【テクスチャ】ゼロからつくる!伝統的な手すき和紙

【テクスチャ】ゼロからつくる!伝統的な手すき和紙

【Photoshop講座】和紙は洋紙に比べ、長い繊維のざっくりとした風合いが特徴です。伝統的な紙漉き方法でつくられたものは、「手すき和紙」として差別化もされています。その象徴的な繊維と手すきを表現する「やぶき」を取り入れ、背景素材として使えるテクスチャを作成しましょう。



[雲模様] の輪郭を検出する!

ランダム模様を作成するベースとして、何かと重宝する [雲模様] ですが、その輪郭を検出してみると、まるで和紙の繊維のようになります。ゼロからつくるテクスチャは、このような効果をきっかけにして作り出していくものなので、ひらめきや想像力を掻き立てるには、とにかく、何でも試してみることが必要ですね。その「ひらめき」に命を吹き込むものは「色」と「質感」です。この微妙な味付けで、ゼロからつくるテクスチャは差が出ます。

雲模様を適用する

[ファイル] メニューから、[新規] を選択します。[新規] ダイアログで、[幅] に「1024」pixel、[高さ]に「768」pixel、[解像度] に「72」pixel/inch、[カラーモード] に [RGB カラー] 8 bit を設定して、[OK] をクリックします。
新しいドキュメントを作成
新しいドキュメントを作成

模様の密度に注意!

このレッスンは、ドキュメントサイズに関係なく作成することが可能です。しかし、基本になる模様 (雲模様) の密度が一定なので、完成される模様の密度は変えることができません。作例のドキュメントサイズを参考にして、密度を粗くしたい場合は小さく、密度を細かくしたい場合は大きくするなどの調整を行ってください。
[レイヤー] パネルで、[新規グループを作成] をクリックして、[グループ 1] を作成します。[新規レイヤーを作成] をクリックして、[レイヤー 1] を作成します。
[グループ 1] を作成 → [レイヤー 1] を作成
[フィルター] メニューから、[描画] → [雲模様 1] を選択して適用します。
[雲模様 1] を適用
[雲模様 1] を適用

雲模様を適用する前に!

[雲模様 1] は、現在の描画色と背景色が反映されます。描画色と背景色を初期設定 (描画色 : ブラック / 背景色 : ホワイト) に戻すには、[ツール] パネルで、[描画色と背景色を初期設定に戻す] をクリックします。

雲模様をチェンジしよう!

[雲模様 1] が生成する模様は、適用するたびに変わります。その「偶然できた模様」が、テクスチャの仕上がりを左右することも多くあるので、[command (Ctrl)] + [F] キーを押して、気に入った模様が生成されるまで吟味しましょう。

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【Photoshop講座】ゼロからつくる!伝統的な手すき和紙
サムネールをクリックすると、YouTube 動画にリンクします。

繊維状の模様をつくる

[フィルター] メニューから、[表現手法] → [輪郭検出] を選択して適用します。続いて、[イメージ] メニューから、[自動コントラスト] を選択して適用します。すると、雲模様から得た輪郭線がはっきりして、複雑な繊維状の模様になります。
[輪郭検出] を適用 → [自動コントラスト] を適用

自動コントラストとは?

[自動コントラスト] を初期設定で適用すると、画像内のいちばん暗い部分をシャドウ点 (ブラック)、いちばん明るい部分をハイライト点 (ホワイト) に補正します。

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拡散する光の効果をつける

[レイヤー] パネルで、[レイヤースタイルを追加] をクリックし、メニューから [グラデーションオーバーレイ] を選択します。
[グラデーションオーバーレイ] を選択
[グラデーションオーバーレイ] を選択
[レイヤースタイル] ダイアログで、[グラデーション] の [クリックでグラデーションピッカーを開く] をクリックし、[描画色から背景色] を選択します。
[描画色から背景色] を選択
[描画色から背景色] を選択

描画色と背景色が反映される!

[描画色から背景色] は、現在の描画色と背景色が反映されます。描画色と背景色を初期設定 (描画色 : ブラック / 背景色 : ホワイト) に戻すには、[ツール] パネルで、[描画色と背景色を初期設定に戻す] をクリックします。
[角度] に「120」°を入力します。[描画モード] に [オーバーレイ] を選択し、[不透明度] に「25」% を設定して、[OK] をクリックします。
[グラデーションオーバーレイ] の各設定を行う
[グラデーションオーバーレイ] の各設定を行う
ドキュメントの左上から、光が当たったような効果がつきました。
[グラデーションオーバーレイ] を適用
[グラデーションオーバーレイ] を適用

マッピング用は省略!

