【Photoshop講座】木版画風のタッチは、輪郭から起こす、力強い黒い線で作成します。しかし、写真素材が逆光などで暗い場合は、色を付けたい部分まで黒くつぶされてしまいます。あらかじめ、影を明るく鮮やかにしておくと、検出できる輪郭線もシャープにできます。完成を予測して作業を組み立てましょう。
複雑な効果を構造化する!
色調補正やフィルターなどが再編集できる「スマートオブジェクト」は、ひとつのレイヤーに複数の効果が適用できます。しかし、すべてが順当に適用されるわけではありません。
たとえば、レイヤーの合成で得た効果に、フィルターを適用したい場合、あらかじめ、ひとつのレイヤーに、結合しておく必要がありますよね? このようなレイヤー結合も、スマートオブジェクトを構造化することで、再編集が可能な状態を保つことができます。
【操作方法】
素材画像をダウンロードして開きます。素材画像は、[ 幅 : 2560 pixel ]、[ 高さ : 1712 pixel ] 、[ 解像度 : 72 pixel/inch ]、[ カラーモード : RGB カラー ] を使用しています。
[ 選択範囲 ] メニューから、[ 空を選択 ] を選択します。
【操作方法】
[ レイヤー ] パネルで、[ 塗りつぶしレイヤーを新規作成 ] をクリックし、メニューから [ グラデーション ] を選択して、[ グラデーション 1 ] を作成します。
[ グラデーションで塗りつぶし ] ダイアログで、[ クリックしてグラデーションを編集 ] をクリックして、[ グラデーションエディター ] ダイアログを表示します。
[ グラデーションエディター ] ダイアログで、グラデーションを設定します。
[ OK ] をクリックします。
[ 位置 : 0 % ] [ 不透明度 : 100 % ]
[ 位置 : 100 % ] [ 不透明度 : 100 % ]
[ 位置 : 33 % ] [ カラー : H : 55°/ S : 39 % / B : 100 % ]
[ 位置 : 66 % ] [ カラー : H : 327°/ S : 29 % / B : 86 % ]
[ 位置 : 100 % ] [ カラー : H : 203°/ S : 60 % / B : 92 % ]
レイヤーマスクを修正
作例では、[ 空を選択 ] による選択範囲が不十分だったので、レイヤーマスク上での修正を行いました。レイヤーマスクモードに切り替える操作は、以下を参考にしてください。
【操作方法】
[ レイヤー ] パネルで、[ グラデーション 1 ] レイヤーマスクサムネールを、[ option ( Alt ) ] キーを押しながらクリックします。レイヤーマスクモードに切り替え
[ option ( Alt ) ] + クリック
すると、ドキュメントが、レイヤーマスクモードに切り替わります。
通常の画像描画モードに戻る場合は、レイヤーマスクサムネールを、[ option ( Alt ) ] キーを押しながらクリック、または、レイヤーをクリックします。画像描画モードに切り替え