【ロゴ】フォントでつくる!3D風の押し出し文字

【ロゴ】フォントでつくる!3D風の押し出し文字

【Photoshop講座】押し出し文字は定番のグラフィック技法です。それは具象化した存在感で強烈にアピールできるからです。光沢のある床に映り込んだ、シンプルな3D風の押し出し文字を作成しましょう。


レイヤースタイルの効果を連続複製しよう!
3Dソフトなら簡単に作成できる押し出し文字ですが、Photoshop CC、または CS 5 Extended 以前のバージョンには、それらしき機能がありません。そこで活用するのが[レイヤースタイル]の[ベベルとエンボス]です。陰影によって擬似的な押し出し表現ができる[ベベルとエンボス]を、レイヤーの連続複製というワザを使って、文字の表面をグングンと押し出します。これを一度知っちゃうと病付きになるかも?
文字を入力する
[幅:512 pixel][高さ:512 pixel][解像度:72 pixel/inch][カラーモード:RGBカラー]の新規ドキュメントを開きます。
[ツール]パネルから、[横書き文字ツール]を選択します。オプションバーで、任意のフォントを設定します。作例では、[フォント:Swiss 721 BT Black]、[フォントサイズ:100 pt]を設定しました。ドキュメントをクリックして、「Sweep」を入力します。
文字を入力→文字の高さを拡大
[ウインドウ]メニューから、[文字]を選択して、[文字]パネルで、[垂直比率]に「150%」を設定します。
[垂直比率]に「150%」を設定
[垂直比率]に「150%」を設定
あらかじめ変形しておく!
文字は遠近的な変形を前提にしているので、作業効率を高めるため、あらかじめ文字の高さを拡大しておきます。拡大の目安は、オブジェクトを見下ろす角度が45°の場合、奥行きが75%くらい縮まって見えるので、伸びる方向に150%くらいを設定しておくと、イメージがつかみやすいのではないでしょうか。
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文字列を変形する
入力したテキストをそのまま変形することは可能ですが、より軽快に、より正確に、そして仕上がりもキレイにするために、パスに変換する方法を選びましょう。
[レイヤー]パネルで、テキストレイヤー(「Sweep」レイヤー)を非表示にします。
テキストレイヤーを非表示にする
テキストレイヤーを非表示にする
[書式]メニューから、[作業用パスを作成]を選択します。バージョン CS 5.5 以前では、[レイヤー]メニューから、[テキスト]→[作業用パスを作成]を選択します。入力した文字のパスが表示されたことを確認してください。
[作業用パスを作成]を選択
[作業用パスを作成]を選択
作業用パスとは?
[作業用パスを作成]とは、一時的に使用するパスを作成することで、通常のパス変換である[シェイプに変換]とは、ちょっとだけ内容が異なります。このレッスンでは、パスに変換した文字列にグラデーションを設定したいので、一時的に作業用パスを作成し、そのパスを使ってグラデーションのシェイプレイヤーを作成します。
非表示にしたテキストレイヤーから作業用パスを作成すると、パスが選択された状態で変換されます。[ツール]パネルから、[パス選択ツール]を選択し、ドキュメントの余白をクリックして、パスの選択を解除します。[編集]メニューから、[パスを変形]→[自由な形に]を選択します。すると、変形のバウンディングボックスが表示されます。
余白をクリックして選択を解除→バウンディングボックスを確認
バウンディングボックスの4つのコーナーハンドルをドラッグして、文字列のパスが遠近的に見えるよう変形させます。
4つのコーナーハンドルをドラッグ
4つのコーナーハンドルをドラッグ
パスの操作にひと工夫!
違和感なく遠近的に変形させることが難しい場合は、変形させる元の文字をプリントアウトし、それをデジタルカメラで撮影した画像を下絵にするとよいでしょう。
違和感なくパースをつける!
入力したフォントを遠近法で変形させたいとき、何か違うなと思ったことはありませんか? フォントには、実際の文字領域のほかに、周囲に余分なスペースがあります。たとえば、欧文の大文字と小文字では、すべての仮想部分を含む範囲に、変形のバウンディングボックスが表示されます。これでは適切なコントロールはできません。フォントをパスに変換すれば、このようなわずらわしさは一気に解決できます。
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文字列の表面にグラデーションを引く
[作業用パス]から文字列の表面を作成する前に、複数のレイヤーをまとめて管理できるグループを作成します。
[レイヤー]パネルで、[新規グループを作成]をクリックします。すると、選択していたテキストレイヤー(「Sweep」レイヤー)の前面に、[グループ 1]が作成されます。
[グループ 1]を作成
[グループ 1]を作成
レイヤー操作を効率的に!
