基本がわかる!マスクの種類と作り方「用途に応じて使い分ける4つの機能」【2024】

【Photoshop基本操作】レイヤーマスクは不要な部分を隠す機能です。たとえば、オブジェクトを背景から切り抜くために使用されます。マスクを使用すると、自然で滑らかな境界線を作成できます。マスクの種類と、用途別の作り方をご紹介しましょう。
ピクセルとベクトル!
境界線をぼかしたり、曖昧にしたい場合は、ピクセル画像が適しています。正確な形状をトレースしたい場合は、ベクトル画像が適しています。ピクセルマスクとベクトルマスクは、このような境界線の違いによって使い分けます。

レイヤーマスクとは?

レイヤーマスクは、不要な部分を隠す機能です。たとえば、オブジェクトを背景から切り抜くために使用されます。マスクを使用すると、自然で滑らかな境界線を作成できます。その仕組みは、画像の一部が型紙を通り抜けて、背面に投影されるようなイメージです。
マスクの種類には、レイヤーマスクの他に、一時的に使用できる「クイックマスク」、パスで作成する「ベクトルマスク」、レイヤー合成で行う「クリッピングマスク」があります。基本的な仕組みはどれも同じです。用途に応じて4つの機能を使い分けましょう。
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レイヤーマスクの基本操作

レイヤーマスクを使用した、最もシンプルなレイヤー構造は、レイヤー (前面) + レイヤーマスク + 背景 (背面) です。レイヤーマスクには、前面のレイヤーが必要です。つまり、その背面にある画像と、合成する関係にあると考えてください。
オブジェクトを切り抜く場合、不要な部分を「マスク領域」といいます。ピクセルマスクは、マスク領域を白黒で塗り分け、その明度の違いによって、各ピクセルの不透明度に換算します。
たとえば、明度 0% の黒は、不透明度が 0% です。明度 100% の白は、不透明度が 100% です。ピクセルマスクの黒い領域は透明になり、白い領域はそのまま残ります。
【操作方法】
レイヤーマスクの基本的な操作方法です。

選択範囲を作成

マスク領域の作成方法で、最も多く行われているのは、選択範囲からレイヤーマスクを作成することです。
元画像
オブジェクトを切り抜く
素材画像をダウンロードして開きます。素材画像は、[ 幅 : 1024 pixel ]、[ 高さ : 768 pixel ] 、[ 解像度 : 72 pixel/inch ]、[ カラーモード : RGB カラー ] を使用しています。
素材画像を開く
[ ツール ] パネルで、[ オブジェクト選択ツール ] を選択します。
[ オブジェクト選択ツール ] を選択
マグカップにマウスカーソルを置くと、オブジェクトエリアが表示されます。エリア内をクリックします。
すると、マグカップの選択範囲が自動的に作成されます。
オブジェクトエリアをクリック
選択範囲を確認

マスクを追加

[ レイヤー ] パネルで、[ マスクを追加 ] をクリックします。
レイヤーに追加された、レイヤーマスクサムネールを確認してください。
[ マスクを追加 ] をクリック
選択範囲からレイヤーマスクを追加すると、マスクされた領域が透明なピクセルに置き換えられます。
透明部分を確認

背景画像を合成

ここでは、マグカップの背景を、カラーで塗りつぶしましょう。
[ レイヤー ] パネルで、[ 塗りつぶしレイヤーを新規作成 ] をクリックします。メニューから、[ べた塗り ] を選択します。
[ べた塗り 1 ] を作成
[ カラーピッカー ] ダイアログで、[ H: 180°/ S: 25 % / B: 80 % ] を設定します。
[ OK ] をクリックします。
[ カラーピッカー ] を設定
[ べた塗り 1 ] を背面へ移動します。背面へ: [ command ( Ctrl ) ] + [ [ ]
背面へ移動
背面に画像がある場合は、透明部分にその画像が表示され、前面のマスク画像(切り抜き画像)と合成されます。
背面画像と合成
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