【Photoshop講座】都会の雑踏をテーマに、見上げた青空と、ジェット旅客機を合成します。アニメっぽく仕上げるコツは、影を明るくすることと、輪郭をハッキリさせることです。情緒的な光の演出を加えて、アニメ風景を完成させましょう。
ひとつのドキュメントに、合成する3つの素材画像を配置しましょう。アニメ風景のベースにするのは、空を見上げた信号機です。配置方法には、元画像の情報が保持できる、[ 埋め込みを配置 ] を使用します。
【操作方法】
素材画像をダウンロードして開きます。素材画像は、[ 幅 : 1920 pixel ]、[ 高さ : 1080 pixel ] 、[ 解像度 : 72 pixel/inch ]、[ カラーモード : RGB カラー ] を使用しています。
合成する画像は、ベースの信号機 [ uf035-signal.jpg ]、青空と雲 [ uf035-sky.jpg ]、ジェット旅客機 [ uf035-plane.png ] です。応用する場合は、素材画像を準備してください。
合成に適した素材は?
このレッスンでは、3点合成を前提として、まず、光源の方向に注意を払いました。そして、光源を背にした「逆光」です。
アニメの背景画では、光と影のコントラストを強調する演出が多く見られます。写真をイラスト調にするテーマにおいては、影を明るく、輪郭をシャープにする技法を用いるので、ディテールが繊細で複雑な、電線を張り巡らせた信号機の素材を選びました。
【操作方法】
[ ファイル ] メニューから、[ 埋め込みを配置 ] を選択します。青空と雲の画像 [ uf035-sky.jpg ]、続いて、ジェット旅客機の画像 [ uf035-plane.png ] を選択します。
[ 配置 ] をクリックします。
[ enter ] キーを押して、変形を確定します。
合成する3つの素材画像を、ひとつのドキュメントにまとめることができました。ラスタライズ不可
埋め込みを配置とは?
[ 埋め込みを配置 ] で画像を配置すると、元画像の情報を保持した、スマートオブジェクトに変換したレイヤーが作成されます。
配置するドキュメントより、元画像のサイズが大きい場合は、ドキュメントサイズに合わせて自動縮小されます。もちろん、再編集可能なスマートオブジェクトなので、拡大・縮小などの変形が、画質を劣化させることなく、何度でもやり直せます。デメリットは、ファイル容量が大きくなることです。