基本がわかる!トーンカーブの使い方【2022】

基本がわかる!トーンカーブの使い方「暗い画像を明るくするコツと色かぶり補正」【2022】

基本がわかる!トーンカーブの使い方
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CHAPTER-03

ポイント座標の特定

全体を明るくする設定は、中間値に調整ポイントを追加して、上へドラッグします。しかし、主体の背景が明るくなりすぎて、白トビを起こしてしまいます。暗くする設定も同様です。中間値の調整だけでは、黒ツブレを起こしてしまいます。
とばさない!ねじらない!つぶさない!
画像補正のポイントは、シャドウ、中間調、ハイライトにあり、とばさないねじらないつぶさないが、それぞれの注意点になります。
調整ポイントを追加
調整ポイントを追加
トーンカーブは、黒点、白点に加え、最大 14 箇所の調整ポイントを追加できます。調整ポイントの数が多ければ多いほど、詳細で正確な調整が行えます。明るくなりすぎる部分を、抑えることができるワケです。
最大14箇所の調整ポイントを追加
最大 14 箇所の調整ポイントを追加
ポイント数が多くなくても、カーブの座標を読み取る仕組みです。そのため、調整ポイントは、6箇所くらいあれば十分でしょう。
6箇所の調整ポイントを追加
6箇所の調整ポイントを追加
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基本がわかる!トーンカーブの使い方【2022】
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画像補正の階調区分

画像補正では、256 階調を、黒レベル、シャドウ、中間調、ハイライト、白レベルに区分けする、考え方が用いられます。これを調整ポイントの座標にしましょう。
画像補正の階調区分
画像補正の階調区分 (概念図)

黒レベルと白レベル

黒レベルは、0 〜 24 の階調です。白レベルは、230 〜 255 の階調です。黒レベルと白レベルは、黒点、白点と同様、通常では、維持する階調領域です。調整ポイントは、アンカーとしての役割や、最終的な微調整を行うために追加します。
黒レベルと白レベルの階調領域
黒レベルと白レベルの階調領域
調整前の座標
対角線上に調整ポイントを追加すると、そこが調整前の座標になります。しかし、クリックする箇所によって、座標の誤差が生じる場合もあります。
入力と出力を同じ数値にする
入力と出力を同じ数値にする
調整ポイントは、調整を加えるために追加するものなので、クリック時の座標の誤差は、問題ありません。このレッスンでは、ポイント座標を特定するために、調整前の座標に設定しています。

中間調

中間調は、最も幅広い階調を持つ、影響力が大きい領域です。画像全体の、基調を整える役割があります。中間点である 128 レベルにトーンカーブを交差させると、元の中間調を維持することができます。
中間調の階調領域
中間調の階調領域
中間点を見る
グラフの中間点が、すべての階調の中心です。中間調として、サイドに2点の調整ポイントを設けるのは、シャドウとハイライトのバランスを調整するためです。どんな場合でも、トーンカーブの位置と中間点を意識しましょう。

シャドウとハイライト

シャドウとハイライトは、最もキーとなる階調領域です。シャドウは、24 〜 84 の階調です。ハイライトは、170 〜 230 の階調です。まずは、シャドウとハイライトの、調整ポイントを操作して、イメージに近付けていきましょう。
シャドウとハイライトの階調領域
シャドウとハイライトの階調領域
明暗こそが基調
画像を補正する動機のひとつとして、コントラストを強くしたいことがあります。明るい部分をより明るく、暗い部分をより暗くすれば、コントラストは強くなります。そのため、シャドウとハイライトに調整ポイントを追加して、両者に上下の差をつけるワケです。
しかし、これはあくまでも考え方のお話しです。対象の素材画像によって、これらの差が一律であるハズがありません。トーンカーブなら、たとえば、ハイライトを維持して、シャドウの光量を下げることもできます。コントラストも色々ですね。
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