2点合成で細部を調整する
モノクロ画像を着色するには、色相、彩度、明度の関係性を理解しておかなければなりません。たとえば、口紅やネイルには鮮やかな発色があり、肌や髪とは彩度が異なるものです。カラーを変えずに、この違いを調整するだけでリアルな着色が行えます。

[ツール] パネルで、[なげなわツール] を選択します。
![[なげなわツール] を選択](https://psgips.net/wp-content/uploads/2020/12/dpm02_05_01.png)
[なげなわツール] を選択
色相と彩度を落としたい箇所をドラッグして、選択範囲を作成します。複数の選択範囲は、[shift] キーを押しながらドラッグします。削除は [option (Alt)] キーを押しながらドラッグします。
選択範囲が作成できたら、[shift] + [command (Ctrl)] + [I] キーを押して、選択範囲を反転します。

選択範囲を作成
[レイヤー] パネルで、グループ [カラー化] を選択します。
[レイヤーマスクを追加] をクリックします。
グループ [カラー化] にレイヤーマスクが追加されたことを確認します。
![[レイヤーマスクを追加] をクリック](https://psgips.net/wp-content/uploads/2020/12/dpm02_05_04.png)
[レイヤーマスクを追加] をクリック
[プロパティ] パネルで、[濃度] に「60%」、[ぼかし] に「4.0 px」を入力します。

レイヤーマスクのプロパティを設定
モノクロの元画像との不透明度により、隠す領域の色相と彩度を落とすことができました。

色相と彩度を落とすことができた
肌色と髪色の合成
[レイヤー] パネルで、スマートオブジェクト [髪色] を選択します。
![スマートオブジェクト [髪色] を選択](https://psgips.net/wp-content/uploads/2020/12/dpm02_06_01.png)
スマートオブジェクト [髪色] を選択
[なげなわツール] で、髪色の大まかな領域を選択します。作例の場合、背景が黒色 (無彩色) なので、選択範囲内に含めても影響ありません。

髪色の大まかな領域を選択
[レイヤー] パネルで、[レイヤーマスクを追加] をクリックします。
スマートオブジェクト [髪色] にレイヤーマスクが追加されたことを確認します。
![[レイヤーマスクを追加] をクリック](https://psgips.net/wp-content/uploads/2020/12/dpm02_06_03.png)
[レイヤーマスクを追加] をクリック
[プロパティ] パネルで、[ぼかし] に「8.0 px」を入力します。
肌色と髪色の合成ができました。

肌色と髪色の合成ができた
口紅とネイルの調整
[レイヤー] パネルで、グループ [カラー化] を選択します。
[なげなわツール] で、口紅とネイルの大まかな領域を選択します。

口紅とネイルの大まかな領域を選択
選択範囲が作成できたら、[shift] + [command (Ctrl)] + [I] キーを押して、選択範囲を反転します。
[レイヤー] パネルで、[塗りつぶしまたは調整レイヤーを新規作成] をクリックし、メニューから [色相・彩度] を選択して、[色相・彩度 1] を作成します。
![[色相・彩度 1] を作成](https://psgips.net/wp-content/uploads/2020/12/dpm02_07_04.png)
[色相・彩度 1] を作成
[プロパティ] パネルで、[色相] に「-10」、[彩度] に「+50」を入力します。
![[色相・彩度] を設定](https://psgips.net/wp-content/uploads/2020/12/dpm02_07_05.png)
[色相・彩度] を設定
[プロパティ] パネルで、[マスク] を選択し、[ぼかし] に「4.0 px」を入力します。
口紅とネイルの調整ができました。

口紅とネイルの調整ができた