【ロゴ】フォントでつくる!鉛筆スケッチ風の文字

【ロゴ】フォントでつくる!鉛筆スケッチ風の文字

【Photoshop講座】ラフな下書き線があると、鉛筆スケッチ風のムードは高まります。技法はいたってシンプルです。塗りつぶしレイヤーを利用したテキストのラスタライズや、スマートオブジェクトにフィルター効果を適用して、自由に再編集できる方法をマスターしましょう。


ぶれの輪郭線を検出する!
テクニックを要するフリーハンド操作を用いず、いかに文字型を崩すか? が、このレッスンのテーマです。ラフな下書き線は、実線の内側や外側へはみ出させる必要があるため、ラスタライズした文字に [ぶれ] を適用して、その輪郭線を検出します。すると、文字型の内側と外側にそれぞれ下書き線の元が作成できます。
ラフな鉛筆スケッチ風に加工する
これから行う操作は、スタンダードなフォントをラフなスケッチ風に加工する方法です。文字の輪郭線をずらして重ね合わせ、再び外側を消去すると、それっぽい下書き線が作り出せます。すべての操作が設定だけで行えるので、初級ユーザーの方でも簡単に加工することができます。
スタンダードな文字を入力 → ラフな鉛筆スケッチ風に加工する
フォントを設定する
素材画像をダウンロードして開きます。素材画像は [幅 : 1280 pixel]、[高さ : 720 pixel] 、[解像度 : 72 pixel/inch]、[モード : RGBカラー] を使用しています。
素材画像を開く
素材画像を開く
[ツール] パネルから、[横書き文字ツール] を選択します。オプションバーで、[フォントファミリーを設定]、[フォントスタイルを設定] に任意のフォントを設定します。作例では、「Swiss 721 BT Bold」を設定しました。
[フォントサイズを設定] に「243 pt」を入力します。
任意のフォントを設定
[アンチエイリアスの種類を設定] に [滑らかに] を選択します。
[整列オプション] に [テキストの左揃え] を選択します。
[テキストカラーを設定] のカラーボックスをクリックし、[カラーピッカー] ダイアログで、[ブラック] を設定して、[OK] をクリックします。
[テキストカラーを設定] に [ブラック] を設定
サンセリフ書体を選ぼう!
フォントの設定は任意ですが、効果が出やすいのはサンセリフ (ゴシック) 書体です。それは太い線の方が、タッチを多く取り入れることができるからです。しかし、隣り合う線との空間が狭すぎると、ラフなアウトラインを強調できないので、ほどよい太さの書体を選びましょう。
基本がわかる動画を配信中!
チャンネル登録をお願いします!
文字を入力する
ドキュメントの適当な箇所をクリックして、ポイントテキストで「design」を入力します。
文字が入力できたら、[現在の編集をすべて確定] をクリック、または [enter] キーを押して、入力を確定します。
ドキュメントをクリック → 文字を入力
【文字列の編集】
オプションバーで、[文字パネルと段落パネルの切り替え] をクリックして、[文字パネル] を表示します。
[文字パネルと段落パネルの切り替え] をクリック
[文字パネル]で、[文字間のカーニングを設定] に [オプティカル] を選択します。
[選択した文字のトラッキングを設定] に [50] を選択します。
[文字パネル] を表示 → トラッキングに [50] を選択
トラッキングに [0] を設定 → トラッキングに [50] を設定
オプティカルとは?
文字の形状に対して、隣り合う文字のカーニング値が自動的に設定される機能で、ペアカーニング値を持たないフォントの「応急策」として適正値が割り当てられます。メトリクスとの比較は歴然としてありますが、使用するフォント、文字列によっては、優れている場合も少なくありません。
基本がわかる動画を配信中!
チャンネル登録をお願いします!
文字をセンターに合わせる
[command (Ctrl)] + [A] キーを押して、すべてを選択します。
[ツール] パネルから、[移動ツール] を選択し、オプションバーで、[垂直方向中央揃え] をクリックします。
続いて、[水平方向中央揃え] をクリックします。
文字をセンターに合わすことができたら、[command (Ctrl)] + [D] キーを押して、選択を解除します。
[垂直方向中央揃え] と [水平方向中央揃え] をクリック
すべてを選択 → 文字をセンターに合わせる
オブジェクトの整列とは?
[移動ツール] には、レイヤー内のオブジェクトを整列するオプションがあります。ドキュメントの範囲を基準に揃える方法と、選択範囲を基準に揃える方法があり、ひとつのレイヤーオブジェクトを対象とする場合は、整列させる前に選択範囲を作成します。揃える方向を示す6種類の整列があり、2つを組み合わせることで9箇所の位置に移動することができます。
垂直方向中央 + 左端 → 下端 + 左端 → 下端 + 右端
基本がわかる動画を配信中!
