モノクロ化した画像を4つの階調に分けましょう。これは、後の手順で行う [ カラーハーフトーン ] に影響する効果です。階調を単純化することで、網点のトーンを均一にする狙いがあります。
【操作方法】
[ イメージ ] メニューから、[ 色調補正 ] – [ ポスタリゼーション ] を選択します。[ ポスタリゼーション ] ダイアログで、 [ 階調数 ] に [ 4 ] を入力します。[ OK ] をクリックします。
モノクロにした画像を4つの階調に分けることができました。
各階調層の明度を知る!
[ ポスタリゼーション ] で設定した [ 階調数 ] は、256 階調を割った数です。256 階調を 100 % とする明度に換算すると、明度 ( B ) : 0 %、33 %、67 %、100 % です。B : 0 % はブラック、B : 100 % はホワイトの階調層に当たります。
ブラックの領域は、メリハリをつける重要な部分です。このため、特にその状態を確認しておきます。たとえば、暗い写真ではブラックが同化してしまって、形状がわかりにくくなる場合があります。[ シャドウ・ハイライト ] の設定値を変更すると、各階調層の領域をコントロールできます。
【操作方法】
[ イメージ ] メニューから、[ 色調補正 ] – [ レベル補正 ] を選択します。[ レベル補正 ] ダイアログで、[ 入力レベル ] に [ 0 / 1.00 / 192 ] を入力します。[ OK ] をクリックします。
明るい階調を削る!
[ レベル補正 ] ダイアログには、画像のピクセル分布が確認できる「ヒストグラム」があります。作例の場合、[ ポスタリゼーション ] で4つの階調をつくっているので、ヒストグラムには、4つの棒グラフが分布されています。
ハイライト点の位置を、[ 255 ] レベルから [ 170 ] レベル以下にすると、[ 170 ] レベルの階調が [ 255 ] になり、明るいグレーからホワイトに調整されます。初期設定の中間点は、[ 1.00 ] をキープします。これを調整することで、中間の階調の濃淡を調整できます。