【Photoshop基本操作】PNG 形式の RGB 画像を印刷用に使用する場合は、ファイルフォーマットの変換に加え、CMYK カラーモードの変換も行わなければなりません。処理する画像の量が多いと、これは大変厄介な作業になります。アクションとバッチ処理で、互換性の高い EPS 形式に一括変換しましょう。
モード変換をアクションに組み込む!
EPS 形式のカラーモードは [CMYK カラー] です。なので、アクションにモード変換を組み込むワケですが、気を付けなければならないことは、現在の [カラー設定] が適用されることです。
現在の [カラー設定] が間違っていると、処理したすべてのファイルが、印刷入稿の規定に適合しません。危ういものはできるだけ排除しておきましょう。
EPS 形式へのファイル変換を自動化する
これから行う [アクション] と [バッチ] を利用した自動処理は、PNG 形式 (RGB カラー) から EPS 形式 (CMYK カラー) へのファイル変換を行うものです。

たとえば、スクリーンショットの画像を印刷用の入稿データに一括変換するときに便利です。CMYK カラーへのモード変換と、[EPS オプション] の設定をアクションに組み込みます。
作業用スペースを設定する
まず、CMYK カラーへのモード変換に使用される、一般的なカラープロファイルを設定しておきます。カラープロファイルの設定は、Photoshop の作業用スペースに使用されるものなので、大変重要な役割を担う設定です。
![[カラー設定] ダイアログを設定](https://psgips.net/wp-content/uploads/2016/03/p283d_1_02.png)
[カラー設定] ダイアログを設定
[編集] メニューから、[カラー設定] を選択します。[カラー設定] ダイアログで、[設定] に [プリプレス用 – 日本2] を選択します。
すると、[作業用スペース] セクションの [RGB] に [Adobe RGB (1998)]、[CMYK] に [Japan Color 2001 Coated] が設定されます。
![[設定] に [プリプレス用 - 日本2] を選択](https://psgips.net/wp-content/uploads/2016/03/p283d_1_03.png)
[設定] に [プリプレス用 – 日本2] を選択
[カラーマネジメントポリシー] のすべての項目のチェックマークを外し、[OK] をクリックします。

すべての項目を無効
カラープロファイルを破棄する!
[カラーマネジメントポリシー] のすべての項目を [オフ] に設定すると、それまで保持していたカラープロファイルは破棄されます。
このことにより、印刷所やプリンターなどの出力側は、プレーンな画像として扱えるので、効率的だと考えられる場合が多いです。
もちろん、これは任意の設定なので、カラープロファイルを保持、または確認する場合は、プリセット [プリプレス用 – 日本2] を選択した状態にしてください。