基本がわかる!RGBとCMYK

基本がわかる!RGBとCMYK「知っておきたい色の見え方」

基本がわかる!RGBとCMYK
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モード変換

モード変換とは、作成中のドキュメントに設定されている「カラーモード」を、他のカラーモードに変換することいいます。一般的に行われるモード変換は、[ RGB カラー ] から [ CMYK カラー ] への変換です。これは、印刷物用の入稿データを作成する場合に行います。
パソコンで扱うほとんどの画像は、[ RGB カラー ] で作成されています。しかし、商業印刷の入稿データは、[ CMYK カラー ] が推奨されています。入稿データは、新規 CMYK 画像を作成するか、入稿までのどこかの工程で、[ RGB カラー ] から [ CMYK カラー ] にモード変換する必要があります。
[ RGB カラー ] の素材画像を開く
[ RGB カラー ] の素材画像を開く
photo by Karen Arnold
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RGB から CMYK にモード変換する

[ イメージ ] メニューから、[ モード ] – [ CMYK カラー ] を選択します。「 CMYK カラー」に変換すると、ドキュメントウィンドウのタイトルバー表示が、[ RGB ] から [ CMYK ] に変更されます。
モード : RGB カラー → モード : CMYK カラー
「 CMYK カラー」の変換を確認できる表示部分
「 CMYK カラー」の変換を確認できる表示部分
現在のカラープロファイルが反映される!
[ CMYK カラー ] に変換するときには、[ カラー設定 ] の [ 作業用スペース ] セクションにある [ CMYK ] に設定したカラープロファイル、または、詳細設定の内容が反映されます。
[ ドキュメントのプロファイル ] には、現在、設定されているカラープロファイル名が表示されます。
プルダウンメニューから [ ドキュメントのプロファイル ] を選択
プルダウンメニューから [ ドキュメントのプロファイル ] を選択
[ チャンネル ] パネルを表示すると、[ シアン ]、[ マゼンタ ]、[ イエロー ]、[ ブラック ] に変更されていることが確認できます。
モード : RGB カラー → モード : CMYK カラー
色の見え方を変えるのがモード変換
商業印刷では、このような変換作業を「色分解」といい、一般的には「プロセスカラー」、または、4つの色の頭文字を取って、「 CMYK ( シー・エム・ワイ・ケー ) 」と言われています。

「K」なのにブラック?

減色混合では、CMY の 100% かけ合わせで、黒色が表現できます。しかし、印刷物で黒色は使用頻度も高く、そのたびに3色インキを使うのは非常に効率の悪いことです。
CMYK の概念図
CMYK の概念図
そのため特別に黒色のインキが追加され、色分解も4色で行うことが一般的なプロセスカラーです。「色料の3原色」とは違う特色版を「キー・プレート ( Key plate ) 」と呼ぶことから、一般的なプロセスカラーのブラック版には、「 K 」が用いられています。
プロセスカラーの概念図
プロセスカラーの概念図

彩度を上げる補正は間違い!

CMYK カラーに変換すると、画像の色が暗く濁ったような感じになります。
カラーモード変換後の画像を比較
カラーモード変換後の画像を比較
しかし、色が悪くなったからといって、彩度を上げたり、コントラストを強くする、安易な補正は間違いです。
彩度を上げる補正はトーンジャンプの原因になる
彩度を上げる補正はトーンジャンプの原因になる
これは、CMYK カラーが RGB カラーに比べ、再現できる色が極端に少ないため、近似色に置き換えた当然の結果なのです。
Photoshop は、色の見え方がちがう CMYK を、RGB のモニタで擬似的に再現しているにすぎません。実際に印刷してみると、気にならないことが多いです。いや、かえって濃く出るくらいです ( 笑 )。
CMYK は再現できる色が少ない!
CMYK カラーは RGB カラーに比べ、再現できるカラースペースが極端に狭いため、その色の近似色に置き換えて表現します。その際、元画像に RGB カラー特有の輝度を持った発色のいい色があると、暗く濁ったような感じのする色に変換される場合があります。
Adobe RGB の色空間 → CMYK の色空間

CMYKの色域外を確認する

画像を変換前の RGB カラーに戻しましょう。気をつけなければならないことは、変換前の鮮やかすぎる色です。RGB カラー特有の輝度を持った発色のいい色は、CMYK カラーに変換すると、微妙な階調を失ってしまうことが多いからです。このような場合は、CMYK 変換前に、彩度を少しだけ落としておきます。
[ 表示 ] メニューから、[ 色の校正 ] を選択します。すると、CMYK 変換後の画像がプレビューできます。
[ 表示 ] メニューから、[ 色域外警告 ] を選択します。
作例では、芝生や花の大部分がグレーになりました。
[ 色域外警告 ] で確認しながら彩度を落とす調整を行う
[ 色域外警告 ] で確認しながら彩度を落とす調整を行う
色域外はどうなる?
[ 色域外警告 ] は、「再現できない色」の領域を知る「目安」で、グレーで表示される部分があるとダメだと言うものではありません。色域外として表示された領域は、いちばん近い CMYK で変換されます。
しかし、色域外の度合いが大きいと、発色のいい鮮やかな色が暗く濁ってしまったり、同系色の階調が均一になってしまうトーンジャンプを引き起こします。それらを極力抑えることが [ 色域外警告 ] の目的です。

