ひび割れ模様を合成する
ルネッサンス期の壁画は風化して、表面に細かいひび割れ模様が見られます。ここでは、写真などの素材画像を用いらず、Photoshop に備わっている機能だけで作成することにこだわりましょう。

[レイヤー] パネルで、[新規グループを作成] をクリックします。
[グループ 1] が作成できたことを確認します。
[新規レイヤーを作成] をクリックします。
[レイヤー 1] が作成できたことを確認します。
![[新規グループを作成] をクリック → [新規レイヤーを作成] をクリック](https://psgips.net/wp-content/uploads/2015/05/tpe1_3a_01.png)
[編集] メニューから、[塗りつぶし] を選択します。[塗りつぶし] ダイアログで、[使用] に [50% グレー] を選択します。
[OK] をクリックします。
![[50% グレー] を選択](https://psgips.net/wp-content/uploads/2015/05/tpe1_3a_02.png)
[50% グレー] を選択
[フィルター] メニューから、[スマートフィルター用に変換] を適用します。
![[50% グレー] で塗りつぶし → スマートオブジェクトを確認](https://psgips.net/wp-content/uploads/2015/05/tpe1_3a_03.png)
輪郭線をつくる設定
[フィルター] メニューから、[ノイズ] → [ノイズを加える] を選択します。[ノイズを加える] ダイアログで、[分布方法] に [ガウス分布] を選択し、[量] に「50」% を入力します。
[OK] をクリックします。
![[ノイズを加える] ダイアログを設定](https://psgips.net/wp-content/uploads/2015/05/tpe1_3a_04.png)
[ノイズを加える] ダイアログを設定
[フィルター] メニューから、[ピクセレート] → [点描] を選択します。 [点描] ダイアログで、[セルの大きさ] に「40」を入力します。
[OK] をクリックします。
![[点描] ダイアログを設定](https://psgips.net/wp-content/uploads/2015/05/tpe1_3a_05.png)
[点描] ダイアログを設定
[フィルター] メニューから、[表現手法] → [輪郭検出] を選択して適用します。
![[点描] を適用 → [輪郭検出] を適用](https://psgips.net/wp-content/uploads/2015/05/tpe1_3a_06.png)
ノイズの量で決まる!
[点描] の彩度は、[輪郭検出] にも影響を与えます。彩度が高いほど、適用結果の強さをランダムに変化させることができます。[点描] の彩度のコントロールは、[ノイズを加える] の [量] で調整します。
輪郭線を崩す設定
[フィルター] メニューから、[フィルターギャラリー] を選択します。
![[フィルターギャラリー] 操作パネル](https://psgips.net/wp-content/uploads/2015/05/tpe1_3a_07.png)
[フィルターギャラリー] 操作パネル
[エフェクトレイヤーを削除] をクリックします。
[粒状] の選択を確認します。
![[エフェクトレイヤーを削除] をクリック → [粒状] の選択を確認](https://psgips.net/wp-content/uploads/2015/05/tpe1_3a_08.png)
[ブラシストローク] → [はね] を選択します。
![[はね] を選択](https://psgips.net/wp-content/uploads/2015/05/tpe1_3a_09.png)
[はね] を選択
[はね] ダイアログで、[スプレー半径] に「4」、[滑らかさ] に「5」を入力します。
![[はね] ダイアログを設定](https://psgips.net/wp-content/uploads/2015/05/tpe1_3a_10.png)
[はね] ダイアログを設定
立体的な質感にする設定
[新しいエフェクトレイヤー] をクリックします。
[はね] の複製を確認します。
![[新しいエフェクトレイヤー] をクリック → [はね] の複製を確認](https://psgips.net/wp-content/uploads/2015/05/tpe1_3a_11.png)
[スケッチ] → [ノート用紙] を選択します。
![[ノート用紙] を選択](https://psgips.net/wp-content/uploads/2015/05/tpe1_3a_12.png)
[ノート用紙] を選択
[ノート用紙] ダイアログで、[画像のバランス] に「25」、[きめの度合い] に「10」、[レリーフ] に「11」を入力します。
[OK] をクリックします。
![[ノート用紙] ダイアログを設定](https://psgips.net/wp-content/uploads/2015/05/tpe1_3a_13.png)
[ノート用紙] ダイアログを設定
ひび割れ模様のような、立体的な質感のテクスチャができました。
![[はね] を適用 → [ノート用紙] を適用](https://psgips.net/wp-content/uploads/2015/05/tpe1_3a_14.png)
彩度で強弱をつける!
ひび割れ模様のテクスチャを作成するとき、気をつけなければならないことは不規則性です。ランダムな形状は簡単に作れても、線の太さをいろいろ変えることは以外に難しものです。
そんなときは、フィルターの掛け合わせで答えを導き出しましょう。[輪郭検出] で作り出される境界線に、カラフルな色が付いていれば、その後の効果で強弱がつけられます。
テクスチャを暗くする設定
[レイヤー] パネルで、[塗りつぶしまたは調整レイヤーを新規作成] をクリックし、メニューから [レベル補正] を選択して、[レベル補正 1] を作成します。
![[レベル補正 1] を作成 → クリッピングを確認](https://psgips.net/wp-content/uploads/2015/05/tpe1_3b_02.png)
[プロパティ] パネルで、[クリッピングマスクを作成] をクリックします。
[レイヤー] パネルで、[レベル補正 1] のクリッピングを確認します。
[レベル補正] ダイアログで、[出力レベル] のハイライト点を「160」に設定します。
![[レベル補正] ダイアログを設定](https://psgips.net/wp-content/uploads/2015/05/tpe1_3b_01.png)
[レベル補正] ダイアログを設定
テクスチャを合成する設定
[レイヤー] パネルで、[レイヤー 1] を選択します。
描画モードに [オーバーレイ] を選択します。
[不透明度] に「75%」を入力します。
![描画モードと [不透明度] を設定](https://psgips.net/wp-content/uploads/2015/05/tpe1_3b_05.png)
描画モードと [不透明度] を設定
大きなひび割れ模様ができました。
![[レベル補正] を適用 → 描画モード [オーバーレイ] を選択](https://psgips.net/wp-content/uploads/2015/05/tpe1_3b_04.png)

大きなひび割れ模様ができた
レベル補正で中性色に近づける!
[レベル補正] の役割は、ひび割れ模様以外の影響をなくすことにあります。[レイヤー 1] を暗く調整することで、描画モード [オーバーレイ] の「中性色 (50% グレー)」に近づけます。