立体的な質感を加える
コルクボードの表面にデコボコを加えましょう。立体的な質感は、現在の粗いチップ模様から作成します。エンボスとカラーノイズを加えて、コルクボードのテクスチャを完成させましょう。
【操作方法】
[ レイヤー ] パネルで、[ 背景 ] を [ 新規レイヤーを作成 ] にドラッグ&ドロップして、[ 背景 のコピー ] を作成します。
続いて、[ 背景 のコピー ] を [ グラデーションマップ 1 ] の前面 ( 枠の上辺 ) にドラッグ&ドロップして、[ 背景 のコピー ] を最前面へ移動します。最前面へ移動 : [ shift ] + [ command ( Ctrl ) ] + [ ] ]
メニューからも操作できる
[ レイヤー ] パネルでの操作が難しい人は、メニューから操作してください。まず、重ね順を移動させたいレイヤーを、[ レイヤー ] パネルでクリックして選択します。
つぎに、[ レイヤー ] メニューから、[ 重ね順 ] – [ (移動させたい面) ] を選択します。正確な操作ができるほか、選択した複数のレイヤーをごっそり入れ替える [ 逆順 ] で威力を発揮します。
[ フィルター ] メニューから、[ 表現手法 ] – [ エンボス ] を選択します。[ エンボス ] ダイアログで、[ 角度 ] に [ -60 ]°、[ 高さ ] に [ 1 ] pixel、[ 量 ] に [ 50 ] % を入力して、[ OK ] をクリックします。
エンボスは控えめに
コルクボードは、ザラザラはしているけれど、デコボコには光沢がなく、フラットな印象があります。[ エンボス ] の設定は、効果が出過ぎると起伏が目立ち、スライスした断面に見えなくなるので控えめにします。
粗いノイズの設定
[ エンボス ] を適用したレイヤーは、50% グレーが基調とされています。立体的な質感は、この 50% グレーからの、明るさの変化でつくられます。ここに、カラーノイズを加えることで、さまざまな色を感じさせることができます。
【操作方法】
[ フィルター ] メニューから、[ フィルターギャラリー ] を選択します。[ フィルターギャラリー ] 操作パネルで、[ テクスチャ ] – [ 粒状 ] を選択します。
[ 粒状 ] を選択すると、操作パネルの右側に [ 粒状 ] ダイアログが表示されます。
[ 粒状 ] ダイアログで、[ 粒子の種類 ] に [ 凝集 ] を選択します。[密度] に [ 20 ]、[コントラスト] に [ 25 ] を入力して、[ OK ] をクリックします。
凝集は粗いノイズ
[ 粒状 ] の [ 凝集 ] は、直径約 4 pixl の粗い粒子による RGB ノイズのようなテクスチャです。ノイズの効果が出にくい素材や、単調な無彩色に色を感じさせたい場合など、大変重宝するフィルターです。
粗いノイズの合成
[ 粒状 ] の [ 凝集 ] でつくり出したカラーノイズは、[ エンボス ] の効果に対して、均一に適用されます。デコボコの濃淡を保持するには、合成するカラーノイズにも、明るさの変化が必要です。フェードによって、合成の条件を変更しましょう。
【操作方法】
[ 編集 ] メニューから、[「フィルターギャラリー」をフェード ] を選択します。[ フェード ] ダイアログで、[ 描画モード ] に [ オーバーレイ ] を選択して、[ OK ] をクリックします。
[ エンボス ] で作成した表面の質感に、さまざまな色がわずかに感じられる斑点模様が [ フェード ] で合成されました。
[ レイヤー ] パネルで、描画モードに [ オーバーレイ ] を選択します。
[ エンボス ] などで作成した起伏のある画像が合成され、粗いコルクがギュッと固められたようなテクスチャが完成しました。
フェードとは?
フィルターやペイントツール、色調補正などの効果を、適用後にフェードイン、フェードアウトするコマンドで、0 % 〜 100 % の不透明度と各種描画モードが設定できます。活用方法はさまざま。直前に行った効果の「強弱」を調整できる機能…と覚えておくといいでしょう。
フリーのグラフィックデザイナーです。カタログ、ポスター、パッケージなど様々な分野に携わってきました。