【Photoshop講座】何もないところから大爆発の炎を作成します。爆発の形状はランダムに生成されるため、結果は出たとこ勝負的ですが、[雲模様 2] の適用回数により変化する形状から簡単に選べるので、きっとイメージに合った「大爆発の炎」が見つかるでしょう。
効果を繰り返す!
適用したフィルターは、[フィルターの再実行] で繰り返すことができます。このコマンドには、ショートカットキーが割り当てられているので、キーを押すだけで簡単に適用できます。[スマートフィルター] との組み合わせで、さらに増幅した適用結果が作り出せます。
何もない状態から大爆発を描く
こらから行う操作は、Photoshop の機能だけを使って、何もない状態から大爆発を描く方法です。といっても、フリーハンドで描くような操作は一切ありません。ステップ・バイ・ステップ方式で、手順どおりに操作すれば、誰でも「大爆発の炎」が作成できます。
![[雲模様 1] を適用 → 何もない状態から大爆発を描く](https://psgips.net/wp-content/uploads/2020/03/tex11_01a_00.png)
ベースを作成する
「大爆発の炎」は、ランダムに生成される [雲模様 1] の斑点模様から作成する方法を取ります。スマートオブジェクトや塗りつぶしレイヤーを活用すると、再編集可能なベースが作成できます。
[ファイル] メニューから、[新規] を選択します。[新規ドキュメント] ダイアログで、[幅] に「1280」pixel、[高さ] に「720」pixel、[解像度] に「300」pixel/inch、[カラーモード] に「RGB カラー」、[8 bit] を設定して、[作成] をクリックします。
![[新規ドキュメント] ダイアログを設定](https://psgips.net/wp-content/uploads/2020/03/tex11_01a_01.png)
[新規ドキュメント] ダイアログを設定
新規ドキュメントを作成します。

新規ドキュメントを作成
どんなサイズにも対応!
ドキュメントサイズの [幅]、[高さ] には、大きさや比率の制限は特にありません。たとえば、512 x 512 pixel の正方形でも、同じ効果が得られます。
[雲模様 1] は、256 pixel の倍数に限り、つなぎ目のないシームレスパターンが作成できます。しかし作例では、周囲を暗くする効果を加えるので、シームレスパターンには適していません。
[レイヤー] パネルで、[新規レイヤーを作成] をクリックし、[レイヤー 1] を作成します。
![[新規レイヤーを作成] をクリック](https://psgips.net/wp-content/uploads/2020/03/tex11_01a_03.png)
[新規レイヤーを作成] をクリック
[フィルター] メニューから、[スマートフィルター用に変換] を選択して適用します。

スマートオブジェクトを確認
スマートオブジェクトとは?
[スマートフィルター用に変換] を適用すると、[背景] やレイヤーが「スマートオブジェクト」に変換されます。スマートオブジェクトにすることで、フィルター適用後の画像が再編集できます。

警告アラート
[雲模様 1] などの描画系フィルターは、元画像を必要としません。なので、ピクセルを含まない透明のレイヤーから、描画も含めたスマートオブジェクトを作成することが可能です。
雲模様の適用
[ツール] パネルで、[描画色と背景色を初期設定に戻す] をクリックし、描画色にブラック、背景色にホワイトを設定します。
![[描画色と背景色を初期設定に戻す] をクリック](https://psgips.net/wp-content/uploads/2020/03/tex11_01b_01.png)
[描画色と背景色を初期設定に戻す] をクリック
[フィルター] メニューから、[描画] → [雲模様 1] を選択して適用します。
![[雲模様 1] を適用](https://psgips.net/wp-content/uploads/2020/03/tex11_01b_02.png)
[雲模様 1] を適用
フィルターの再実行!
[雲模様 1] は、現在の描画色と背景色から、適用毎に異なるランダムな斑点模様を生成します。適した模様が生成されない場合は、[command (Ctrl)] + [F] キーを押して、フィルターの再実行を行います。

前面の効果を非表示
スマートオブジェクトでは、フィルターの再実行を新しい効果として追加します。複数の効果から選択して適用することもできます。
周囲を暗くする設定
大爆発の形状は球体です。[雲模様 1] で作成した斑点模様に、放射状のグラデーションを合成すれば、中央を明るく周囲を暗くすることができます。
[レイヤー] パネルで、[塗りつぶしまたは調整レイヤーを新規作成] をクリックし、メニューから、[グラデーション] を選択して、[グラデーション 1] を作成します。
![[グラデーション 1] を作成](https://psgips.net/wp-content/uploads/2020/03/tex11_01c_01.png)
[グラデーション 1] を作成
[グラデーションで塗りつぶし] ダイアログで、[クリックでグラデーションを編集] をクリックし、[グラデーションエディター] を表示します。
![[クリックでグラデーションを編集] をクリック](https://psgips.net/wp-content/uploads/2020/03/tex11_01c_02.png)
[クリックでグラデーションを編集] をクリック
[グラデーションエディター] ダイアログで、次のグラデーションを設定して、[OK] をクリックします。
![[グラデーションエディター] ダイアログを設定](https://psgips.net/wp-content/uploads/2020/03/tex11_01c_03.png)
[グラデーションエディター] ダイアログを設定
【設定値】
[位置 : 0%] [不透明度 : 100%]
[位置 : 100%] [不透明度 : 100%]
[位置 : 0%] [H : 0° / S : 0% / B : 0%]
[位置 : 100%] [H : 0° / S : 0% / B : 100%]
[グラデーションで塗りつぶし] ダイアログで、[スタイル] に [円形] を選択し、[逆方向] にチェックマークを入れ、[角度] に「0」°、[比率] に「100」% を入力して、[OK] をクリックします。
![[グラデーションで塗りつぶし] ダイアログを設定](https://psgips.net/wp-content/uploads/2020/03/tex11_01c_04.png)
[グラデーションで塗りつぶし] ダイアログを設定
放射状のグラデーションが設定できたことを確認します。

放射状のグラデーションを確認
[レイヤー] パネルで、描画モードに [オーバーレイ] を選択します。
![描画モードに [オーバーレイ] を選択](https://psgips.net/wp-content/uploads/2020/03/tex11_01c_06.png)
描画モードに [オーバーレイ] を選択
放射状のグラデーションで、ドキュメントの周囲を暗くして、大爆発の形状を作成することができました。
![[雲模様 1] を適用 → ドキュメントの周囲を暗くする](https://psgips.net/wp-content/uploads/2020/03/tex11_01c_07.png)