【テクスチャ】ゼロからつくる!青空と逆光の雲

【テクスチャ】ゼロからつくる!青空と逆光の雲

【Photoshop講座】ランダムな斑点模様を生成する「雲模様」をベースに、太陽が照り返る逆光の雲を描きます。ポイントは青空の色。驚くほど簡単に、しかもリアルに作れる方法をご紹介しましょう。



雲模様にして雲にあらず?
ここで描く雲には、らしからぬ黒い影があります。雲のエッジが光り輝く「逆光の雲」にとって、これが重要な要素となるワケです。しかし「雲模様」には、そんな黒い影など存在しません。画像の明暗を表す階調は、大まかにシャドウ、中間調、ハイライトに分けられますが、この順序を入れ替えてやると、あら不思議? もう「雲模様にして雲にあらず」とは言わせません。

何もない状態から雲を描く

こらから行う操作は、Photoshop の機能だけを使って、何もない状態から雲を描く方法です。といっても、フリーハンドで描くような操作は一切ありません。ステップ・バイ・ステップ方式で、手順どおりに操作すれば、誰でも「逆光の雲」が作成できます。最初に生成する「雲模様」がそのまま、壮大な青空に変身しますよ。
ベースの[雲模様 1] を生成 → 何もない状態から雲を描く

雲のベースをつくる

[幅 : 1280 pixel]、[高さ : 720 pixel]、[解像度 : 72 pixel/inch]、[モード : RGBカラー] の新規ドキュメントを開きます。
新規ドキュメントを開く
新規ドキュメントを開く
描画色に [ブラック]、背景色に [ホワイト] を設定し、[フィルター] メニューから[描画] → [雲模様 1] を選択して適用します。
[雲模様 1] を適用
[雲模様 1] を適用
[レイヤー] メニューから、[スマートオブジェクト] → [スマートオブジェクトに変換] を選択して適用します。
スマートオブジェクトを確認
スマートオブジェクトとは?
[スマートオブジェクトに変換] を適用すると、[背景] やレイヤーが「スマートオブジェクト」に変換されます。スマートオブジェクトにすることで、切り抜き後の画像が再編集できます。[背景] に適用すると、レイヤー名が [レイヤー 0] に変更され、[背景] では設定できなかった [描画モード] や [不透明度]、[位置をロック] などが有効になります。
このレッスンの動画を配信中!
【Photoshop講座】ゼロからつくる!青空と逆光の雲
サムネールをクリックすると、YouTube 動画にリンクします。

雲模様に遠近感をつける

ドキュメントウィンドウの表示倍率を 25% に縮小し、画像の周囲に作業領域を確保します。
画像の周囲に作業領域を確保する
画像の周囲に作業領域を確保する
[編集] メニューから、[変形] → [遠近法] を選択して、変形のバウンディングボックスを表示します。
変形のバウンディングボックスを表示
変形のバウンディングボックスを表示
右上のハンドルを水平方向に右側へドラッグして、[enter] キーを押して変形を確定します。
ハンドルを右側へドラッグ
ハンドルを右側へドラッグ
適切な変形角度は?
[遠近法] の操作は、ドラッグする位置が遠いほどワイド端 (広角側) になります。しかし、あまり変形率が高いと画質が劣化してしまうのでほどほどに。作例では、標準の「-45°」に設定しています。
基本がわかる動画を配信中!
チャンネル登録をお願いします!

空と雲の領域をハッキリさせる

[イメージ] メニューから、[色調補正] → [トーンカーブ] を選択します。[トーンカーブ] ダイアログで、右上の調整ポイントをクリックして選択します。
右上の調整ポイントをクリックして選択
右上の調整ポイントをクリックして選択
[入力] に「191」、[出力] に「255」を入力します。
選択した調整ポイントの設定値を入力
選択した調整ポイントの設定値を入力
トーンカーブ上をクリックして調整ポイントを追加し、[入力] に「173」、[出力] に「191」を入力します。
追加した調整ポイントの設定値を入力
追加した調整ポイントの設定値を入力
すべての設定ができたら、[OK] をクリックします。
[トーンカーブ] ダイアログを設定
[トーンカーブ] ダイアログを設定
STEP 2 → 空と雲の領域をハッキリさせる
雲の領域に階調を残す!
[トーンカーブ] の設定では、白い部分が空の領域、黒い部分が雲の領域になります。白い部分の階調を飛ばすことで、フラットな青空のベースを表現し、黒い部分の階調を残すことで雲を表現します。いい結果が出ない場合は、設定の微調整を行ってください。
基本がわかる動画を配信中!
チャンネル登録をお願いします!