グループが選択されている状態で、新規にレイヤーを作成すると、それらは同じグループとしてまとめられます。[作業用パス]を表示した状態で、新規にレイヤーを作成すると、そのパスは[ベクトルマスク]として使用されます。これらのレイヤー機能を活用して、再編集も可能な文字の表面を作成します。
[レイヤー]パネルで、[塗りつぶしまたは調整レイヤーを新規作成]をクリックし、メニューから[グラデーション]を選択し、[グラデーション 1]を作成します。
[グラデーション 1]を作成
[グラデーション 1]を作成
[グラデーション]ダイアログで、[グラデーション]の[クリックでグラデーションを編集]をクリックして、[グラデーションエディター]ダイアログを表示します。
[クリックでグラデーションを編集]をクリック
[クリックでグラデーションを編集]をクリック
[グラデーションエディター]ダイアログで、カラーバー左側の[カラー分岐点]をクリックして、[カラー:H 206 / S 100 / B 51]を設定します。右側の[カラー分岐点]をクリックして、[カラー:H 198 / S 100 / B 90]を設定して、[OK]をクリックします。
グラデーションを設定
グラデーションを設定
[位置:0%][カラー:H 206 / S 100 / B 51]
[位置:100%][カラー:H 198 / S 100 / B 90]
[グラデーションで塗りつぶし]ダイアログで、[グラデーションエディター]で作成したグラデーションが適用されているかを確認してください。
グラデーションを確認して[OK]をクリック
グラデーションを確認して[OK]をクリック
[作業用パス]から作成した文字の表面に、設定したグラデーションが適用されました。
シェイプにグラデーションが適用された
シェイプにグラデーションが適用された
グラデーションで遠近感を演出!
このグラデーションの設定は、遠近感を助長させるためのもので、大きな色の違いを見せるものではありません。同色のやわらかい階調で、下(手前)から上(奥)へ向かって、明るく霞んでいく色を設定しましょう。
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文字列の表面にレイヤースタイルを適用する
[レイヤー]パネルで、[レイヤースタイルを追加]をクリックし、メニューから[ベベルとエンボス]を選択します。
[ベベルとエンボス]を選択
[ベベルとエンボス]を選択
すると、[レイヤースタイル]ダイアログが表示されます。左側には[スタイル]メニューがあり、[ベベルとエンボス]が選択されています。[ベベルとエンボス]には、ベベル、またはエンボスの立体的効果をつくるための[構造]セクションと[陰影]セクションがあります。
[ベベルとエンボス]を設定
[ベベルとエンボス]を設定
[レイヤースタイル]ダイアログの設定値は以下のとおりです。
【構造】
[スタイル:ベベル(内側)]
[テクニック:滑らかに]
[深さ:100%]
[方向:上へ] を選択
[サイズ:5 px]
[ソフト:0 px]
[ベベルとエンボス]を設定
[ベベルとエンボス]を設定
【陰影】
[角度:50°]
[包括光源を使用]を有効
[高度:30°]
[光沢輪郭:線形]
[アンチエイリアス]を有効
[ハイライトのモード:スクリーン]
[カラー:ホワイト]
[不透明度:75%]
[シャドウのモード:乗算]
[カラー:ブラック]
[不透明度:50%]
[ベベルとエンボス]を設定
[ベベルとエンボス]を設定
後で調整するための注意!
この設定は、文字の境界線付近に与える効果です。対象となる文字列に有効な設定を加えることが重要で、特に陰影の[角度]は、後の行程でも調整が行えるよう、必ず[包括光源を使用]を有効に設定してください。
設定ができたら[OK]をクリックし、文字列の表面にレイヤースタイルが適用されたことを確認してください。
文字列の表面にレイヤースタイルが適用された
文字列の表面にレイヤースタイルが適用された
[レイヤー]パネルで、[レイヤー効果をパネルに表示 / 非表示]をクリックし、レイヤースタイルの内容を折り畳んでおきます。
レイヤースタイルの内容を確認→[レイヤー効果をパネルに表示 / 非表示]をクリック
文字列の表面を押し出す
[レイヤー]パネルで、[グラデーション 1]を[新規レイヤーを作成]にドラッグ&ドロップし、レイヤーを複製します。すると、前面に複製したレイヤー[グラデーション 1 のコピー]が作成されます。そのままでは、複製した前面のレイヤーが選択されているので、背面の[グラデーション 1]をクリックして選択します。
[グラデーション 1 のコピー]を作成→[グラデーション 1]を選択
[ツール]パネルから、[移動ツール]を選択します。[shift]+[↓]キーを2回押して、[グラデーション 1]を下へ20 pixel 移動します。
[ベベルとエンボス]を設定
[ベベルとエンボス]を設定
移動の距離で高さが決まる!
