写真をイラスト調に!江戸時代の手摺木版画風「力強い輪郭線と色ムラを再現」【2023】

写真をイラスト調に!
江戸時代の手摺木版画風

影を明るく彩度を上げる

空のグラデーションが設定できたら、ベース画像の色彩を調整しましょう。まず、画像からカラー情報を引き出すため、[ シャドウ・ハイライト ] を使用して、影を明るくします。合わせて、彩度の調整も行えます。

スマートオブジェクトに変換

ここでの色調補正は、後の効果に大きな影響を与えます。スマートオブジェクトに変換しておくと、元画像を保持しながら、それぞれの調整が行えるので大変便利です。
【操作方法】
[ レイヤー ] パネルで、[ 背景 ] を選択して、右クリックします。
メニューから、[ スマートオブジェクトに変換 ] を選択します。
[ スマートオブジェクトに変換 ] を選択
スマートオブジェクトに変換されたことを確認してください。
スマートオブジェクトを確認
スマートオブジェクトとは?
レイヤーや背景を、スマートオブジェクトに変換しておくと、適用するフィルターや、色調補正などの調整が、再編集できるようになります。

スマートオブジェクトを複製

元画像をスマートオブジェクトに変換できたら、そのレイヤーを複製しましょう。ひとつは、輪郭線を作成するレイヤーで、もうひとつは、ベースの [ 彩色面 ] です。
【操作方法】
[ レイヤー ] パネルで、[ レイヤー 0 ] を [ 新規レイヤーを作成 ] にドラッグ&ドロップします。
[ レイヤー 0 のコピー ] が作成されたことを確認してください。
スマートオブジェクトを複製
レイヤー名を変更
レイヤー名を [ 輪郭線 ] に変更します。レイヤー名の変更は、テキスト部分をダブルクリックして、ボックスをアクティブします。
レイヤー名を変更
[ command ( Ctrl ) ] + [ ] ] キーを押して、[ 輪郭線 ] を前面へ移動します。
[ 輪郭線 ] を非表示にします。
[ 輪郭線 ] を前面へ移動
[ レイヤー 0 ] を選択します。
[ レイヤー 0 ] を選択
複製で修正が連動する
スマートオブジェクトを複製すると、元画像が複製されたように見えますが、それぞれのスマートオブジェクトで、ひとつの元画像を共有しています。たとえば、どちらかの元画像に 50% グレーで塗りつぶしを適用すると、一方のスマートオブジェクトも 50% グレーで塗りつぶされます。元画像を修正したい場合などに便利ですね。
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シャドウ・ハイライトを設定

ベースの [ 彩色面 ] に、影を明るくする調整を行いましょう。[ シャドウ・ハイライト ] は、画像の暗い領域と、明るい領域に分けて、それぞれが調整できる機能です。彩度を高める調整も含まれているので、簡単な操作で、さまざまな調整に対応できます。
【操作方法】
[ イメージ ] メニューから、[ 色調補正 ] – [ シャドウ・ハイライト ] を選択します。[ シャドウ・ハイライト ] ダイアログで、[ カラー ] に、[ +100 ] を入力します。
[ ハイライト ] セクションの [ 量 ] に、[ 10 ] % を入力します。
[ シャドウ ] セクションの [ 量 ] に、[ 35 ] % を入力します。初期設定
[ OK ] をクリックします。
[ シャドウ・ハイライト ] を設定
素材画像の影を明るくして、彩度を高めることができました。
影を明るくして彩度を高める
カラーは量に対して適用される!
[ 調整 ] セクションの [ カラー ] は、シャドウ、または、ハイライトを調整することによって変化した彩度を補正します。初期設定では、[ +20 ] に設定されています。この設定値は、[ シャドウ ]、[ ハイライト ] セクションの [ 量 ] で設定した数値を元にして算出され、[ シャドウ ] はシャドウ領域、[ ハイライト ] はハイライト領域を適用範囲とします。
たとえば、[ ハイライト ] セクションの [ 量 ] に、[ 0 ] % が設定されていると、[ カラー ] に [ +100 ] を設定しても、ハイライト領域の彩度が高くなることはありません。影を明るくして彩度を高くすると、写真がイラストのようになります。素材により適切な数値を探りましょう。
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