【スタイル】ドロップシャドウで輪郭の影をつくる方法【画質・輪郭】

【Photoshop基本操作】ドロップシャドウとは、Photoshop に搭載されている「レイヤースタイル」の効果のひとつです。タイプフェイスの手法としてもポピュラーな存在です。文字の形の影を落とすことで、読みやすく際立たせる効果があります。透明ガラスにできるような、光が屈折した輪郭の影もつくることができます。



カーブで輪郭の詳細を変える!

[画質] セクションの [輪郭] は、シャドウの階調をカーブで設定して、輪郭の詳細を変えることができます。プリセットの [円錐] で、輪郭の影をつくることはできますが、輪郭の内側が完全に抜けているので、少し暗くなるようにカスタマイズします。

ドロップシャドウの輪郭をカスタマイズする

これから行う操作は、レイヤースタイルの [ドロップシャドウ] で、透明ガラスにできるような、光が屈折した輪郭の影を設定する方法です。[レイヤースタイル] ダイアログには、たくさんの設定項目があります。まず、[画質] セクションの [輪郭] に注目しましょう。シャドウの輪郭を決めてから、その他の設定項目を調整することがポイントとなります。
一般的なドロップシャドウ → 光が屈折した輪郭の影

基本設定から適性を探る

素材画像をダウンロードして開きます。素材画像は、[幅 : 640 pixel]、[高さ : 256 pixel]、[解像度 : 300 pixel/inch]、[カラーモード : RGB カラー] を使用しています。
素材画像を開く
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[レイヤー] パネルで、レイヤー効果の名前 [ドロップシャドウ] をダブルクリックして、[レイヤースタイル] ダイアログを表示します。
[ドロップシャドウ] をダブルクリック
[ドロップシャドウ] をダブルクリック
[レイヤースタイル] ダイアログで、[構造] セクション、[画質] セクションの各設定を確認します。
[レイヤースタイル] ダイアログの各設定を確認
[レイヤースタイル] ダイアログの各設定を確認
[構造] – [不透明度]
シャドウの不透明度を設定します。描画モードとシャドウのカラーに影響されます。
[構造] – [角度]
シャドウの角度を設定します。[包括光源を使用] にチェックマークを付けると、包括光源を使用した他の効果と連動して、同じ設定値に変更されます。
[構造] – [距離]
シャドウの領域を、エッジからの距離 (px) で設定します。
[構造] – [サイズ]
シャドウの境界を、中心線からぼかす幅 (px) で設定します。中心線はエッジからの [距離] が反映されます。
[画質] – [輪郭]
ドロップシャドウの輪郭をプリセットの中から選択できます。サムネールをクリックすると、[輪郭エディター] ダイアログが表示されます。
[レイヤーがドロップシャドウをノックアウト]
チェックマークを付けると、オブジェクトと重なる部分のドロップシャドウが取り除かれます (初期設定)。「無効」は、オーバープリントなどの特殊な使い方に用います。

ベーシックを定義する!

[ドロップシャドウ] で、「不動の設定」とも言える頼りになる基本設定は、[構造] セクションの [角度]、[距離]、[サイズ] です。これらの設定値は、ほとんどの効果で共通して使えます。
[角度 : 120°] [距離 : 8 px] [サイズ : 8 px]
※フォントサイズ : 200 pt (解像度 : 72 pixel/inch) /48 pt (解像度 : 300 pixel/inch)
[角度] の設定値は、視覚心理として安定する「左斜め上」が「120」°です。これはドロップシャドウが光源の角度に等しく、真上の 90°から、左側に 30°傾いた角度です。しかし、これは平面的な角度なので、3次元的な光源の高度については、[距離] で感じさせることになります。光源の高度は 60°くらいが基準ですね。
シャドウの距離の適正値を割り出す
シャドウの距離の適正値を割り出す
[距離] の設定値は、対象オブジェクトの高さと光源の高度で決まるので、この場合、90°、30°、60°の直角三角形の関係 (短辺 1 : 斜辺 2 : 長辺 √3) が成り立ちます。√3 は計算が難しいので、1/2 ほどが適正値だと考えていいでしょう。[サイズ] の設定値は、[距離] を中心線とした「ぼかし幅」なので、MAX 値は2倍まで。適正値は 50% 〜 150% の範囲です。

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オブジェクトを透明にする

[レイヤースタイル] ダイアログで、[スタイル] メニューから、[レイヤー効果] をクリックして選択します。
[高度な合成] セクションの [塗りの不透明度] に「0」% を入力します。
[塗りの不透明度] に「0」% を入力
[塗りの不透明度] に「0」% を入力

塗りの不透明度とは?

