粒子を隆起させる
最前面のレイヤーは、粒子だけを立体的に隆起させるためのレイヤーです。[ ベベルとエンボス ] を使用して、塗料が剥がれたような、ゴツゴツした質感を表現しましょう。
【操作方法】
[ レイヤースタイル ] ダイアログで、[ レイヤー ] メニューから、[ ベベルとエンボス ] を選択します。
[ 構造 ] セクションの [ テクニック ] に [ シゼルハード ]、[ サイズ ] に [ 4 ] px を入力します。
[ 陰影 ] セクションの [ 包括光源を使用 ] を無効、[ 角度 ] に [ 120 ]°、[ 高度 ] に [ 70 ]°、ハイライト、およびシャドウの [ 不透明度 ] に [ 90 ] % を入力して、[ OK ] をクリックします。
すると、細かい粒子の黒い部分が立体的になって、塗料の剥がれたような、ゴツゴツした質感が表現できます。
光源の高度にコツがある!
[ ベベルとエンボス ] の [ 陰影 ] セクションは、オブジェクトを立体的に見せる光源の [ 角度 ] と [ 高度 ] が含まれています。[ 角度 ] は、オブジェクトを真上から見た方向を示します。[ 高度 ] は、オブジェクトを真横から見た光源の角度を示します。
[ 高度 ] の設定値を変えると、陰影の長さがだけではなく、質感の印象までガラリと変わってしまうので、そこで [ 高度 ] の設定値に定義を設けます。45°を境界として、小さい数値になるほど艶なしに、大きな数値なるほど艶ありの質感です。たとえば、ゴム製品は 30°、プラスチック製品は 70°などが目安です。
フリーのグラフィックデザイナーです。カタログ、ポスター、パッケージなど様々な分野に携わってきました。