【Photoshop基本操作】正確な配置をスピーディーに行うには、特定の座標値を入力するという方法があります。しかし、フリーハンドな操作が多い Photoshop では、画面上にプロパティも見当たらないようだし、なんだか面倒くさそう…とあきらめていませんか? 実はとってもカンタンにプロパティは表示できます。
変形ボックスを使う!
Photoshop には、レイヤーオブジェクトなどの座標値やサイズがわかる [属性] パネルがありますが、画像の配置で重宝する [基準点の位置] がありません。
[基準点の位置] が操作できるのは、[配置] コマンドと [変形] コマンドです。ドラッグ&ドロップで配置した画像の場合、[command (Ctrl)] + [T] キーを押して、変形のバウンディングボックスを表示すると、オプションバーにプロパティが表示されます。
特定の座標値でオブジェクトを移動
これから行う操作は、ドラッグ&ドロップで配置した画像を、正確な位置に移動する方法です。レイアウト設計に基づいたマージンやパディングから、特定の座標値を入力して、基準点の位置にぴったり合わせることを目的とします。

座標値を特定する
素材画像をダウンロードして開きます。素材画像は、[幅 : 512 pixel]、[高さ : 512 pixel] 、[解像度 : 72 pixel/inch]、[モード : RGB カラー] を使用しています。

素材画像を開く
[ツール] パネルで、[長方形選択ツール] を選択します。
![[長方形選択ツール] を選択](https://psgips.net/wp-content/uploads/2018/05/ut156_01_02.png)
[長方形選択ツール] を選択
ドキュメント内をドラッグして、マージンの距離を測定します。

マージンの距離を測定
同様にして、パディングの距離を測定します。

パディングの距離を測定
マージンとパディングを合計して、アートボード、またはカンバスの端からオブジェクトまでの距離を割り出します。

マージンとパディングを合計する
正確な数値を測定する!
ここでは、[長方形選択ツール] を利用して、距離の測定を行なっています。起点の座標を「0」とし、X 軸、Y 軸の移動した距離が表示されます。
X 軸に左のマージン (32 pixel) と、左のパディング (32 pixel) を合計した 64 pixel を特定し、Y 軸に上のマージン (32 pixel) と上のパディング (32 pixel) を合計した 64 pixel を特定しました。測定後は、[command (Ctrl)] + [D] キーを押して、選択を解除します。