[グラデーションオーバーレイ] の設定は、テクスチャに拡散光の演出を加えるものです。3D マッピングデータなどに活用する場合は、オブジェクトの形状による拡散光が適用されるので、この手順は省略しましょう。

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モノクロ画像を着色する

[レイヤー] パネルで、[塗りつぶしおよび調整レイヤーを新規作成] をクリックし、メニューから [グラデーションマップ] を選択して、[グラデーションマップ 1] を作成します。
[グラデーションマップ 1] を作成 → クリッピングマスクを作成
[属性] パネルで、[クリッピングマスクを作成] をクリックします。[クリックでグラデーションを編集] をクリックして、[グラデーションエディター] ダイアログを表示します。
[クリックでグラデーションを編集] をクリック
[クリックでグラデーションを編集] をクリック

クリッピングマスクとは?

クリッピングマスクを作成すると、背面以外のレイヤーに影響を及ぼさないレイヤー (塗りつぶしまたは調整レイヤーを含む) を作成することができます。

[グラデーションエディター] ダイアログで、図のようなグラデーションを作成します。設定値は以下のとおりです。
[位置 : 0%] [H : 35° / S : 30% / B : 70%]
[位置 : 100%] [H : 50° / S : 5% / B : 85%]
[グラデーションエディター] ダイアログを設定
[グラデーションエディター] ダイアログを設定
モノクロ画像を着色することができました。
適用前の画像 (STEP 3) → [グラデーションマップ] で着色

模様を目立たなくするには?

グラデーションの色差を少なくすれば、繊維の模様を目立たなくすることもできます。色差は、グラデーションのカラー分岐点 [位置 : 0%] と [位置 : 100%] のカラーで調整します。

ざっくりとした風合いをつける

[レイヤー] パネルで、[新規レイヤーを作成] をクリックして、[レイヤー 2] を作成します。
[レイヤー 2] を作成
[レイヤー 2] を作成
[フィルター] メニューから、[描画] → [雲模様 1] を選択して適用します。[フィルター] メニューから、[表現手法] → [エンボス] を選択し、[角度] に「120」°、[高さ] に「4」pixel、[量] に「400」% を設定して、[OK]をクリックします。
[エンボス] ダイアログを設定
[エンボス] ダイアログを設定
新しく作成した [雲模様 1] を立体的にすることができました。
[雲模様 1] を適用 → [エンボス] を適用
[フィルター] メニューから、[フィルターギャラリー] を選択し、[フィルターギャラリー] 操作パネルで、[テクスチャ] → [テクスチャライザー] を選択します。※バージョン CS 4 以前では、[フィルター] メニューから、[テクスチャ] → [テクスチャライザー] を選択します。
[テクスチャライザー] を選択
[テクスチャライザー] を選択
[テクスチャライザー] ダイアログで、[テクスチャ] に[砂岩]、[拡大・縮小] に「200」%、[レリーフ:] に「4」、[照射方向] に [左上へ]、[階調の反転] を無効に設定して、[OK] をクリックします。
[テクスチャライザー] ダイアログを設定
[テクスチャライザー] ダイアログを設定
[レイヤー] パネルで、描画モードに [オーバーレイ] を選択します。
[オーバーレイ] を選択
[オーバーレイ] を選択
雲模様から紙のよれを表現する下地をつくり、その表面に粗目をつけ、和紙のざっくりした風合いが表現できました。
ざっくりとした風合いをつけることができた
ざっくりとした風合いをつけることができた

紙の領域外をマスクする

[ツール] パネルから、[長方形選択ツール] を選択します。
[長方形選択ツール] を選択
[長方形選択ツール] を選択
画像の内側をドラッグして選択します。
画像の内側をドラッグして選択
画像の内側をドラッグして選択

マージンは 64 pixel 以上とる!

選択領域は任意で結構ですが、あらかじめ仕上げ寸法を決めておき、ガイドで領域を下書きしておく方が望ましいでしょう。紙のやぶき処理とドロップシャドウを加えるので、最低でもマージンを 64 pixel 以上とるようにしてください。

[レイヤー] パネルで、[グループ 1] を選択し、[レイヤーマスクを追加] をクリックします。すると、[グループ 1] に選択範囲のレイヤーマスクが作成されます。
[グループ 1] を選択 → [レイヤーマスクを追加] をクリック
紙の領域外をマスクすることができました。
紙の領域外をマスクすることができた
紙の領域外をマスクすることができた

