【選択範囲】ピントが合った部分だけを切り抜く【焦点領域】

【選択範囲】ピントが合った部分だけを切り抜く【焦点領域】

【Photoshop基本操作】スタジアムの観衆の中でプレーするスポーツ選手など、背景が大きくボケた写真から、オブジェクトだけを切り抜きたい場合は、[焦点領域]を使用すると、Photoshop が自動的に判断してくれるので、大幅な作業の効率化が望めます。細部を調整して思い通りの仕上がりを目指しましょう。


[自動]より少し甘めに!
[焦点領域]の初期設定は、対象画像に応じた設定値を自動的に計算する[自動]オプションが選択されています。これを使わずして[焦点領域]の価値は存在しないほどのスゴイ機能です。しかし、切り抜くオブジェクトに明るい境界線が含まれている場合は、[自動]より少し甘めに設定した方がいい結果が期待できます。
焦点領域を自動検出
これから行う操作は、[焦点領域]を使用した選択範囲の作成方法です。対象となる画像は、主体にピントが合い背景が大きくボケている写真です。選択範囲は、オブジェクトの背面にべた塗りを敷くために作成するもので、滑らかで詳細な境界線を必要とします。[焦点領域]の適用結果をレイヤーマスクに出力しましょう。
元画像→ピントが合った部分だけを切り抜く
[焦点領域]を選択する
素材画像をダウンロードして開きます。素材画像は、[幅:1920 pixel]、[高さ:1275 pixel] 、[解像度:72 pixel/inch]、[モード:RGBカラー]を使用しています。
素材画像を開く
素材画像を開く
[選択範囲]メニューから、[焦点領域]を選択し、[焦点領域]ダイアログを表示します。
[焦点領域]ダイアログを表示
[焦点領域]ダイアログを表示
クリックで表示モードを選択
[プレビュー]にチェックマークを入れると、現在、[焦点領域]の設定を行っているドキュメントに、選択範囲のマスクを表示します。一時的に[黒地]や[白地]などに切り替えることもできるので、それぞれの条件に合った切り抜きが確認できます。
焦点範囲
[焦点範囲]の[自動]にチェックマークを入れると、画像に応じた焦点領域を自動計算し、処理が終わるとボックスに数値が入力されます。初期設定では、[自動]にチェックマークが入れられています。
エッジをぼかし
[エッジをぼかし]にチェックマークを入れると、計算された焦点領域の処理に加えて、エッジを滑らかな印象にします。通常の切り抜きでは、[エッジをぼかし]にチェックマークを入れておきましょう。
進捗インジケーター
[焦点範囲]の設定値により、焦点領域を検出するまでの進捗をクルクルまわるインジケーターで表示します。
表示モードを切り替えてみよう!
[表示モード]に[オーバーレイ]を選択すると、元画像と現在のマスク領域(半透明の赤色)がプレビューされます。[焦点領域]の作業は、一時的に[黒地]や[白地]などに切り替えることもできるので、それぞれの条件に合った切り抜きが確認できます。
表示モードを切り替える
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[焦点範囲]を調整する
[焦点領域]がどのように働くのか、初期設定から設定値を変えて試してみましょう。[焦点領域]ダイアログで、[パラメーター]セクションの[焦点範囲]に「1.50」を設定します。
[焦点範囲]に「1.50」を設定
[焦点範囲]に「1.50」を設定
すると、[自動]オプションが無効となり、プレビューでは、マスク領域(半透明の赤色)が増えます。これは検出された焦点範囲が狭くなったためで、ピントが合っていないと認識した箇所までマスク領域が拡がります。
[焦点範囲]に[自動]を設定(初期)→焦点範囲が狭まりマスク領域が拡がった
次に大きな数値を設定してみましょう。[パラメーター]セクションの[焦点範囲]に「6.85」を設定します。
[焦点範囲]に「6.85」を設定
[焦点範囲]に「6.85」を設定
すると、マスク領域(半透明の赤色)が減ります。これは検出された焦点範囲が拡がったためで、ピントが合っていないと認識した箇所までマスク領域が狭まります。
[焦点範囲]に[自動]を設定(初期)→焦点範囲が拡がりマスク領域が狭まった
[焦点領域]は、[パラメーター]セクションの[焦点範囲]の設定により、焦点範囲をコントロールします。それでは対象画像に適した数値を探りましょう。[パラメーター]の[焦点範囲]に「4.00」を設定します。
[焦点範囲]に「4.00」
[焦点範囲]に「4.00」
自動的に計算される[焦点範囲]は、対象画像により違います。基準値が「3.00」に設定されているので、作例の[自動]の計算結果である「3.50」は、少し焦点範囲を拡げた方がいいと判断されたようです。プレビューの結果では、「4.00」に設定しても変わりが見られませんが、被写体には明るい境界線が多く含まれているので、少し焦点範囲を拡げた設定にしました。
