【Photoshop基本操作】PDF ファイルとは、電子文書のためのフォーマット ( ファイル形式 ) で作成されたファイルです。Photoshop で PDF ファイルを開くと、文字や画像を含んだページ ( レイアウト紙面 ) が、ひとつのビットマップ画像として読み込まれます。
PDF の配置画像を取り出す!
Photoshop は、DTP ソフトなどで作成した PDF ファイルも開くことができます。その際、ベクトル画像から、ビットマップ画像への変換が行われるわけですが、PDF ファイルに配置された画像を、個別に選択して開くこともできます。

PDF ファイルとは?
PDF ファイルとは、電子文書のためのフォーマット ( ファイル形式 ) で作成されたファイルです。Portable Document Format ( ポータブル・ドキュメント・フォーマット ) の略で、パソコン環境が違っても同様の形態で閲覧できるようにした、国際標準化機構によって定められた規格です。

PDF ファイルは、DTP ソフトで作成された印刷物データの校正紙 ( 閲覧・配布 ) を目的として、Adobe 社が開発した経緯があります。高解像度での出力や、プロセスカラーにも対応しているので、PDF ファイルがそのまま入稿データとして用いられることもあります。プロセスカラー:印刷用インキで定められた基本4色 (CMYK)

PDF ファイルの閲覧は、Adobe 公式サイトで配布されている「 Acrobat Reader 」や、Web ブラウザ、OS の印刷機能を利用するなど、その方法は多種多様です。見るには困らないです。しかし、PDF を作成・編集するには、上位ソフトの「Acrobat」をはじめ、特定の PDF 作成ツールが必要です。Photoshop もそのひとつというワケです。

PDF の閲覧ソフト!
PDF の閲覧ソフト「 Acrobat Reader 」は、Adobe 公式サイトで配布されています。PDF ファイルを作成・編集するには「 Acrobat 」が必要です。こちらは、サブスクリプション「 Adobe Creative Cloud 」で利用可能です。
Photoshop で PDF を開く
PDF ファイルを Photoshop で開く用途としては、PDF ファイルをラスタライズ して、Web 用画像として使用する場合や、ページに含まれている画像を取り出す場合などです。ラスタライズ:ベクターデータをビットマップ化すること

Photoshop で PDF ファイルを開くと、[ PDF の読み込み ] ダイアログが表示されます。[ PDF の読み込み ] ダイアログには、[ ページ ] として開く、[ 画像 ] コンテンツとして開く選択があり、ラスタライズ後のファイルサイズを設定する項目があります。
![[ PDF の読み込み ] ダイアログ](https://psgips.net/wp-content/uploads/2021/09/p032_03.jpg)
[ PDF の読み込み ] ダイアログ
選択
[ ページ ]、[ 画像 ]、[ 3D ] のいずれかを選択すると、サムネールエリアにその内容が表示されます。PDF ドキュメントに複数の内容が含まれている場合は、読み込む内容のサムネールを選択します。サムネールサイズ
サムネールエリアに表示されるサムネールの大きさを選択できます。PDF ファイルを開く設定には直接影響しないので、任意の設定でかまいません。トリミング
サムネールエリアで選択した PDF ドキュメントから、読み込む部分を選択します。初期設定は [ バウンディングボックス ] です。ファイルサイズ
ラスタライズ後のファイルサイズを設定します。ベクトル画像からビットマップ画像への変換が行われるので、通常では [ 解像度 ] の設定で対応します。[ モード ] に [ グレースケール ] が選択されていると、白黒画像に変換されるので注意してください。開く目的を決める!
[ 選択 ] は、Photoshop から PDF ファイルを開く目的を選択するセクションです。ページ全体なら [ ページ ]、ページに含まれている画像なら [ 画像 ] です。
[ ページ ] と [ 画像 ] では、設定項目の表示が異なり、[ 画像 ] を選択すると、[ ページオプション ] セクション、[ ファイルサイズ ] セクションは表示されません。また、ページ内に画像が含まれていない場合は、[ 画像 ] を選択しても、サムネールエリアに何も表示されません。

フリーのグラフィックデザイナーです。カタログ、ポスター、パッケージなど様々な分野に携わってきました。