AIで焦点範囲を自動設定!背景をぼかす方法「レンズぼかしの使い方」【2024】

【Photoshop基本操作】「レンズぼかし」は、AI 被写体検出を使用して、焦点範囲を自動的に設定します。たとえば、ポートレートの背景をぼかすのに適しています。簡単な操作で、アーティスティックな、ぼかし効果を加えることができます。このレッスンでは、Ver.25.9.1 ( Camera Raw 16.4 ) を使用しています。
ぼかしを強調する機能!
カメラの写真撮影では、必ず被写界深度というものが存在します。レンズぼかしは、元画像の被写界深度から、ピントの合った範囲を段階的に分割して、ぼかし効果を強調する機能です。そのため、焦点距離が深い画像では、効果が得られにくい場合があります。
AIで焦点範囲を自動設定!
背景をぼかす方法

焦点範囲を自動に設定する

これから行う操作は、Camera Raw に搭載されている AI 機能「レンズぼかし」による、被写体の背景をぼかす方法です。選択範囲の作成や、レイヤーマスクは不要です。素材画像を開いて、ワンクリックで適用できます。
元画像
レンズぼかしを適用
元画像の被写界深度を、AI が自動的に検出して、最適なぼかし効果を瞬時に作成します。任意の箇所にピントを合わす調整も行えます。ここでは、自動的に設定する方法と、手動で設定する方法をご紹介しましょう。
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素材画像を開く

対象となる素材画像を開いて、スマートオブジェクトに変換しましょう。レンズぼかしは、再編集が行えるスマートフィルターに対応しています。
【操作方法】
素材画像をダウンロードします。素材画像は、[ 幅 : 1920 pixel ]、[ 高さ : 1080 pixel ] 、[ 解像度 : 72 pixel/inch ]、[ カラーモード : RGB カラー ] を使用しています。
素材画像を開く
photo by Tung Lam
[ レイヤー ] メニューから、[ スマートオブジェクト ] – [ スマートオブジェクトに変換 ] を選択します。
[ レイヤー ] パネルで、スマートオブジェクトに変換されたことを確認してください。
スマートオブジェクトを確認
スマートオブジェクトとは?
レイヤーや背景を、スマートオブジェクトに変換しておくと、適用するフィルターや、色調補正などの調整が、再編集できるようになります。

レンズぼかしを適用

Camera Raw フィルターは、Raw データを現像するための拡張機能を、Photoshop の効果として、使用できるようにしたものです。Lightroom でも、同様に行えます。
【操作方法】
[ フィルター ] メニューから、[ Camera Raw フィルター ] を選択します。
[ Camera Raw ] 操作パネルを表示
[ 補正前と補正後の表示を切り替え ] をクリックして、[ 補正前と補正後を左右に表示 ] を選択します。任意に設定
[ 補正前と補正後を左右に表示 ] を選択
プレビューを 100% 以上にズームインします。ズームイン: [ command ( Ctrl ) ] + [ + ]
ズームレベル: 100%
[ レンズぼかし ] を展開します。
[ レンズぼかし ] パネルで、[ 適用 ] を有効にすると、[ レンズぼかし ] による被写体検出が始まります。
[ 適用 ] を有効
インジケーター
AI 被写体検出による処理が行われている状態
ぼかし量
ぼかし効果の強度を調整 初期設定: 50
ボケ
背景ぼかしの焦点が合っていない光源の形状 初期設定: 円
ボケの強調
焦点が合っていない光源の明るさを調整 初期設定: 50
焦点範囲
焦点が合っている深度範囲の値を調整 [ 被写体へのフォーカス ] で自動設定
奥行きを可視化
焦点が合っている深度値の範囲をカラーで確認 深度マップを表示
[ 奥行きを可視化 ] を有効
焦点範囲を調整
被写体へのフォーカス
AI 被写体検出を使用して焦点範囲を自動的に設定 初期設定
[ 被写体へのフォーカス ] を選択
ポイント / 領域へのフォーカス
写真をクリックまたはドラッグして焦点範囲を手動で設定
初期設定に戻す
[ レンズぼかし ] を適用すると、[ 被写体へのフォーカス ] が選択されています。焦点範囲を手動で調整した後に選択すると、AI 被写体検出による初期設定に戻ります。
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