
完成したドキュメントから少し手を加えるだけで、線とべた塗りで構成された「墨入れバージョン」を作成することができます。
[ レイヤー 0 ] の [ スマートフィルター ] 効果、[ 白黒 ]、[ ポスタリゼーション ]、[ レベル補正 ]、[ カラーハーフトーン ] を削除して、[ 2階調化 ] に変更します。
[ 2階調化する境界のしきい値 ] を初期設定の [ 128 ] から小さくすると、黒のべた塗り領域が増えていきます。作例では [ 96 ] を設定しました。輪郭線の太さの調整は、[ レイヤー 0 のコピー ] の [ スマートフィルター ] 効果、[ ハイパス ] で変更できます。
フリーのグラフィックデザイナーです。カタログ、ポスター、パッケージなど様々な分野に携わってきました。