チャンネル登録をお願いします!
テキストをラスタライズする
[レイヤー] パネルで、[design] テキストレイヤーの [レイヤーの表示 / 非表示] をクリックして、レイヤーを非表示にします。
[レイヤーの表示/非表示] をクリック
[レイヤーの表示/非表示] をクリック
非表示にした [design] テキストレイヤーサムネールを [command (Ctrl)] キーを押しながらクリックして、文字の選択範囲を作成します。
[command (Ctrl)] + クリック
[command (Ctrl)] + クリック
テキストレイヤーを非表示 → 文字の選択範囲を作成
【塗りつぶしレイヤーによるラスタライズ】
[レイヤー] パネルで、[塗りつぶしまたは調整レイヤーを新規作成] をクリックして、メニューから [べた塗り] を選択し、[べた塗り 1] を作成します。
[べた塗り 1] を作成
[べた塗り 1] を作成
[カラーピッカー] ダイアログで、任意の鉛筆の色を設定して、[OK] をクリックします。作例では [H : 0°/ S : 0% / B : 25%] を設定しています。
[新しい色] に鉛筆の色が設定されていることを確認します。
[カラーピッカー] ダイアログを設定
[カラーピッカー] ダイアログを設定
テキストを塗りつぶしレイヤーでラスタライズできました。
テキストをラスタライズできた
テキストをラスタライズできた
ラスタライズとは?
ベクトル画像からビットマップ画像に変換することを「ラスタライズ」といいます。「ビットマップ化」の方がわかりやすいかも? 文字ツールで作成したテキストレイヤーは、フォント情報を持つ特別なレイヤーです。テキストレイヤーに直接、フィルター効果が適用できないのはこのためで、ピクセルの塗り分け領域が必要な場合は、レイヤーマスクを利用するのもひとつの方法です。
いちばんシンプルな方法は、[レイヤー] メニューから、[ラスタライズ] → [(ベクトル画像の種類)] を選択することですが、フィルター効果の適用だけに絞れば、オブジェクトの再編集ができるスマートオブジェクトの活用も有効な方法です。
下書き線を作成する
[レイヤー] パネルで、描画モードに [乗算] を選択します。
[べた塗り 1] のレイヤーマスクを選択します。
レイヤーマスクを選択
レイヤーマスクを選択
[フィルター] メニューから、[ピクセレート] → [ぶれ] を適用します。
STEP4 → [ぶれ] を適用
[フィルター] メニューから、[表現手法] → [輪郭検出] を適用します。
[command(Ctrl)] + [I] キーを押して、階調を反転します。
[輪郭検出]を適用→階調を反転
[レイヤー] パネルで、テキストレイヤーを [command (Ctrl)] キーを押しながらクリックして、文字の選択範囲を作成します。
[command (Ctrl)] + クリック
[command (Ctrl)] + クリック
[shift] + [command (Ctrl)] + [I] キーを押して、選択範囲を反転します。
[編集] メニューから、[塗りつぶし] を選択し、[内容 :] に [ブラック] を選択して、[OK] をクリックします。
[command (Ctrl)] + [D] キーを押して、選択を解除します。
[内容] に [ブラック] を選択
[内容] に [ブラック] を選択
文字の選択範囲を作成 → 選択範囲の外側を塗りつぶす
ベースになる下書き線が作成できました。
ベースになる下書き線が作成できた
ベースになる下書き線が作成できた
白と黒が逆?
[輪郭検出] を適用後に[階調の反転]を適用するのは、[輪郭検出] が白地に黒線で適用される機能だからです。しかし、これらはレイヤーマスク上で適用されるものなので、ドキュメントには白と黒が逆さまになって反映されます。
ドキュメントでは白地に黒線 → レイヤーマスクでは黒地に白線
レイヤーマスクでは、黒い領域を隠し、白い領域を表示します。ということは、下書き線を塗りつぶしカラーで表示したいので、レイヤーマスクでは黒地に白線を目指して操作を組み立てます。
鉛筆書きのような質感を加える
[レイヤー] パネルで、[新規レイヤーを作成] を [option (Alt)] キーを押しながらクリックし、[新規レイヤー] ダイアログを表示します。
[option (Alt)] + クリック
[option (Alt)] + クリック
[option (Alt)] キーを併用すると、新規レイヤーの詳細設定が行える、[新規レイヤー] ダイアログが表示されます。
[新規レイヤー] ダイアログで、[クリッピングマスクを作成] にチェックマークを入れます。
[描画モード] に [スクリーン] を選択します。
[スクリーンの中性色で塗りつぶす (黒)] にチェックマークを入れ、[OK] をクリックします。
[新規レイヤー] ダイアログを設定
[新規レイヤー] ダイアログを設定
[フィルター] メニューから、[スマートフィルター用に変換] を適用します。
警告アラート
警告アラート
スマートオブジェクトを確認
[フィルター] メニューから、[ノイズ] → [ノイズを加える] を選択し、[ノイズを加える] ダイアログで、[分布方法] に [ガウス分布] を選択、[グレースケールノイズ] にチェックマークを入れ、[量 :] に「100%」を設定して、[OK] をクリックします。
[量] に「100%」を設定
[量] に「100%」を設定
[レイヤー 1] 作成時 → [ノイズを加える] を適用
効果を自由に変えるためのレイヤー!
