ビネット効果を重ねる
ここでのビネット効果は、画像の周辺を均一に暗くする役割と、色を濃い印象にする役割が必要です。色の濃さは彩度を高めることで行えますが、明るい部分がより明るくなってしまう特性があります。[ 乗算 ] と [ オーバーレイ ]、2つの描画モードを駆使して、「 SUTRO 」風を完成させましょう。
[ レイヤー ] パネルで、[ 新規レイヤーを作成 ] をクリックして、[ レイヤー 2 ] を作成します。
[ 編集 ] メニューから、[ 塗りつぶし ] を選択します。[ 塗りつぶし ] ダイアログで、[ 使用 ( 内容 ) ] に [ ホワイト ] を選択して、[ OK ] をクリックします。
[ フィルター ] メニューから、[ スマートフィルター用に変換 ] を適用します。
[ フィルター ] メニューから、[ レンズ補正 ] を選択します。[ レンズ補正 ] 操作パネルで、[ カスタム ] を表示します。
[ 周辺光量補正 ] セクションの [ 適用量 ] に [ -75 ]、[ 中心点 ] に [ +25 ] を設定して、[ OK ] をクリックします。
描画モードの設定
[ レイヤー ] パネルで、描画モードに [ 乗算 ] を選択します。
[ 不透明度 ] に [ 50% ] を入力します。
ビネット効果を重ねることができました。
インスタグラム「 SUTRO 」風の写真加工ができました。
ビネット効果を簡単に!
画像の周辺を暗くするビネット効果は、ヴィンテージ風写真にはなくてはならないものです。[ レンズ補正 ] の [ 周辺光量補正 ] を使うと、このビネット効果が簡単につくれます。スマートオブジェクトと併用すれば、適用後に再編集もできます。
[ 周辺光量補正 ] は、グラエーションの塗りつぶしで再現されるので、色調補正ツールのような、色調に関する自由度はありません。しかし、描画モードが違うビネット効果を2枚重ねれば、より自然な仕上がりになります。
フリーのグラフィックデザイナーです。カタログ、ポスター、パッケージなど様々な分野に携わってきました。