この移動は、押し出しの高さを決めるもので、作例では便宜上20 pixel としていますが、応用する場合は、任意に設定してもかまいません。
[グラデーション 1]の文字列が移動できたら、[option(Alt)]+[↑]キーを19回押します。すると、キーを1回押すごとにレイヤーが1 pixel 移動しながら複製されます。
[option(Alt)]+[↑]キーを19回押す→レイヤーの複製と移動で隙間を埋める
3D風の押し出しがレイヤースタイルで作成できました。
3D風の押し出しがレイヤースタイルで作成できた
3D風の押し出しがレイヤースタイルで作成できた
文字列の表面のレイヤースタイルを変更する
[レイヤー]パネルで、最前面のレイヤーを選択します。[レイヤー効果]をダブルクリックして、[レイヤースタイル]ダイアログを表示します。
[レイヤー効果]をダブルクリック
[レイヤー効果]をダブルクリック
[レイヤースタイル]ダイアログで、左側の[スタイル]メニューから、[べベルとエンボス]をクリックして選択します。すると、現在の設定内容が表示されます。この設定を元に変更を加えていきます。
[べベルとエンボス]をクリックして選択
[べベルとエンボス]をクリックして選択
[構造]の[サイズ]に「2」px を入力します。
[ベベルとエンボス]を設定
[ベベルとエンボス]を設定
[陰影]の[包括光源を使用]のチェックマークを外します。[角度]に「50」°、[高度]に「70」°を設定します。[シャドウのモード]の[不透明度]に「75」%を入力して、[OK]をクリックします。
[ベベルとエンボス]を設定
[ベベルとエンボス]を設定
文字列のエッジがハードな光沢に変更されたことを確認してください。
文字列のエッジがハードになった
文字列のエッジがハードになった
包括光源を使用とは?
[包括光源を使用]が有効になっていると、他のレイヤーの設定も連動して変更されてしまいますので、十分に注意してください。
文字列の鏡像をつくる
[レイヤー]パネルで、[グループ 1]を選択します。この[グループ 1]は、背面に複製したすべての[グラデーション 1]を格納しているものです。[グループ]フォルダーを選択すると、格納しているすべてのレイヤーに対して、移動や変形などの操作がまとめて行えます。[レイヤー]メニューから、[レイヤー]→[グループを結合]を選択して、[グループ 1]に格納しているすべてのレイヤーを結合し、1枚のレイヤーに変換します。
[グループ 1]を選択→[グループを結合]を選択
グループを結合する理由!
レイヤーの数が増えると、それだけメモリの消費が増大し、パフォーマンスが著しく低下する場合があります。レイヤーを結合してしまうと、後に修正や色替えなどの編集ができなくなりますが、解説では、あらゆる環境を考慮して、パソコンへの負担がかからないようにグループを結合しました。
[レイヤー]パネルで、[グループ 1]を[新規レイヤーを作成]にドラッグ&ドロップし、レイヤーを複製します。すると、前面に複製したレイヤー[グループ 1 のコピー]が作成されます。そのままでは、複製した前面のレイヤーが選択されているので、背面の[グループ 1]をクリックして、必ず選択してください。
[グループ 1 のコピー]を作成→[グループ 1]を選択
[ツール]パネルから、[移動ツール]を選択します。[shift]+[↓]キーを2回押して、[グループ 1]を下へ20 pixel 移動します。この移動は、押し出しの高さと同じです。応用する場合は、押し出しの高さに比例した移動距離を設定してください。
[shift]+[↓]キーを2回押す→レイヤーの移動で映り込み部分をつくる
押し出し側面をそのまま映り込みに!
