【Photoshop講座】何もないところから火を作って、消えたローソクの画像に合成します。作成した火は、拡大・縮小しても劣化しない非破壊編集に対応しているので、どんな画像にもドラッグ&ドロップで合成できます。素材に合わせた火のゆらぎや、微妙な色の調整も自由に行えます。
火をじっくり観察しよう!
ローソクの火などの光源の色は、明るさが変わるだけではなく、色相そのものも少しずつ変化しています。たとえば、最も明るい部分が黄色なら、そこから放射状にだんだん暗くなる色相は、オレンジ色から赤色へと変化しています。
何もない状態からローソクの火を描く
こらから行う操作は、Photoshop の機能だけを使って、何もない状態からローソクの火を描く方法です。といっても、フリーハンドで描くような操作は一切ありません。ステップ・バイ・ステップ方式で、手順どおりに操作すれば、誰でも「ローソクの火」が作成できます。
![[点描] を適用 (部分) → 何もない状態からアスファルトを描く (部分)](https://psgips.net/wp-content/uploads/2020/04/tex13_01a_00.png)
ベースを作成する
「ローソクの火」は、火の周辺の背景色を含むドキュメントを作成します。火のベースは、ホワイトと 50% グレーの塗りつぶしで行います。
[ファイル] メニューから、[新規] を選択します。[新規ドキュメント] ダイアログで、[幅] に「512」pixel、[高さ] に「512」pixel、[解像度] に「72」pixel/inch、[カラーモード] に「RGB カラー」、[8 bit] を設定して、[作成] をクリックします。
![[新規ドキュメント] ダイアログを設定](https://psgips.net/wp-content/uploads/2020/04/tex13_01a_01.png)
[新規ドキュメント] ダイアログを設定
新規ドキュメントを作成します。

新規ドキュメントを作成
火の約 1.5 倍!
ドキュメントのサイズは、作成したい火の約 1.5 倍の大きさに設定してください。作成後の火の大きさの調整は、非破壊編集で行えるので、ドキュメントは、およその大きさで構わないです。大きすぎるサイズでは、フィルターの適用結果が細かくなってしまうので注意してください。
グループの作成
[レイヤー] パネルで、[新規グループを作成] をクリックして、[グループ 1] を作成します。
![[新規グループを作成] をクリック](https://psgips.net/wp-content/uploads/2020/04/tex13_01b_01.png)
[新規グループを作成] をクリック
[塗りつぶしまたは調整レイヤーを新規作成] をクリックし、メニューから [べた塗り] を選択して、[べた塗り 1] を作成します。
![[べた塗り 1] を作成](https://psgips.net/wp-content/uploads/2020/04/tex13_01b_02.png)
[べた塗り 1] を作成
ドキュメント全体をブラックで塗りつぶすことができました。

ブラックで塗りつぶす
グループ内にまとめて効率化!
グループの作成は、複数のレイヤーをひとつにまとめて操作できるため、他のドキュメントに配置するときに役立ちます。グループ内のレイヤーは、項目の頭下げが行われています。

グループ内に作成されていることを確認
グループ内の [べた塗り 1] は、配置先のドキュメントサイズに関係なく対応できるので、必ずグループ内に作成されていることを確認してください。
パスの作成と変形
火のベースは、正円のシェイプの一部を変形させて作成します。作例では、ベクトルレイヤーで作成しますが、ピクセルレイヤーの塗りつぶしでも対応できます。

オプションバーで、[ツールモードを選択] に [シェイプ] を選択します。
[シェイプの塗りを設定] に [ホワイト] を設定します。
![[シェイプの塗りを設定] に [ホワイト] を設定](https://psgips.net/wp-content/uploads/2020/04/tex13_01c_02.png)
[シェイプの塗りを設定] に [ホワイト] を設定
[shift] キーを押しながら、正円を作成します。
![[shift] + ドラッグ](https://psgips.net/wp-content/uploads/2020/04/tex13_01c_04.png)
[shift] + ドラッグ
縦横比を固定する!
[shift] キー押しながらドラッグすると、縦横の比率が等しい正円が作成できます。または、オプションバーの歯車アイコンをクリックすると、[正円] や [中心から] などのパスオプションが選べます。

パスオプションで設定することもできる
同じ要領で、小さい正円を同心円で作成します。小さい正円は、50% グレーで塗りつぶします。

大小2つの正円を作成
[ツール] パネルで、[パス選択ツール] を選択します。
![[パス選択ツール] を選択](https://psgips.net/wp-content/uploads/2020/04/tex13_01c_06.png)
[パス選択ツール] を選択
[楕円形 1] を選択します。正円の上のアンカーポイントを [option (Alt)] + [command (Ctrl)] + クリックし、上へドラッグして変形します。
![[option (Alt)] + [command (Ctrl)] + クリック](https://psgips.net/wp-content/uploads/2020/04/tex13_01c_07a.png)
[option (Alt)] + [command (Ctrl)] + クリック

アンカーポイントをドラッグ
[楕円形 2] を選択します。正円の上のアンカーポイントをクリックし、下へドラッグして変形します。

アンカーポイントをクリック

アンカーポイントをドラッグ
一時的にツールを切り替える!
[パス選択ツール] を使用中に [option (Alt)] + [command (Ctrl)] キーを押すと、一時的に [アンカーポイントの切り替えツール] の切り替えが行えます。
![一時的に [アンカーポイントの切り替えツール] の切り替え](https://psgips.net/wp-content/uploads/2020/04/tex13_01c_08c.png)
一時的に [アンカーポイントの切り替えツール] の切り替え
[アンカーポイントの切り替えツール] は、作成したパスのアンカーポイントをクリック、またはドラッグして、方向線の削除 / 追加を行い、方向点をドラッグして、方向線の角度 / 長さを編集します。