テキストレイヤーやシェイプレイヤーには、フィルターの効果が使えません。文字列の選択範囲から、塗りつぶしレイヤーを作成すると、自動的に追加されるレイヤーマスクによって、簡単にラスタライズが行えます。
【操作方法】
[ レイヤー ] パネルで、[ レイヤーの表示 / 非表示 ] をクリックして、テキストレイヤー、または、シェイプレイヤーを非表示にします。
レイヤーサムネールを [ command ( Ctrl ) ] キーを押しながらクリックして、文字列の選択範囲を作成します。描画ピクセルを選択
[ レイヤー ] パネルで、[ 塗りつぶしレイヤーを新規作成 ] をクリックし、メニューから、[ べた塗り ] を選択して、[ べた塗り 1 ] を作成します。
[ カラーピッカー ] ダイアログで、新しい色に、[ H : 336°/ S : 100 % / B : 77 % ] を設定して、[ OK ] をクリックします。
[ べた塗り 1 ] で、テキストレイヤー、または、シェイプレイヤーがラスタライズできました。
ラスタライズとは?
ラスタライズとは、ベクトル画像をビットマップ画像に変換する操作です。テキストレイヤーやシェイプレイヤーは、その塗りの領域を、数式で定義された、直線と曲線の集まりで表します。
ベクトル画像は、ハッキリした塗り分けを得意とします。しかし、曖昧で細かい表現は苦手です。ビットマップ画像に変換すると、色情報が小さなピクセル単位に分散されるので、ノイズやぼかしなどの加工が柔軟に行えます。
[ レイヤー ] パネルで、[ べた塗り 1 ] レイヤーマスクを選択します。レイヤーマスクが選択されていることを、必ず確認してください。
[ フィルター ] メニューから、[ ぼかし ] – [ ぼかし (移動) ] を選択します。[ ぼかし (移動) ] ダイアログで、[ 角度 ] に [ -60 ]°、[ 距離 ] に [ 40 ] pixel を設定して、[ OK ] をクリックします。
[ レイヤー ] パネルで、描画モードに、[ ハードライト ] を選択します。
ベースの文字列を、べた塗りマスクに変換してラスタライズします。空の背景と合成することができました。