【Photoshop基本操作】無駄なレイヤーを増やさず、切り抜きオブジェクトを複製するには、[ 移動ツール ] のショートカットキーを使用します。元画像を残したまま、複製画像を自由に編集することができ、後々のレイヤー結合工程を省くことができます。
移動元の画像を残すオプション!
[ 移動ツール ] でドラッグすると、レイヤー上でオブジェクトが自由に移動できます。この基本的な操作に、移動元の画像を残すオプションを加えると、切り抜きオブジェクトを、同じレイヤー内で複製することができます。操作方法はカンタン。[ option ( Alt ) ] キーを押しながらドラッグするだけです。
無駄なレイヤーを増やさない複製方法
これから行う操作は、画像の複製を同じレイヤー内で行う方法です。選択範囲をコピー&ペースト、または、[ 選択範囲をコピーしたレイヤー ] を適用すると、切り抜きオブジェクトは、自動的に新しいレイヤーへ配置されます。

レイヤーを作成せずオブジェクトを複製するには、[ 移動ツール ] のオプション機能を利用します。選択範囲内の画像を、[ option ( Alt ) ] キーを押しながらドラッグすると、移動元の画像がそのまま残せます。[ コピースタンプツール ] や [ パッチツール ] とよく似た使い方で、同じレイヤー内でオブジェクトが複製できます。

選択範囲を作成する
素材画像をダウンロードして開きます。作例では、[ 幅 : 1600 pixel ] × [ 高さ : 1067 pixel ] の [ RGB カラー ] を使用しています。

素材画像を開く
複製する領域 (切り抜きオブジェクト) をドラッグして選択範囲を作成します。

ドラッグして選択範囲を作成
境界線は維持される!
作成した選択範囲の境界線に、複数の階調が含まれている場合、選択範囲の領域を移動しても、その境界線の属性は維持されます。たとえば、ぼやけた境界線は、移動してもぼやけたまま…というワケです。
このレッスンでは、複製した画像を合成するという目的があるので、移動後も自然な境界線が維持できる、[ クイック選択ツール ] を使用しています。

フリーのグラフィックデザイナーです。カタログ、ポスター、パッケージなど様々な分野に携わってきました。