レンガ造りの建物を調整する
空を青くする補正によって、影響を受けてしまったレンガ造りの建物の色を調整しましょう。レンガ造りの建物は、[ レッド系 ] と [ イエロー系 ] の色域を含んでいます。
レッド系を設定
レッド系は、RGB カラーのひとつ、「レッド」の色域です。ここでは、青空の補色であるイエローに近い、対面する色相になります。
【操作方法】
[ 属性 (プロパティ) ] パネルで、[ カラー ] に [ レッド系 ] を選択します。
[ シアン ] に [ -10 ] %、[ マゼンタ ] に [ +5 ] %、[ イエロー ] に [ +5 ] %、[ ブラック ] に [ 0 ] % を設定します。
イエロー系を設定
イエロー系は、CMYK プロセスカラーのひとつ、「イエロー」の色域です。ここでは、レッド系と同様、青空の領域には影響が少なく、彩度を上げる補助的な設定になります。
【操作方法】
[ カラー ] に [ イエロー系 ] を選択します。
[ シアン ] に [ -10 ] %、[ マゼンタ ] に [ +5 ] %、[ イエロー ] に [ +10 ] %、[ ブラック ] に [ 0 ] % を設定します。
レンガ造りの建物を調整することができました。
シアンを緩和させる!
レンガ造りの建物の色は、青空の補色 (反対色) になりますが、領域内にはこれらの色の要素が少なからず含まれています。そのため、[ 特定色域の選択 ] と言えども、[ シアン系 ] や [ ブルー系 ] の調整で、青っぽく変色することがあります。
[ レッド系 ] と [ イエロー系 ] の調整は、これらの影響を緩和させることが主な目的です。[ シアン ] に ( – ) 側の設定を行い、その他の色域に ( + ) 側の設定を行います。
フリーのグラフィックデザイナーです。カタログ、ポスター、パッケージなど様々な分野に携わってきました。