バレンでこすった、手摺風のタッチを再現しましょう。[ 彩色面 ] では、手摺木版画の制作工程を意識して、最後に摺る輪郭線を塗り残しておきます。塗り残し領域は、エッジの幅で調整できます。
塗り残しの効果は、[ エッジの強調 ] フィルターを活用します。輪郭の階調をコントロールするフィルターです。後の操作で、黒い輪郭線と合成することを前提に、白いエッジを強調しましょう。
【操作方法】
[ フィルター ] メニューから、[ フィルターギャラリー ] を選択します。[ フィルターギャラリー ] 操作パネルで、[ ブラシストローク ] – [ エッジの強調 ] を選択します。
[ 滑らかさ ] に、[ 5 ] を入力します。初期設定
[ エッジの明るさ ] に、[ 38 ] を入力します。初期設定
[ エッジの幅 ] に、[ 8 ] を入力します。
[ エッジの強調 ] が設定できたら、新しいエフェクトレイヤーを作成して、絵の具の摺りムラの効果を加えます。粗い粒子の [ 凝集 ] には、さまざまな色を感じさせるノイズが適用できます。
【操作方法】
[ フィルターギャラリー ] 操作パネルで、[ 新しいエフェクトレイヤー ] をクリックします。
[ エッジの強調 ] が複製されたことを確認してください。
[ テクスチャ ] – [ 粒状 ] を選択します。
[ 粒子の種類 ] に、[ 凝集 ] を選択します。
[ 密度 ] に、[ 50 ] を入力します。
[ コントラスト ] に、[ 60 ] を入力します。
【操作方法】
[ フィルターギャラリー ] 操作パネルで、[ 新しいエフェクトレイヤー ] をクリックします。
[ 粒状 ] が複製されたことを確認してください。
[ テクスチャ ] – [ 粒状 ] を選択します。エフェクトレイヤーの複製によって選択済みです。
[ 粒子の種類 ] に、[ 横 ] を選択します。
[ コントラスト ] に、[ 50 ] を入力します。初期設定
[ 密度 ] に、[ 10 ] を入力します。
[ OK ] をクリックします。