レイヤーでペーストする
バージョン 2022 ( 23.0.0 ) から、Illustrator のアートワークが、Photoshop で操作できるようになりました。これは待望の機能ですね。
[ ペースト形式 ] の [ レイヤー ] を選択すると、ペーストした Illustrator のアートワークから、それぞれのパス ( Path ) に分解した、シェイプレイヤーのグループを作成します。
元のアートワークの属性が、そのまま引き継がれているのが特徴です。そのため、Photoshop での、パス形状やカラーの再編集が行えます。
【操作方法】
[ ペースト ] ダイアログで、[ ペースト形式 ] に [ レイヤー ] を選択して、[ OK ] をクリックします。
すると、Illustrator のアートワークが、属性を保持した状態でペーストされます。ペースト時の確定は不要
[ レイヤー ] パネルには、[ レイヤー ] フォルダー、または、[ Group ] フォルダーが作成されています。フォルダーを展開すると、それぞれのパス ( Path ) に分解された、シェイプレイヤーが格納されています。
待望のレイヤー機能が追加
バージョン 2021 までの [ ペースト形式 ] では、Illustrator のアートワークを、スマートオブジェクトに変換してペーストする方式でした。そのため、再編集する場合には、Illustrator を起動しなければならない手間が発生していました。
[ レイヤー ] でペーストすると、Illustrator のアートワークに応じたパスに分解されます。分解されたパスは、元のグループ属性によって、グループフォルダーに格納されているので、それらをひとつのオブジェクトとして、移動や変形の編集も加えることができます。もちろん、カラーも保持されています。
たとえば、ひとつの閉じたパスを選択して、シェイプレイヤーサムネールをダブルクリックすると、[ カラーピッカー ] ダイアログを表示させて、カラーの再編集が自由にできます。これで、Photoshop での管理がしやすくなりました。
フリーのグラフィックデザイナーです。カタログ、ポスター、パッケージなど様々な分野に携わってきました。