【色調補正】色かぶりをワンクリックで除去する方法【トーンカーブ】

【色調補正】色かぶりをワンクリックで除去する方法【トーンカーブ】

【Photoshop基本操作】色かぶりとは、撮影時の「光源の色の違い」により起こる現象で、写真全体の色調が赤っぽかったり、青っぽかったりすることです。自動で行える便利機能もありますが、素材によっては、あまり効果が出ないものも当然あります。適切なサンプリングポイントを見極めて、自動に頼らずワンクリックで除去する方法をご紹介しましょう。



真っ白にしたい部分をクリックするだけ!
このワンクリックは、自動に頼らない「白色点 (ハイライト点)」を設定する操作です。白色点とは、R、G、B、それぞれを最大値にすることで「真っ白」にする階調レベルです。一般的には「スペキュラ (鏡面光)」という、写真に含まれる階調の中でいちばん明るい部分を指します。
しかし、強いスペキュラが存在する場合、すでにその箇所が白色点なら、自動による色かぶりの除去は望めません。そんなときは、手動によるサンプリングが有効な手段となるワケです。

トーンカーブで白色点を設定する

これから行う操作は、画像内をワンクリックして白色点を設定し、色かぶりを除去する方法です。自動に頼らない順応性を持っているので、あらゆる場面で役立ちます。
元画像 → 色かぶりをワンクリックで除去
色かぶりの主な原因は、撮影時による光源の色の影響や、「ホワイトバランス」が適切に働いていないことが考えられます。たとえば、電球下の被写体が乱反射して、別の光源(青い光の波長)を放っていたりすると、赤っぽい写真になってしまいます。ホワイトバランスは、R、G、B のバランスを変えれば改善できます。R、G、B の白色点を揃えるという概念で、色かぶりを除去しましょう。

トーンカーブを作成する

素材画像をダウンロードして開きます。素材画像は、[幅 : 2048 pixel]、[高さ : 1360 pixel] 、[解像度 : 72 pixel/inch]、[モード : RGB カラー] を使用しています。
素材画像を開く
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[レイヤー] パネルで、[塗りつぶしまたは調整レイヤーを新規作成] をクリックし、メニューから [トーンカーブ] を選択して、[トーンカーブ 1] を作成します。
[トーンカーブ 1] を作成
[トーンカーブ 1] を作成
調整レイヤーを作成すると、自動的に [属性] パネルが表示されます。
[属性] パネルを確認
[属性] パネルを確認
調整レイヤーとは?
調整レイヤーとは、ドキュメントやレイヤー単位で色調補正が行えるオプション機能です。調整レイヤーを作成することで、元画像の内容をそのまま保つことができ、設定した後でも再編集が可能になります。
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白色点を設定する

[属性] パネルで、[画像内をサンプルして白色点を設定] をクリックします。
[白色点を設定] をクリック
画像内で特定したサンプリングポイント (真っ白にしたい部分) をクリックします。
真っ白にしたい部分をクリック → 白色点を設定することができた
色かぶりをワンクリックで除去することができた
色かぶりをワンクリックで除去することができた
色かぶりが除去できない?
真っ白にしたい部分をクリックしたけど、色かぶりが除去できない、または変化がない場合は、画像内で特定したサンプリングポイントが適切ではありません。そのままクリックをやり直すか、または [トーンカーブ] の [属性] パネルで、[プリセット] に [初期設定] を選択して、もう一度やり直してください。
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色かぶりを起こした画像の特徴

補正する前の状態 (初期設定) に戻して、色かぶりについておさらいしておきましょう。[トーンカーブ] の「ヒストグラム」を見れば、現在の画像の状態が正確にわかります。チャンネルを [レッド]、[グリーン]、[ブルー] に切り替えてみましょう。
【操作方法】
[属性] パネルで、チャンネル [レッド] を選択します。
チャンネル [レッド] を選択
チャンネル [レッド] を選択
チャンネル [レッド] が選択されていることを確認し、表示されているヒストグラムを確認します。
チャンネルを切り替えてヒストグラム確認する
チャンネルを切り替えてヒストグラム確認する
ヒストグラムの階調幅を比較!
ヒストグラムとは、画像内のピクセル分布を、明るさのレベル別にグラフ化したものです。横軸が明るさの階調レベル (O 〜 255) を示し、縦軸が分布されたピクセル数を示します。
色かぶりを起こした画像の特徴
チャンネルを切り替えてヒストグラム確認すると、ピクセル分布されている階調幅がそれぞれ違います。これが色かぶりを起こした画像の特徴です。この階調幅を整えることが [白色点を設定] であり、色かぶりをワンクリックで除去する方法です。

