基本がわかる!画像解像度の設定

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CHAPTER-02

物理的な大きさとの関係

ピクセルに物理的な大きさを割り当てた数値が「画像解像度」として表されます。ディスプレイで見る表示倍率を [ プリントサイズ ] にすると、ドキュメントが実物大で確認できるようになります。
しかしこれは、使用中のディスプレイに設定されている「画面解像度」で変わります。実物大表示するには、物理的な大きさとの関係を知る必要があります。
パソコン画面より大きな画像を表示すると?
パソコン画面より大きな画像を表示すると?
たとえば、パソコン画面の画素数が 1280 x 720 pixel の場合、これより大きい画像は、どのように表示されるでしょうか?
画像を構成するピクセルとパソコン画面を構成する画素が合致すれば、画面からはみ出してしまいます。アプリケーションやブラウザ等で、ズームアウト (縮小表示) すれば、ディスプレイの1画素の中に、いくつものピクセルが存在していることになります。

100% (ピクセル等倍)

画像のピクセルとパソコン画面の画素が合致した状態です。[ 100% (ピクセル等倍) ] とは、ディスプレイの1画素に 1 pixel を割り当てて表示することで、表示倍率では [ 100% ] が用いられます。
たとえば、はがきサイズの画像に高解像度 ( 350 pixel/inch ) が設定されていたら、[ 100% ] では、画面からはみ出す、大きな画像が表示されます。
画像のピクセルとパソコン画面の画素が合致した状態
画像のピクセルとパソコン画面の画素が合致した状態
[ 表示 ] – [ 100% ]
[ command ( Ctrl ) ] + [ 1 ]

画面サイズに合わせる

画像のピクセルとパソコン画面の画素が合致していない状態です。[ 画面サイズに合わせる ]、または、[ プリントサイズ ] を選択すると、画像のピクセル数を無視した物理的な大きさで表示されます。
ディスプレイの1画素は 1 pixel しか表示できないので、元の画像データからピクセルが補間され、縮小した画像を表示します。
画像のピクセルとパソコン画面の画素が合致していない状態
画像のピクセルとパソコン画面の画素が合致していない状態
[ 表示 ] – [ 画面サイズに合わせる ]
[ command ( Ctrl ) ] + [ 0 ]
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プリントサイズで表示

「画像解像度」の大きさを実際に体験してみましょう。Photoshop で画像を表示して、同じ大きさの画像に、350 pixel/inch、175 pixel/inch という、異なった画像解像度を設定してみるとどうなるでしょうか?
異なる画像解像度を設定
素材画像をダウンロードして開きます。素材画像は、[ 幅 : 100 mm ]、[ 高さ : 100 mm ]、[ 解像度 : 350 pixel/inch ] に設定しています。
[ 表示 ] メニューから、[ プリントサイズ ] を選択して、ドキュメントをプリントサイズで表示します。
ドキュメントをプリントサイズで表示すると、使用しているモニタの画素密度や、画面解像度の設定によって違いはありますが、[ 幅 : 100 mm ]、[ 高さ : 100 mm ] の物理的な大きさで表示されます。
プリントサイズで表示
プリントサイズで表示
実物大がプリントサイズ!
プリントサイズは、実物大を目指したものです。しかし、一般的なモニタに表示される実際のサイズは、80% から 70% くらい小さいハズです。個々のモニタによって表示される大きさは違います。
これは、Photoshop の初期設定が「 72 ppi 」を対象としているのに対して、モニタの画面解像度が、96 〜 120 ppi と高解像度化しているためです。
たとえば、作業に使用しているモニタが 21.5 インチで、解像度が「 1920 x 1080 」なら、画素密度は論理上「 102 ppi 」です。つまり、この数値を基準に Photoshop を調整すれば、実物大に近い大きさで表示できるというワケです。
[プリントサイズ]の表示画面を実際の定規で計測
[ プリントサイズ ] の表示画面を実際の定規で計測
設定方法は、[ Photoshop (編集) ]メニューから、[ 環境設定 ] – [ 単位・定規 ] を選択します。[ 環境設定 ] ダイアログで、[ 新規ファイル解像度のプリセット ] セクションの [ スクリーン解像度 ] に [ 102 ] pixel/inch、または、その近似値を入力して、[ OK ] をクリックします。
モニタ表示を同じ大きさにする方法

再サンプルを無効

異なった画像解像度を設定するには、物理的な大きさをそのままにして、元のピクセル数を変える[ 再サンプル ] オプションを無効にする必要があります。
[ イメージ ] メニューから、[ 画像解像度 ] を選択します。
[ 画像解像度 ] ダイアログで、[ 再サンプル ] を無効にします。
[再サンプル]を無効
[ 再サンプル ] を無効
初期設定を確認しておこう!
[ 再サンプル ] を無効にする前に、[ 画像解像度 ] ダイアログの初期設定を確認しておきましょう。初期設定では、[ 再サンプル ]、[ 自動 ] が設定されています。バージョン CS 6 以前では、[ 画像の再サンプル ]、[ バイキュービック自動 ] が設定されています。

画像解像度を変更

画像解像度を変更する前に、[ 画像サイズ ] と [ 寸法 ] を確認しておきましょう。作例では、[ 画像サイズ : 5.43M ]、[ 寸法 : 1378 px x 1378 px ] でした。
[画像サイズ]と[寸法]を確認
[ 画像サイズ ] と [ 寸法 ] を確認
[ 解像度 ] に [ 175 ] pixel/inch を入力します。
すると、[ 幅 ]、[ 高さ ] の数値が約2倍の [ 200.01 ] mm に変更されます。
しかし、[ 画像サイズ ] と [ 寸法 ] の数値は変更されていません。
それぞれの数値を確認したら、[ OK ] をクリックします。
[幅]、[高さ]の数値が変更される
[ 幅 ]、[ 高さ ] の数値が変更される
Verによって表記が異なる!
バージョン CS 6 以前では、[ ピクセル数 ] セクションに [ 画像サイズ ] が表示され、[ 寸法 ] は [ ピクセル数 ] セクションの [ 幅 ]、[ 高さ ] に表示されます。

プリントサイズで再表示

[ 表示 ] メニューから、[ プリントサイズ ] を選択して、ドキュメントをプリントサイズで再表示します。
すると、ドキュメントの表示サイズが、画像解像度を変更する前の2倍 ( 200 x 200 mm ) に大きくなります。
変更前に比べ2倍の大きさになる
変更前に比べ2倍の大きさになる
劣化させないことが重要!
このような設定を実際に行うことは少ないですが、画像のピクセル数を維持して画像解像度を変更すると、物理的な大きさが変わってしまいます。
画像解像度とは画像の密度であり、画像を構成するピクセル数と物理的な大きさは、直接的に関係しない「割り当て」に過ぎません。
つまり、重要視することは、正確な画像解像度を求めることではなくて、出力に対して十分なピクセル数を保有しているかです。ピクセル数を増やしたり減らしたりすることは、画質の劣化につながりますので、十分に注意しなければなりません。
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