【Photoshop基本操作】文字の変形なんてカンタン! と思っていませんか? 素材画像のパースに合わせた変形は、フリーハンドで行うべきではありません。なぜなら、変形の違和感はもちろん、余白とのバランスがとても重要だからです。テキストレイヤーをアウトライン化する [シェイプに変換] で、遠近法に忠実な文字の変形を行いましょう。
画質を劣化させない変形!
テキストレイヤーの変形は、ラスター画像のような画質の劣化が現れません。なので、[ワープテキスト] などで、直接変形を加えてしまいがちになりますが、思いどおりの結果にするには、かなりのテクニックと労力が必要です。いや、不可能と言ってもいいでしょう。
そこで活用するのが [シェイプに変換] です。テキストレイヤーをベクトル画像に変換することで、画質を劣化させない変形はもちろん、遠くへ行くほど1点に集約する遠近法の変形が簡単に行えます。
ケーキ箱にテキストを貼り付ける
これから行う操作は、撮影した無地のケーキ箱にテキスト (店名などの文字要素) を貼り付ける方法です。テキストレイヤーに [シェイプに変換] を適用し、素材画像のパースに忠実な変形を加えて、違和感のない画像合成を行うことを目的とします。

新規ドキュメントを作成する
[ファイル] → [新規] を選択します。[新規ドキュメント] ダイアログで、[幅 : 512 pixel]、[高さ : 256 pixel]、[解像度 : 72 pixel]、[カラーモード : RGB カラー] を設定して、[作成] をクリックします。
![[新規ドキュメント] ダイアログを設定](https://psgips.net/wp-content/uploads/2018/04/ut134_01_01.png)
[新規ドキュメント] ダイアログを設定

新規ドキュメントを作成
同じ比率のデザイン!
ここで作成する新規ドキュメントは、撮影した無地のケーキ箱の実際の比率を算出したものです。比率が面倒なら、mm 単位などの寸法で設定しましょう。同じ比率であれば、どんなドキュメントサイズでもかまいません。

ケーキ箱の実際の比率を算出
作例では、ケーキ箱の前面の縦横寸法を計測した結果、1 : 2 の比率だったので、[幅] に「512」pixel、[高さ] に「256」pixel を設定しています。
[表示] メニューから、[表示・非表示] → [グリッド] を選択、または[command (Ctrl)] + [@] キーを押して、[グリッド] を表示します。
![レイアウトに必要な [グリッド] を表示](https://psgips.net/wp-content/uploads/2018/04/ut134_01_02.png)
レイアウトに必要な [グリッド] を表示
グリッドを設定しよう!
ここでは、[グリッド線] に「64」pixel、[分割数] に「4」を設定しています。[グリッド] の設定は、[Photoshop (編集)] メニューから、[環境設定] → [ガイド・グリッド・スライス] を選択します。
![[環境設定] ダイアログでグリッドを設定](https://psgips.net/wp-content/uploads/2018/04/ut134_01_02b.png)
[環境設定] ダイアログでグリッドを設定