着色で逆光の雲形を起こす

[レイヤー] パネルで、[塗りつぶしまたは調整レイヤーを新規作成] をクリックし、メニューから [グラデーションマップ] を選択して、[グラデーションマップ 1] を作成します。
[グラデーションマップ 1] を作成
[グラデーションマップ 1] を作成
[属性] パネルで、[クリックでグラデーションを編集] をクリックして、[グラデーションエディター] ダイアログを表示します。
[クリックでグラデーションを編集] をクリック
[クリックでグラデーションを編集] をクリック
[グラデーションエディター] ダイアログで、グラデーションを設定して、[OK] をクリックします。
[グラデーションエディター]ダイアログを設定
[グラデーションエディター]ダイアログを設定
【設定値】
[位置 : 0%] [不透明度 : 100%]
[位置 : 100%] [不透明度 : 100%]
[位置 : 0%] [H : 205° / S : 30% / B : 60%]
[位置 : 50%] [H : 27° / S : 5% / B : 95%]
[位置 : 100%] [H : 210° / S : 70% / B : 50%]
STEP 3 → 着色で逆光の雲形を起こす
[属性] パネルで、[ディザ] にチェックマークを入れます。
[ディザ] にチェックマークを入れる
[ディザ] にチェックマークを入れる
空色はちょっと濁らせて
リアルな空色を表現するには、あまり鮮やかになりすぎないことがポイントです。ベースになる H (色相) を決めたら、S (彩度)、B (明るさ) を最大 75% 程度に抑えて調整していきます。作例では、H : 205°〜 H : 210°の色相で、中間調に補色 (反対色) の H : 27°を設定しています。

空間の色の変化を演出する

[レイヤー] パネルで、「グラデーションマップ1」レイヤーマスクサムネールを[option (Alt)] キーを押しながらクリックして、 ドキュメントウィンドウをレイヤーマスクモードに切り替えます。
[option (Alt)] + クリック
[option (Alt)] + クリック
レイヤーマスクモードに切り替える
レイヤーマスクモードに切り替える
[ツール] パネルから、[グラデーションツール] を選択します。
[グラデーションツール] を選択
[グラデーションツール] を選択
オプションバーで、[クリックでグラデーションピッカーを開く] をクリックして、 グラデーションピッカーからプリセット [黒、白] を選択します。
グラデーションモードに [線形グラデーション] を選択します。
プリセット [黒、白] を選択
プリセット [黒、白] を選択
[shift] キーを押しながら、ドキュメントの下側面から上側面までドラッグして、グラデーションを作成します。
[shift] + ドラッグ
[shift] + ドラッグ
グラデーションが作成できたら、[レイヤー] パネルで、[グラデーションマップ 1] レイヤーマスクサムネールをダブルクリックして、[属性] パネルを表示します。
レイヤーマスクサムネールをダブルクリック
レイヤーマスクサムネールをダブルクリック
[属性] パネルで、[濃度] に「50%」を入力します。
[濃度] に「50%」を入力
[濃度] に「50%」を入力
グラデーションの濃度が薄くなった
グラデーションの濃度が薄くなった
[レイヤー] パネルで、[グラデーションマップ 1] レイヤーサムネールをクリックして、ドキュメントウィンドウを画像描画モードに戻します。
レイヤーサムネールをクリック
レイヤーサムネールをクリック
STEP 4→空間の色の変化を演出する
着色の影響力を変える!
レイヤーマスクの [濃度] が 50% になると、ドキュメントの上部はそのままで、下部は 50% の適用度になります。グラデーションマップの影響力は、この [濃度] の調整で行うことができ、作例では中間値の「50%」を設定しました。