[塗りの不透明度] は、レイヤーオブジェクトの塗りの領域のみに働き、レイヤースタイルの効果には影響を及ぼしません。たとえば、[塗りの不透明度] が「0」% のとき、塗りの領域は透明になりますが、レイヤースタイルに設定した [ドロップシャドウ] は、レイヤーオブジェクトの形状をキープし、描画色はそのまま反映されます。
[レイヤースタイル] ダイアログで、[スタイル] メニューから、[ドロップシャドウ] をクリックして選択します。
[レイヤーがドロップシャドウをノックアウト] のチェックマークを外します。
[レイヤーがドロップシャドウをノックアウト] のチェックマークを外す
[レイヤーがドロップシャドウをノックアウト] のチェックマークを外す
すると、透明色を設定したオブジェクトの背面にドロップシャドウが反映されます。
透明色を設定したオブジェクト → 背面にドロップシャドウが反映される

ノックアウトって必要なの?

実は印刷分野では、とても重要な役割を果たしています。印刷面の塗りは、プロセスカラーという限られた4色で構成されているため、刷紙の白色とカラーインクの網点が掛け合わされて、さまざまな色が表現されるしくみです。ノックアウトは、無駄な塗り重ねを省く工法なのです。
プロセスカラーのノックアウト
プロセスカラーのノックアウト

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輪郭の影を設定する

[レイヤースタイル] ダイアログで、[画質] セクションの [クリックで輪郭ピッカーを開く] をクリックします。
輪郭ピッカーから、[円錐] を選択します。
[円錐] を選択
[円錐] を選択
[アンチエイリアス] にチェックマークを入れます。
[円錐] サムネールをクリックします。すると、[輪郭エディター] が表示されます。
[円錐] サムネールをクリック
[円錐] サムネールをクリック
[輪郭エディター] ダイアログで、カーブの中央の調整ポイントをクリックします。
[入力] に「50」%、[出力] に「98」% を入力します。
中央の調整ポイントを設定
中央の調整ポイントを設定
カーブの右側の調整ポイントをクリックします。
[入力] に「100」%、[出力] に「50」% を入力して、[OK] をクリックします。
右側の調整ポイントを設定
右側の調整ポイントを設定
[レイヤースタイル] ダイアログで、[構造] セクションの [距離] に「12」px、[サイズ] に「12」px を入力して、[OK] をクリックします。
[距離] と [サイズ] を設定
[距離] と [サイズ] を設定
光が屈折した輪郭の影が設定できました。
輪郭の影が設定できた
輪郭の影が設定できた

輪郭プリセットから編集する!

[輪郭エディター] は、カーブで階調をコントロールします。均等な階調のカーブは、右斜め45°の直線になり、初期設定のプリセット [線形] がこれにあたります。[円錐] と [円錐] から編集した [カスタム] の違いは、輪郭内部が少し暗くなっていることです。
[円錐] のシャドウ → [カスタム] のシャドウ
[輪郭] の対象となる領域は、[サイズ] で設定した「ぼかし幅」です。「ぼかし幅」は、外側が明るく、内側が暗いです。これが調整の元となる階調です。[輪郭エディター] では、[入力 : 0 %] が外側で、[入力 : 100 %] が内側になり、[出力 : 0 %] が最も明るくなり、[出力 : 100 %] が最も暗くなります。この仕組みを念頭に入れて、輪郭プリセットから編集すれば、思い通りの輪郭の影が素早くつくり出せるでしょう。

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