和紙のやぶきを表現する

レイヤーマスクサムネールを [option (Alt)] キーを押しながらクリックして、ドキュメントウィンドウを「レイヤーマスクモード」に切り換えます。
レイヤーマスクを [option (Alt)] + クリック
レイヤーマスクを [option (Alt)] + クリック
ドキュメントウィンドウが「レイヤーマスクモード」に切り換わったことを確認してください。
「レイヤーマスクモード」に切り換える
「レイヤーマスクモード」に切り換える
[フィルター] メニューから、[フィルターギャラリー] を選択し、[フィルターギャラリー] 操作パネルで、[ブラシストローク] → [はね] を選択します。※バージョン CS 4 以前では、[フィルター] メニューから、[ブラシストローク] → [はね] を選択します。
[はね] を選択
[はね] を選択
[はね] ダイアログで、[スプレー半径] に「20」、[滑らかさ] に「5」を設定します。
[はね] ダイアログを設定
[はね] ダイアログを設定

[はね] の設定値は?

[はね] の設定値は、まず、画素の乱れが紙の「やぶき」イメージに近いところを [滑らかさ] の数値で探ります。つぎに、ドキュメントサイズに対して適度な大きさになるよう [スプレー半径] の数値を大きくしていきます。作例では、[滑らかさ] の適正値が「5」と断定できたので、そこからスライダーで調整した結果、[スプレー半径 : 20] という設定値になりました。

CS 4 以前では [OK] をクリック!

続いて、[フィルターギャラリー] 操作パネルで、[ぎざぎざのエッジ] を設定するので、[OK] をクリックしないでください。※バージョン CS 4 以前では、[OK] をクリックしてください。

[フィルターギャラリー] 操作パネルで、[新しいエフェクトレイヤー] をクリックします。
[エフェクトレイヤー] セクション → [新しいエフェクトレイヤー] をクリック
[スケッチ] → [ぎざぎざのエッジ] を選択します。※バージョン CS 4 以前では、[フィルター] メニューから、[スケッチ] → [ぎざぎざのエッジ] を選択します。
[ぎざぎざのエッジ] を選択
[ぎざぎざのエッジ] を選択
[ぎざぎざのエッジ] ダイアログで、[画像のバランス] に「25」、[滑らかさ:] に「11」、[コントラスト] に「17」を設定して、[OK] をクリックします。
[ぎざぎざのエッジ] ダイアログを設定
[ぎざぎざのエッジ] ダイアログを設定

[ぎざぎざのエッジ] の設定値は?

[ぎざぎざのエッジ] の設定値は、まず、[画像のバランス] を中間値の「25」に置き、[コントラスト] のスライダーをドラッグして、適用する画像のコントラストの「中間点」を探ります。「ギザギザ」の効果は、[滑らかさ] の数値でおよそ決まるので、多少ザラつきのある適度な数値にしました。
[レイヤー] パネルで、[グループ 1] レイヤーマスクサムネールを [option (Alt)] キーを押しながらクリックして、ドキュメントウィンドウを「画像描画モード」に切り換えます。
レイヤーマスクを[option (Alt)] + クリック
レイヤーマスクを [option (Alt)] + クリック
和紙のやぶきを表現することができました。
和紙のやぶきを表現することができた
和紙のやぶきを表現することができた

ぼかしてなじませる!

やぶきのエッジがハッキリしすぎている場合は、レイヤーマスクサムネールをダブルクリックして、[マスク] パネルで [ぼかし] に 0.5 〜 1.0 pixel を設定してください。

ドロップシャドウを設定する

[レイヤー] パネルで、[レイヤースタイルを追加] をクリックし、メニューから [ドロップシャドウ] を選択します。すると、[レイヤースタイル] ダイアログが表示されます。
[ドロップシャドウ] を選択
[ドロップシャドウ] を選択
[構造] セクションの [角度] に「120」°、[距離] に「5」px、[サイズ] に「5」px、[不透明度] に「50」% を設定して、[OK]をクリックします。
[ドロップシャドウ] を設定
[ドロップシャドウ] を設定
和紙の「やぶき」の形に沿った [ドロップシャドウ] が適用されました。
適用前の画像 (STEP 7) → [ドロップシャドウ] を適用
伝統的な手すき和紙が完成した
伝統的な手すき和紙が完成した

ドロップシャドウは控えめに!

[ドロップシャドウ] は、[レイヤースタイル] で設定しているので、作成後も編集が可能です。立体視させるために [ドロップシャドウ] は不可欠ですが、あまり長い影を落とすと、浮いてしまったような印象になりかねません。和紙の薄さを強調する意味でも、控えめな設定を心がけましょう。

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