出っ張りを立体的にする
赤錆びた縞鋼板の出っ張り部分を、立体的する効果をつけましょう。[ ベベルとエンボス ] では、出っ張りパターンをバンプマッピングとして使用します。
【操作方法】
[ レイヤースタイルを追加 ] をクリックして、メニューから、[ ベベルとエンボス ] を選択します。
[ スタイル ] メニューから、[ テクスチャ ] をクリックして選択します。
テクスチャを有効にする
[ テクスチャ ] は、[ ベベルとエンボス ] のオプション機能で、初期設定では有効とされていません。メニュー名をクリックすると、[ テクスチャ ] のオプション機能が有効になります。設定するパターンの階調 (グレースケール) を元に、[ ベベルとエンボス ] で設定する効果の強弱をコントロールをする機能です。
テクスチャを設定
[ テクスチャ ] オプションは、立体的にする形状を設定するものです。これをカスタマイズすることで、3D ソフトのバンプマッピングのような効果が作り出せます。
【操作方法】
[ パターン ] の [ クリックでパターンピッカーを開く ] をクリックします。
パターンピッカーから、[ cp_pattern_a (128×128) ] を選択します。
[ 深さ ] に [ +200 ] % を入力します。
深さとは?
[ 深さ ] とは、[ ベベルとエンボス ] の適用量です。[ テクスチャ ] の [ 深さ ] を [ +200 ] % に設定すると、[ ベベルとエンボス ] 本体の2倍の設定値が適用されます。後の設定で、[ ベベルとエンボス ] 本体の [ 深さ ] を [ 50 ] % に設定するので、実質的な [ 深さ ] が [ +100 ] % になるよう調整しておきます。
ベベルとエンボスを設定
[ テクスチャ ] の設定ができたら、メイン設定にあたる [ ベベルとエンボス ] を設定します。設定項目が多いので、[ 構造 ] セクションと [ 陰影 ] セクションに分けて、それぞれの働きを画面で確認しながら行いましょう。
【操作方法】
[ スタイル ] メニューから、[ ベベルとエンボス ] を選択します。
[ 構造 ] セクションの [ 深さ ] に [ 50 ] % を入力します。
[ サイズ ] に [ 20 ] px を入力します。
[ 陰影 ] セクションの [ 包括光源を使用 ] を無効にします。
[ 角度 ] に [ 120 ]° を入力します。
[ 高度 ] に [ 65 ]° を入力します。
[ ハイライトのモード ] に [ 覆い焼きカラー ] を選択して、[ 不透明度 ] に [ 35 ] % を入力します。
[ シャドウのモード ] の [ 不透明度 ] に [ 90 ] % を入力します。
[ ベベルとエンボス ] で、縞鋼板の出っ張り部分を、立体的にすることができました。
周辺を暗くする設定
画像の周辺を暗くして、陰影による演出を加えます。ここでは、斜めに射す光源を想定します。赤錆びた縞鋼板のテクスチャを完成させましょう。
【操作方法】
[ レイヤー効果 ] メニューから、[ グラデーションオーバーレイ ] を選択します。
[ 描画モード ] に [ オーバーレイ ] を選択します。
[ グラデーション ] の [ クリックでグラデーションを編集 ] をクリックして、[ グラデーションエディター ] ダイアログで、図のようなグラデーションを作成します。
[ スタイル ] に [ 反射 ] を選択します。
[ 角度 ] に [ 60 ]°を入力します。
[ OK ] をクリックします。
[ グラデーションエディター ] ダイアログの設定値は以下のとおりです。
【設定値】
[ 位置 : 0 % ] [ 不透明度 : 100 % ]
[ 位置 : 100 % ] [ 不透明度 : 100 % ]
[ 位置 : 0 % ] [ カラー : H : 0° / S : 0 % / B : 65 % ]
[ 位置 : 100 % ] [ カラー : H : 0° / S : 0 % / B : 35 % ]
赤錆びた縞鋼板のテクスチャが完成しました。
パターンの大きさを変更
[ レイヤースタイル ] の効果は、設定後でも自由に大きさが変更できます。[ レイヤー ] メニューから、[ レイヤースタイル ] – [ レイヤー効果を拡大・縮小 ] を選択します。すると、レイヤー効果の比率が設定できる、[ レイヤー効果を拡大・縮小 ] ダイアログが表示されます。
作例の場合、パターンにピクセル画像を使用しているので、拡大すると画質が劣化しますので注意してください。
フリーのグラフィックデザイナーです。カタログ、ポスター、パッケージなど様々な分野に携わってきました。