太陽の位置を読み取る

[レイヤー] メニューから、[新規] → [レイヤー] を選択します。[新規レイヤー] ダイアログで、[描画モード] に [スクリーン] を設定し、[スクリーンの中性色で塗りつぶす (黒)] にチェックマークを入れて、[OK]をクリックします。
[新規レイヤー] ダイアログを設定
[新規レイヤー] ダイアログを設定
[レイヤー] メニューから、[スマートオブジェクト] → [スマートオブジェクトに変換] を選択して適用します。
スマートオブジェクトを確認
中性色だから影響しない!
新しく作成した [レイヤー 1] は、後に適用する [逆光] の描画を行うためのピクセル領域をつくるものです。ドキュメント全体が黒色で塗りつぶされているのに、下のレイヤー (基本色) にはまったく影響しません。これは、描画モード [スクリーン] の中性色 (基本色に影響しない色) が黒色に設定されているためです。
[ウィンドウ] メニューから、[情報] を選択して、[情報] パネルを表示します。
[情報] パネルを表示
[情報] パネルを表示
太陽の位置を示すもっとも輝かせたい箇所にマウスカーソルを合わせ、X、Y座標を読み取ります。
太陽の位置にマウスカーソルを合わせる
太陽の位置にマウスカーソルを合わせる
光源の位置を正確にする!
太陽の位置を読み取るのは、後に適用する [逆光] の位置を正確にするためです。雲の切れ間から輝く太陽を表現したいとき、青空と雲の境界線の正確な位置に設定したいですよね。厚い雲の真ん中にあってもヘンでしょ? そんなときは、[詳細な光源の位置] オプションを活用しましょう。

太陽の拡散する光を作成する

[フィルター] メニューから、[描画] → [逆光] を選択します。[逆光] ダイアログで、プレビューを [option (Alt)] キーを押しながらクリックして、[詳細な光源の位置] ダイアログを表示します。
プレビューを [option (Alt)] + クリック
プレビューを [option (Alt)] + クリック
[詳細な光源の位置] ダイアログで、[光源の位置の設定] に [X : 341.0 pixel]、[Y : 526.0 pixel] を入力して、[OK] をクリックします。すると、プレビューの [光源の位置] が、指定した座標に配置されます。
[詳細な光源の位置]ダイアログを設定
[詳細な光源の位置]ダイアログを設定
[逆光]ダイアログで、[明るさ]に「150」%を入力し、[レンズの種類] に [105mm] を選択して、[OK] をクリックします。
[逆光] ダイアログを設定
[逆光] ダイアログを設定
[レイヤー] パネルで、[不透明度] に「50%」を入力します。
[不透明度]に「50%」を入力
[不透明度]に「50%」を入力
STEP 6→太陽の拡散する光を作成する
拡散する光は幅広く!
[逆光] の [105mm]は、望遠レンズで撮影したときのフレア効果です。焦点距離を長くした状態なので、被写体に対して画角は狭くなり、拡散する光が幅広く描画されるのが特徴です。太陽の光が同心円状に、画角いっぱい広がるように [明るさ] を調整しましょう。適用度は [不透明度] で調整します。

キラリと輝くフレアを作成する

[レイヤー] パネルで、[レイヤー 1] を [新規レイヤーを作成] にドラッグして、[レイヤー 1のコピー] を作成します。
[レイヤー 1のコピー] を作成
[レイヤー 1のコピー] を作成
[レイヤー 1のコピー] の [スマートフィルター] → [逆光] をダブルクリックして、[逆光] ダイアログを表示します。
[逆光] をダブルクリック
[逆光] をダブルクリック
[逆光] ダイアログで、[明るさ] に「127」% を入力し、[レンズの種類] に [50-300mm ズーム]を選択して、[OK] をクリックします。
[逆光] ダイアログを設定
[逆光] ダイアログを設定
[レイヤー] パネルで、[不透明度] に「95%」を入力します。
[不透明度] に「95%」を入力
[不透明度] に「95%」を入力
STEP 7 → キラリと輝くフレアを作成する
何もない状態から雲を描くことができた
何もない状態から雲を描くことができた
トーンジャンプをノイズで防ごう!
グラデーションや [逆光] の効果は、幅広い階調の変化で表現するものなので、トーンジャンプ(階調が縞状に見える現象)が現れます。これを防ぐには、グラデーション作成時に[ディザ]を有効にします。[ディザ] を設定してもトーンジャンプが現れる場合は、最前面に 50% グレーで塗りつぶしたレイヤーを作成し、そこにノイズを適用して、描画モード [オーバーレイ] で合成します。

スポンサード リンク