女性の顔をモノクロにする
[ レイヤー ] パネルで、[ 調整レイヤーを新規作成 ] をクリックし、メニューから、[ 色相・彩度 ] を選択して、[ 色相・彩度 1 ] を作成します。
[ 色相・彩度 ] ダイアログで、[ 彩度 ] に [ -100 ] を設定します。
カラー画像の彩度を下げることができました。
描画モードを設定
彩度を下げることはできましたが、カラーの印象から、女性の瞳や唇のトーンが弱いように感じます。そこで、輝度を優先したモノクロ変換を行います。
[ レイヤー ] パネルで、描画モードに [ 色相 ] を選択します。
輝度を優先したモノクロ変換で、カラーの印象に近いモノクロにすることができました。
輝度を優先したモノクロ!
[ 色相・彩度 ] で、[ 彩度 ] に [ -100 ] を設定した場合、各チャンネルに同じグレースケールを振り分けることで彩度を下げます。明度の情報で変換されるので、異なる色でも同じ明度を持つ色は、同じ濃度のモノクロになって見分けがつかなくなります。これは [ 彩度を下げる ] と同じ変換方式です。
描画モードに [ 色相 ] を設定すると、対象画像の「色相」を元にした調整が行われます。たとえば、明るい印象を持つイエロー系の明度は 89%、暗い印象を持つブルー系の明度は 11% に設定されます。
その結果、基本色が同じ彩度、明度を持っていても、異なる色相によって輝度を優先した計算が行われるため、モノクロ変換しても「色の違い」が濃度により差別化できます。
フリーのグラフィックデザイナーです。カタログ、ポスター、パッケージなど様々な分野に携わってきました。