サンプリングポイントの特定

色かぶりを [白色点を設定] で除去する方法では、手動によるサンプリングポイントの特定が重要です。素材画像により考え方もいろいろですが、ひとつの傾向として、「スペキュラ (鏡面光)」を含む画像のサンプリングポイントを特定する方法をご紹介しましょう。
画像内のスペキュラ箇所をピックアップ
画像内のスペキュラ箇所をピックアップ
ガラスの反射部分
ガラスの反射部分などは、屈折や集光によって、発光と同様の光量を放つ場合もあります。強く反射している部分なので、すでに白トビを起こしている可能性があります。
金属メッキの光沢部分
金属メッキの光沢部分などは、光源をそのまま鏡面反射しているので、すでに白トビを起こしている可能性があります。
液体の反射部分
液体の反射部分などは、光源をそのまま鏡面反射していたり、反射面の形状により強い光沢を放つ場合もあります。サンプリングポイントには無彩色に近いカラーが適しています。
白い食器の映り込み部分
白い食器の映り込み部分などは、光源が直接当たらない箇所に階調を含んでいる可能性があります。サンプリングポイントには無彩色に近いカラーが適しています。
強いスペキュラはNG!
ガラス製のコップなど、被写体の強い反射部分は、すでに白トビを起こしている場合があります。白色点のサンプリングに白トビした箇所を選ぶと、適切な補正ができません。自動に頼らない [白色点を設定] 補正方法は、この強いスペキュラを含む画像の対処法でもあります。
ピクセル単位でサンプリング箇所を試す
ピクセル単位でサンプリング箇所を試す
作例では、サンプリングポイントに白い食器の映り込み部分を特定しました。陰影部分のスペキュラには、色かぶりの原因となった色調を含むピクセルが数十個存在します。ピクセル単位でサンプリング箇所を試せば、イメージに近い補正ができるでしょう。

設定値の確認

色かぶりを起こした画像の特徴では、ピクセル分布されている階調幅が、[レッド]、[グリーン]、[ブルー]、それぞれ違っていました。では、[白色点を設定] で色かぶりを除去した後はどのように変化しているでしょうか? [属性] パネルで、[トーンカーブ] の設定を確認してみましょう。
【操作方法】
[レッド]、[グリーン]、[ブルー] のハイライト点を確認します。いちばん大きく変化しているのは [ブルー] で、ハイライト点は256階調中の 3/4 以下に調整されています。
[トーンカーブ] の [属性] パネルを確認
[トーンカーブ] の [属性] パネルを確認
階調レベルの伸縮
次の図では、各チャンネルのハイライト点 (調整点) が、階調レベル「255」に調整されたことを表しています。
階調レベルの伸縮
階調レベルの伸縮は、シャドウ点、およびハイライト点を伸ばして、階調幅を増やします。たとえば、元のピクセル分布がいちばん短い階調幅のチャンネル [ブルー] は、歯抜け状態で並べ替えられ、階調幅が広いチャンネル [レッド] のようなヒストグラム形状に伸ばされます。

補正の適用度を調整

[白色点を設定] は、サンプリングポイントを真っ白に調整して色かぶりの除去を行いますが、それによって不自然に白くなりすぎたり、コントラストが強くなったりします。補正の適用度は、[トーンカーブ] 調整レイヤーの [不透明度] によって簡単に調整できます。
【操作方法】
[レイヤー] パネルで、[不透明度] に「75%」を入力して、[トーンカーブ] 調整レイヤーの適用度を調整します。
不透明度で適用度を調整
不透明度で適用度を調整
不透明度を 75% に設定
不透明度を 75% に設定
元画像でブレンドする!
[不透明度] での調整は、たとえば、「50%」に設定すると、[トーンカーブ] の適用度が 1/2 弱まるので、ハイライト点の明るさも 1/2 に減少します。明るさを維持しながら色調だけを調整したい場合は、[トーンカーブ] の各チャンネルで、中間点の位置を微調整します。
補正の適用度を調整

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