[新規レイヤー] ダイアログで、[スクリーンの中性色で塗りつぶす (黒)] にチェックマークを入れると、黒く塗りつぶされたレイヤーが作成されます。黒は描画モード [スクリーン] の中性色なので、レイヤー作成時は下のレイヤーに影響しません。
[クリッピングマスクを作成] にチェックマークを入れると、背面以外のレイヤーに影響を及ぼさないレイヤー(塗りつぶしまたは調整レイヤーを含む) を作成することができます。スマートオブジェクトにすることで、適用後のフィルターが再編集できます。
下書き線の内側を塗りつぶす
[レイヤー] パネルで、テキストレイヤーを [command (Ctrl)] キーを押しながらクリックして、文字の選択範囲を作成します。
[command (Ctrl)] + クリック
[command (Ctrl)] + クリック
文字の選択範囲を作成
文字の選択範囲を作成
【塗りつぶしレイヤーによるラスタライズ】
[塗りつぶしまたは調整レイヤーを新規作成] をクリックして、メニューから [べた塗り] を選択し、[べた塗り 2] を作成します。
[べた塗り 2] を作成
[べた塗り 2] を作成
[カラーピッカー] ダイアログで、下書き線と同様の色を設定して、[OK] をクリックします。作例では [H : 0°/ S : 0% / B : 25%] を設定しています。
[新しい色] に鉛筆の色が設定されていることを確認します。
[カラーピッカー] ダイアログを設定
[カラーピッカー] ダイアログを設定
塗り分けにも対応できる!
再編集が可能な塗りつぶしレイヤーなので、設定後も自由に色が変えられます。たとえば、下書き線を黒色、内側を青色といった塗り分けも行えます。
[レイヤー] パネルで、描画モードに [乗算] を設定します。
[べた塗り 2] のレイヤーマスクを選択し、[command (Ctrl)] キーを押しながらクリックして、文字の選択範囲を作成します。
[command (Ctrl)] + クリック
[command (Ctrl)] + クリック
文字の選択範囲を作成
文字の選択範囲を作成
[command (Ctrl)] + [F] キーを押して、[フィルターの再実行] を適用します。
[command (Ctrl)] + [D] キーを押して、選択を解除します。
[フィルターの再実行] を適用
[フィルターの再実行] を適用
再実行で効率的に!
フィルターには、最後に使用したフィルターを再実行できる機能があります。[フィルター] メニューから、[フィルターの再実行] を選択、または [command (Ctrl)] + [F] キーを押すと、作例では、STEP 6 の [ノイズを加える] を同じ設定で適用します。
スケッチ風のタッチをつける
[フィルター] メニューから、[ぼかし] → [ぼかし (移動)] を選択し、[ぼかし (移動)] ダイアログで、[角度 :] に「60」°、[距離 :] に「16」pixel を設定して、[OK] をクリックします。
[ぼかし (移動)] ダイアログを設定
[ぼかし (移動)] ダイアログを設定
[イメージ] メニューから、[色調補正] → [レベル補正] を選択し、[レベル補正] ダイアログで、[入力レベル :] に [128 / 1.00 / 255] を設定して、[OK] をクリックします。
シャドウ点を「128」に設定
シャドウ点を「128」に設定
[ぼかし (移動)] を適用 → [レベル補正] でハッキリさせる
文字をラフな鉛筆スケッチ風に加工することができました。
鉛筆スケッチ風に加工できた
鉛筆スケッチ風に加工できた
ぼかしてハッキリさせる質感技!
[ぼかし (移動)] の設定値は、大きすぎて小さすぎても違和感が出ます。これは、適用する文字の太さ (線幅) が関係しています。細い文字の場合は小さく、太い文字の場合は大きくする調整を行うといいでしょう。
[レベル補正] では、[ぼかし (移動)] で引き伸ばした斜線をハッキリさせることによって、ランダムなタッチを強調します。[入力レベル] のシャドウ点 (左側の調整点) をハイライト点 (右側の調整点) の方向へ移動させると、コントラストが強くなります。作例の設定値「128」は、256 階調の中間値を示します。

スポンサード リンク