色域外を補正する

補正は [ 色域指定 ] などを活用して詳細に行うものですが、ここでは簡単に [ 自然な彩度 ] 調整レイヤーを活用して、グレーの表示領域が、どのように変化するか確認してみましょう。
[ レイヤー ] パネルで、[ 塗りつぶしまたは調整レイヤーを新規作成 ] をクリックし、メニューから、[ 自然な彩度 ] を選択して、[ 自然な彩度 1 ] を作成します。
[ 属性 ( プロパティ ) ] パネルで、[ 彩度 ] に [ -15 ] を入力します。
[ 彩度 ] に [ -15 ] を入力
[ 彩度 ] に [ -15 ] を入力
彩度を落とすとグレーの表示領域が小さくなる
彩度を落とすとグレーの表示領域が小さくなる
彩度を上げるとグレーの表示領域が大きくなる
彩度を上げるとグレーの表示領域が大きくなる
このグレーの表示領域が、できるだけ小さくなるように調整します。わずかな調整でも、グレーの表示領域は大きく変化します。調整の目安は -10% 〜 -15% です。
グレーの表示領域ができるだけ小さくなるように調整する
グレーの表示領域ができるだけ小さくなるように調整する
トーンジャンプを未然に防ぐ!
調整ができたら、RGB カラー表示に戻してみましょう。この程度でも十分です。このように彩度を少し落とすだけで、CMYK 変換に伴う階調トビ ( トーンジャンプ ) を、未然に防ぐことができます。

調整の適用と CMYK 変換

[ レイヤー ] メニューから、[ 画像を統合 ] を選択します。
レイヤー構造のドキュメント → [ 画像を統合 ] を適用
[ イメージ ] メニューから、[ モード ] – [ CMYK カラー ] を選択します。
調整レイヤーを適用してCMYK 変換する
調整レイヤーを適用してCMYK 変換する
色調補正は変換後に!
色の濁りを取ったり、詳細な色調補正が必要な場合は、CMYK 変換後に行います。RGB カラーでは、トーンジャンプを補正して、本来、素材が持っている階調を十分に残してから、CMYK 変換することが望ましいです。

CMYK 変換後の保存形式

CMYK 変換した画像は、PSD 形式、または、EPS 形式で保存することが一般的です。
[ ファイル ] メニューから、[ 別名で保存 ] を選択します。[ 別名で保存 ] ダイアログで、[ フォーマット ] に [ Photoshop ] を選択します。
[ 保存 ] をクリックします。
[ フォーマット ] に [ Photoshop ] を選択
[ フォーマット ] に [ Photoshop ] を選択
EPS 形式で保存する場合は、[ フォーマット ] に [ Photoshop EPS ] を選択します。
[ 保存 ] をクリックします。
[ フォーマット ] に [ Photoshop EPS ] を選択
[ フォーマット ] に [ Photoshop EPS ] を選択
EPS 形式とは?
EPS ( イーピーエス ) とは、ベクトル画像、ビットマップ画像の両方のデータを保持できる保存形式です。古くから採用されている主に印刷入稿用のファイルフォーマットで、世界中の印刷所にある出力機が対応しているので、互換性が優れています。
[EPS オプション] ダイアログでは、[プレビュー] に [ TIFF (8 bit/pixel) ] を選択します。[エンコーディング] に [ JPEG – 最高画質 (低圧縮率) ] を選択します。チェック項目はすべて外しておきます。すべての設定ができたら、[ OK ] をクリックします。
[EPS オプション] ダイアログを設定
[EPS オプション] ダイアログを設定
プレビューとは?
DTP ソフトなどの貼り付け画像として表示されるデータの設定です。プレビューされる画像は、そのまま ( 高解像度 ) だと表示が重くなるので、この設定をもとに低解像度の画像を自動的に割り当てます。
エンコーディングとは?
エンコーディングとは、画像のデータを置き換える形式を設定するもので、初期設定では [ ASCII85 ]、または、[ バイナリ ] が選択されています。これらの形式では、元データをそのまま置き換えられますが、ファイルサイズが大きくなり、現実的ではない場合も多くあります。
PostScript Level 2 以上のポストスクリプトプリンタに限り、JPEG エンコードが使用できるので、一般的には [ JPEG – 最高画質 (低圧縮率) ] が多く用いられています。
EPS形式で失敗しないオススメ設定
入稿ガイドを確認!
印刷所により、独自のプロファイルを用意している場合や、使用する出力機の種類や規定も異なります。入稿データの作成や、EPS 形式で保存する場合は、事前に印刷所の入稿ガイドを確認しましょう。
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【Photoshop講座】基本がわかる!RGB と CMYK
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