【Photoshop基本操作】画像内の対象物が切り抜きオブジェクトのように移動できれば、デザインの自由度は広がります。[コンテンツに応じた移動ツール] は、移動元の穴埋めと移動先の境界線を一度に自動修復してくれるツールです。意図したレイアウトに合わせて、計画的に画像内の主体を移動させましょう。
境界線の均等な間隔と単純化!
[コンテンツに応じた移動ツール] は、選択範囲をドラッグするだけで、移動元の穴埋めと移動先の境界線を何もなかったように自動修復する驚くべきツールです。
しかし、そのパフォーマンスを最大限に活かすには、移動領域に作成する選択範囲にコツがあります。移動する主体の周囲に均等な間隔を設けて、不要な空間を埋めて単純化した形状に編集しましょう。
人物を移動して構図を変える方法
これから行う操作は、元画像の要素を移動して構図を変える方法です。作例の素材画像は、浜辺を歩く人物が中央に配置されていますが、これを左側へ移動することで中央に空間を設けます。

[コンテンツに応じた移動ツール] は、対象画像を描画して修復する機能なので、要素の移動は一発勝負となります。計画的に操作する方法も学びましょう。
背景を複製する
素材画像をダウンロードして開きます。作例では、[幅 : 1600 pixel] × [高さ : 1196 pixel] の [RGB カラー] を使用しています。

素材画像を開く
シームレス化しやすい素材を選ぶ!
ここでは、素材画像に浜辺を歩く女性を使用しています。[コンテンツに応じた移動ツール] は、作成した選択範囲に隣接するよく似たピクセルで穴埋めするため、海や砂浜のようなシームレス化しやすい素材が適しています。
修正するための複製!
レイヤーの複製は、後の手順で元画像をレイヤーマスクで抽出し、不自然な部分を修正するためのものです。元画像を保護する必要がない場合でも、[背景 のコピー] を作成してください。