肌色を優先して調整する
[カラー化] は万能ではないので、その機能に頼り過ぎても効率は上がりません。たとえば、人の顔を肌色に着色する能力は高いのですから、その良い結果だけを採用し、不都合なところに手を加えればいいのではないでしょうか?

素材画像をダウンロードして開きます。素材画像は、[幅:1920 pixel]、[高さ:1903 pixel] 、[解像度:72 pixel/inch]、[モード:RGB カラー]を使用しています。

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photo by krivitskiy
[レイヤー] パネルで、元画像を2枚複製し、グループ [カラー化] 内に格納します。レイヤー名を「肌色」と「髪色」に変更し、レイヤー「髪色」を非表示にして、レイヤー「肌色」を選択します。

2枚の複製をグループ内に格納
[フィルター] メニューから、[ニューラルフィルター] → [ベータ版フィルター] → [カラー化] を選択します。クラウドからダウンロード [カラー化] パネルで、[焦点カラー / シーンのカラー] スライダーをドラッグして、肌色の調整を行います。
![[焦点カラー / シーンのカラー] スライダーをドラッグ](https://psgips.net/wp-content/uploads/2020/12/dpm02_03_03.png)
[焦点カラー / シーンのカラー] スライダーをドラッグ
[出力] に [スマートフィルター] を選択して、[OK] をクリックします。

肌色を優先して出力
解析能力の限界?
[カラー化] の弱点は、顔以外の肌の部分です。たとえば、衣服との境界がはっきりしない手足は着色されません。逆に捉えれば、[焦点カラー] が顔であっても、他の被写体と干渉する可能性があります。そのコントロールが [焦点カラー / シーンのカラー] だと言えるでしょう。
![元画像 → [カラー化] による着色処理](https://psgips.net/wp-content/uploads/2020/12/dpm02_03_04b.png)
これは [焦点カラー / シーンのカラー] の調整が効かなかった例です。しかし、暖炉や書棚など、セピアベースの着色は見事です。AI が認識した被写体については、それっぽい着色ができる証ではないでしょうか? これからの発展が楽しみなフィルターですね。