【Photoshop基本操作】[パペットワープ] を使えば、人物のポーズを操り人形のように変えることができます。しかし、身体に重なっている腕は動かすことができません。そんなときは、選択範囲でパーツに分け、部分的に適用しましょう。
自然な動きのテクニック!
[パペットワープ] の変形は自在ですが、人物に関してトリッキーな動きは禁物です。動かす部分と動かさない部分。関節に調整ピンを配置して、少しずつ変形を加えていくことと、調整ピンを回転させて、湾曲してしまいがちな関節部分を「くの字」に成形することがコツです。
ポーズを変えて自然な動きを加える方法
これから行う操作は、[パペットワープ] で人物のポーズを変える方法です。頭や手足など、胴体から独立した部分を動かすことは可能ですが、胴体と重なった部分は動かすことができません。作例では、胴体とくっついた腕を切り離し、自然な動きを加えることに挑戦します。
![元画像 → [パペットワープ] でポーズを変える](https://psgips.net/wp-content/uploads/2018/10/ut147_00_01.png)
photo by modelpiece.com
腕の部分を選択する
素材画像をダウンロードして開きます。作例では、[幅 : 1200 pixel] × [高さ : 1200 pixel] の [RGB カラー] を使用しています。

素材画像を開く
photo by modelpiece.com
切り抜きレイヤーが基本!
[パペットワープ] を使用する対象画像は、背景から切り抜いた透明ピクセルを含むレイヤーが基本です。選択範囲に適用することも可能ですが、切り抜きレイヤーでなければ、変形で移動した部分に穴が空いてしまいます。
無背景の画像なら影響ない場合もありますが、オブジェクトの輪郭をトレースする手間は同じなので、あらかじめ、切り抜きレイヤーを作成しておきましょう。
[レイヤー] パネルで、[レイヤー 0] を [新規レイヤーを作成] にドラッグして、[レイヤー 0 のコピー] を作成します。
[レイヤーの表示 / 非表示] をクリックして、[レイヤー 0] を非表示にします。
![[レイヤー 0 のコピー] を作成](https://psgips.net/wp-content/uploads/2018/10/ut147_01_02.png)
[レイヤー 0 のコピー] を作成
元画像を保護する!
元画像を保護するため、レイヤーを複製して保存しておきます。[パペットワープ] は、[スマートオブジェクト] に対応しているので、作例のように、切り離し部分や修正する箇所がない場合は、できるだけ活用するようにしましょう。
[ツール] パネルで、[なげなわツール] を選択します。
![[なげなわツール] を選択](https://psgips.net/wp-content/uploads/2018/10/ut147_01_04.png)
[なげなわツール] を選択
胴体に密着した腕の部分をドラッグして選択します。

腕の部分をドラッグして選択
密着した箇所は詳細に!
選択範囲の作成は、密着した胴体から腕の部分を切り離すように、詳細な境界線をドラッグします。その他の部分は、すでに透明ピクセルで切り抜かれているので、アバウトにドラッグして OK です。