[焦点範囲]に[自動]を設定(初期)→[自動]から少し焦点範囲を拡げた
ノイズがある画像には!
[詳細]をクリックすると、[画像ノイズレベル]が表示されます。これは、[焦点範囲]の計算において、画像のノイズをどこまで無視するかというレベルを設定するものです。
[詳細]をクリック
[詳細]をクリック
初期設定では[自動補正]にチェックマークが入れられ、自動的に計算された数値でノイズを無視しています。通常の画像では、[自動補正]に設定しておきますが、ノイズが多めの画像は、数値を大きくします。
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焦点範囲を修正する
[焦点範囲]のマスク領域を、ドキュメントのプレビューで確認します。作例では、大まかに8箇所の修正ポイントを確認しました。
マスク領域の不完全な箇所を確認する
マスク領域の不完全な箇所を確認する
[焦点領域]ダイアログで、[ズームツール]をクリックし、ドキュメント内をクリックして、修正ポイントを拡大します。マスク領域(半透明の赤色)が描画されている部分の修正は、[焦点領域加算ツール](+)を選択します。
[焦点領域加算ツール]をクリック
[焦点領域加算ツール]をクリック
ドキュメント内をドラッグして、焦点領域に加算したい箇所を修正します。
焦点領域に加算したい修正箇所→[焦点領域加算ツール]でドラッグ
徐々に修正範囲を拡げる!
[焦点領域加算ツール](+)は、[ブラシツール]のようにドラッグして描画しますが、ドラッグした箇所で新たな[焦点範囲]の計算が行われるため、思うような修正ができない場合もあります。ドラッグする箇所を少し控えめにして、数回に分けてクリックし、徐々に修正範囲を拡げていきましょう。
マスク領域(半透明の赤色)が描画されていない部分は、[焦点領域減算ツール](−)を使用します。[焦点領域]ダイアログで、[焦点領域減算ツール](−)を選択し、ドキュメント内をドラッグして、焦点領域から減算したい箇所を修正します。
焦点領域から減算したい修正箇所→[焦点領域減算ツール]でドラッグ
ブラシサイズの変更は?
[焦点領域加算ツール](+)と[焦点領域減算ツール](−)のサイズは、オプションバーの[サイズ]で設定できます。エッジが細く尖っているような部分は、一旦、大きめに塗りつぶしてから、不要な箇所を削除するといいでしょう。
オプションバーで、[サイズ]に「4」を設定し、[焦点領域加算ツール](+)と[焦点領域減算ツール](−)で細部を修正します。
[サイズ]に「4」を設定
[サイズ]に「4」を設定
焦点領域から減算したい修正箇所→[焦点領域減算ツール]でドラッグ
中マドを見落とさない!
[焦点領域]の特徴として、中マド(ドーナツ状になった穴あき部分)は選択されにくくなっているようです。オブジェクトの切り抜きでは、このような中マドを見落としがちになるので注意しましょう。
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レイヤーマスクに出力する
焦点範囲が修正できたら、レイヤーマスク付きの新規レイヤーに出力しましょう。[焦点領域]ダイアログで、[出力先]に[新規レイヤー(レイヤーマスクあり)]を選択して、[OK]をクリックします。
[新規レイヤー(レイヤーマスクあり)]を選択
[新規レイヤー(レイヤーマスクあり)]を選択
ピントが合った部分だけを切り抜くことができました。
ピントが合った部分だけを切り抜くことができた
ピントが合った部分だけを切り抜くことができた
[レイヤー]パネルで、出力されたレイヤーマスクを確認します。
出力されたレイヤーマスクを確認
出力されたレイヤーマスクを確認
[背景 のコピー]の背面に、べた塗り、または画像などを敷いて、切り抜き結果の抜け具合を確認します。[レイヤー]パネルで、[背景]を選択します。[塗りつぶしまたは調整レイヤーを新規作成]をクリックし、メニューから[べた塗り]を選択して、[べた塗り 1]を作成します。
オブジェクトの背面に[べた塗り 1]を作成
オブジェクトの背面に[べた塗り 1]を作成
作例では、切り抜いたオブジェクトと補色関係にあるレッドを設定しました。大きな文字を添えるだけで、カッコいいグラフィックの出来上がり!
背面に色を敷いて切り抜きを確認する
背面に色を敷いて切り抜きを確認する
レイヤーマスクで高度な編集!
「レイヤーマスクあり」を選択すると、[焦点領域]で作成したマスク領域が「レイヤーマスク」として出力されます。レイヤーマスクを作成しておくと、出力後も再編集が可能になり、選択範囲のオプション機能である[選択とマスク]や、レイヤーマスクのオプション機能である[不要なカラーの除去]が使用できます。

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