光彩効果とディテール
影を明るくすることができたら、光彩効果とディテールを整えましょう。お気付きかも知れませんが、[ HDR トーン ] は、独自のアルゴリズムと初期設定で、手間いらずの優れた機能です。後は好みに応じて、微調整するだけです。
エッジ光彩を設定
[ エッジ光彩 ] は、画像の輪郭に、ぼやけた光の効果を付けるセクションです。HDR の無限の階調を生み出すための設定項目です。
【操作方法】
[ 半径 ] は、光彩効果のサイズを制御します。適用する画像の大きさにより、初期設定される適正値は変わります。作例は、[ 半径 : 43 px ] です。
[ 強さ ] は、光彩効果のコントラストを制御します。隣接するピクセルの、明るさの違いを判断する許容値です。初期設定は、[ 強さ : 0.52 ] です。初期設定
作例では、初期設定のままにしておきます。
ディテールを設定
[ トーンとディテール ] は、画像全体の明るさに関するセクションです。影を明るくする操作では、ほとんど使用しません。[ ディテール ] は、画像のディテールを検索します。初期設定は、[ +30 % ] です。作例では、ディテールが強めに出ているので、これを弱める方向に調整しましょう。
【操作方法】
[ ディテール ] に [ 0 % ] を設定します。
ディテールを少し抑えることができました。
ふんわりとした印象に!
[ ディテール ] を負 (-) の値にすると、ふんわり、やわらかな印象を持つ、ソフトフォーカスのような効果が得られます。素材に応じた調整を行なってください。
ガンマと露光量
[ ガンマ ] は、ハイライトとシャドウの差を調整します。数値を大きくすると、コントラストを強めることができますが、一定量を超えると白トビを起こします。初期設定は [ ガンマ : 1.00 ] です。初期設定
[ 露光量 ] は、画像の全体的な色調を調整します。負 (-) の値にすると暗く、正 (+) の値にすると明るくなります。初期設定は [ 露光量 : 0.00 ] です。初期設定
フリーのグラフィックデザイナーです。カタログ、ポスター、パッケージなど様々な分野に携わってきました。