オブジェクトの映り込みは、押し出し側面をそのままスライドさせて作成します。作例では、床面の質感を乳白アクリル風にしたいので、映り込む像を[不透明度]で「50%」薄くしますが、当然、これだけでリアルな映り込みは実現できません。映り込む色や濃度の変化、ブレなどを表現するテクニックが重要になってきます。簡単そうに見えて難しい操作を、ひとつのレイヤーマスクだけで作り出してみましょう。
文字列の映り込みにマスクを作成する
複製で作成した鏡像は上部の実像との区別ができず、このままでは押し出し距離が倍に伸びただけです。ここではレイヤーマスクを活用して、文字列の映り込みらしく見えるように加工していきます。
[レイヤー]パネルで、[グループ 1]を[command(Ctrl)]キーを押しながらクリックします。
[command(Ctrl)]+クリック
[command(Ctrl)]+クリック
すると、レイヤー内にある描画部分(下へ20 pixel 移動した押し出し文字)の選択範囲が作成されます。[グループ 1](下へ20 pixel 移動した押し出し文字)に、選択範囲が作成できたことを確認してください。
選択範囲を確認
選択範囲を確認
[レイヤー]パネルで、[レイヤーマスクを追加]をクリックします。すると、[グループ 1]に選択範囲のレイヤーマスクが作成されます。この時点では、表面上、レイヤーマスクの影響はありません。
[レイヤーマスクを追加]をクリック
[レイヤーマスクを追加]をクリック
文字列の映り込みを加工する
複製で作成した鏡像のエッジを弱くしたり、不透明度を調整することにより、文字列の映り込みを表現していきます。主にレイヤーマスクを加工していく作業になるので、[レイヤー]パネルで、レイヤーマスクが選択されているかを確認してください。
[フィルタ]メニューから、[ぼかし]→[ぼかし(移動)]を選択し、[ぼかし(移動)]ダイアログで、[角度]に「90」°、[距離]に「20」pixelを設定し、[OK]をクリックします。
[ベベルとエンボス]を設定
[ベベルとエンボス]を設定
[グループ 1](下へ20 pixel 移動した押し出し文字)に、垂直方向のグラデーションが生成されたことを確認してください。
垂直方向のグラデーションを確認
垂直方向のグラデーションを確認
映り込みらしく見せるため、さらにエッジを弱くします。[ぼかし(移動)]で作成した垂直方向のぼかしには、まだ周囲に倍の階調が含まれているので、レイヤーマスクを移動させることにより、その階調を効果に加えます。
[レイヤー]パネルで、「グループ1」とレイヤーマスクをリンクしているボタンをクリックして、リンクを解除(リンクボタンがない状態)します。
レイヤーとのリンクを解除
レイヤーとのリンクを解除
個別の編集ができる!
リンクを解除すると、移動や変形などの編集が連動されることなく、レイヤーとレイヤーマスク、それぞれ個別に編集が加えられます。再びリンクを有効にするには、レイヤーとレイヤーマスクの間をクリックします。
[ツール]パネルから、[移動ツール]を選択します。[shift]+[↑]キーを押して、「グループ 1」レイヤーマスクを上へ10 pixel 移動します。垂直方向のグラデーションが上昇し、前面の「グループ 1 のコピー」(押し出し文字)との境界が、現れたことを確認してください。
レイヤーマスクを上へ移動
レイヤーマスクを上へ移動
[レイヤー]パネルで、描画モードに[乗算]、[不透明度]に「50%」を設定します。
[不透明度]に「50%」を設定
[不透明度]に「50%」を設定
文字列の映り込みが薄くなったことを確認してください。
文字列の映り込みを調整
文字列の映り込みを調整
背景にグラデーションを引いて完成
遠近的な空間を演出するため、背景にグラデーションを引きましょう。[レイヤー]パネルで、「背景」を選択します。[塗りつぶしまたは調整レイヤーを新規作成]をクリックし、メニューから[グラデーション]を選択して、[グラデーション 1]を作成します。
[グラデーション 1]を作成
[グラデーション 1]を作成
[グラデーションで塗りつぶし]ダイアログで、[角度]に「60」°を設定して、[OK]をクリックします。
[角度]に「60」°を設定
[角度]に「60」°を設定
[レイヤー]パネルで、[不透明度]に「40%」を設定します。
[不透明度]に「40%」を設定
[不透明度]に「40%」を設定
背景にグラデーションが引けたら完成です。
背景にグラデーションが引けたら完成
背景にグラデーションが引けたら完成

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