【Photoshop基本操作】描画色とは、面を塗りつぶしたり、線を描いたりする「指定色」のことで、背景色とは、面で消去したり、線で消去したりする「指定色」のことをいいます。これらの指定色は、さまざまなツールやパネルで設定することができます。
消す色が背景色!
背景色は「下地色」として設定する色ですが、実は [消しゴムツール] の「描画色」でもあるのです。透明ピクセルを持たない [背景] では、このような「塗って消す」動作が行われてます。
背景色の設定を見落としていると、あるとき、選択範囲内の画像を消去したら、とんでもない色が現れた…という失敗もあります。描画色と同様、背景色の設定も確認する習慣をつけましょう。
基本がわかる!描画色と背景色
[CHAPTER-01]
[CHAPTER-02]
[CHAPTER-03]
[CHAPTER-04]
[CHAPTER-05]

色の確認と変更方法
[ツール] パネルの下にある重なった2つの正方形は、描画色 (左上) と背景色 (右下) を示し、それぞれのボックス内をクリックして、 [カラーピッカー] ダイアログを表示させます。Photoshop の初期設定では、描画色に [ブラック]、背景色に [ホワイト] が設定されています。

描画色と背景色のカラーボックス
描画色と背景色を初期設定に戻す
[描画色と背景色を初期設定に戻す] をクリックすると、描画色と背景色を初期設定 (黒と白) に戻ります。

初期設定に戻すのが基本!
描画色と背景色は、現在の設定に変更を加えるまで継続されます。たとえば、描画色に赤を設定すると、その後の作業は、描画色が赤のまま進行します。ひとつの作業が終了したら、[描画色と背景色を初期設定に戻す] をクリックする習慣をつけましょう。
描画色と背景色を入れ替え
[描画色と背景色を入れ替え] をクリックすると、描画色と背景色が入れ替わります。

選択レイヤーによる表示の違い
背景、または描画レイヤーの選択時は、描画色のカラーボックスに [ブラック]、背景色のカラーボックスに [ホワイト] が表示されています。(初期設定)

調整レイヤーなどレイヤーマスクの選択時は、描画色のカラーボックスに [ホワイト]、背景色のカラーボックスに [ブラック] が表示されています。(初期設定)

これは、[描画色と背景色を入れ替え] とは異なり、レイヤーマスク領域を表示するのが [ホワイト]、レイヤーマスク領域を隠すのが [ブラック] を示します。

レイヤーマスクは、描画する部分が隠す領域となるので、初期設定では [ホワイト] のカンバスに、[ブラック] を描画する感覚です。レイヤーマスクは、グレースケール (黒から白の256階調) で表されます。
描画色を設定
[描画色を設定] をクリックすると、描画色の設定を行う [カラーピッカー] ダイアログが表示されます。

スポイトツールでカラーを設定する
[ツール] パネルで、[スポイトツール] を選択、または [option (Alt)] キーを押しながら、ドキュメント内をクリックすると、クリックした箇所のカラーが描画色、または背景色に設定できます。

サンプリング箇所でクリックホールド
背景色を設定
[背景色を設定] をクリックすると、背景色の設定が行える [カラーピッカー] ダイアログが表示されます。

背景色って関係あるの?
背景色は、一部の描画系のフィルターを除き、レイヤー上で反映されることは少ないですが、大きく影響されるときがあります。それは、[消しゴムツール] や[選択範囲の消去] などのピクセルの消去を [背景] で行った場合です。
※レイヤーの場合は、透明ピクセルで消去されます。

消す色が背景色 (概念図)
ピクセルを消去すると、ドキュメントのカンバスカラー ([新規] ダイアログで設定する下地色) ではなく、現在の背景色が適用されます。そのため背景色は、カンバスカラーと同じ色を設定しておくことが基本です。
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