【Photoshop基本操作】正確な配置をスピーディーに行うには、特定の座標値を入力するという方法があります。しかし、フリーハンドな操作が多い Photoshop では、画面上に、プロパティも見当たらないようだし、なんだか面倒くさそう…とあきらめていませんか? 実は、とってもカンタンに、プロパティは表示できます。
変形ボックスを使う!
Photoshop には、レイヤーオブジェクトなどの座標値や、サイズがわかる [ 属性 (プロパティ) ] パネルがあります。しかし、画像の配置で重宝する [ 基準点の位置 ] がありません。
[ 基準点の位置 ] が操作できるのは、[ 配置 ] コマンドと [ 変形 ] コマンドです。ドラッグ&ドロップで、配置した画像の場合、[ command ( Ctrl ) ] + [ T ] キーを押して、変形のバウンディングボックスを表示すると、オプションバーに、プロパティが表示されます。
特定の座標値でオブジェクトを移動
これから行う操作は、ドラッグ&ドロップで配置した画像を、正確な位置に移動する方法です。レイアウト設計に基づいた、マージンやパディングから、特定の座標値を入力して、基準点の位置にぴったり合わせることを目的とします。

座標値を特定する
素材画像をダウンロードして開きます。素材画像は、[ 幅 : 512 pixel ]、[ 高さ : 512 pixel ] 、[ 解像度 : 72 pixel/inch ]、[ カラーモード : RGB カラー ] を使用しています。

素材画像を開く
[ ツール ] パネルで、[ 長方形選択ツール ] を選択します。
![[ 長方形選択ツール ] を選択](https://psgips.net/wp-content/uploads/2021/09/ut156_01_02.jpg)
[ 長方形選択ツール ] を選択
ドキュメント内をドラッグして、マージンの距離を測定します。

マージンの距離を測定
同様にして、パディングの距離を測定します。

パディングの距離を測定
マージンとパディングを合計して、アートボード、または、カンバスの端から、オブジェクトまでの距離を割り出します。

マージンとパディングを合計する
正確な数値を測定する!
ここでは、[ 長方形選択ツール ] を利用して、距離の測定を行なっています。起点の座標を [ 0 ] として、X 軸、Y 軸の移動した距離が表示されます。
X 軸に左のマージン ( 32 pixel ) と、左のパディング ( 32 pixel ) を合計した 64 pixel を特定して、Y 軸に上のマージン ( 32 pixel ) と上のパディング ( 32 pixel ) を合計した 64 pixel を特定しました。測定後は、[ command ( Ctrl ) ] + [ D ] キーを押して、選択を解除します。

フリーのグラフィックデザイナーです。カタログ、ポスター、パッケージなど様々な分野に携わってきました。