STEP 1 で生成された粗い粒子は、さまざまな階調を含むノイズに見えますが、実は白と黒のピクセルだけで作られています。単調な粗い粒子をそのまままに、浸食にかかる長い年月を思わせる階調を作成しましょう。
【操作方法】
[ 選択範囲 ] メニューから、[ 色域指定 ] を選択します。[ 色域指定 ] ダイアログで、[ 許容量 ] に [ 32 ] を入力します。
[ 色域指定 ] ダイアログで、[ スポイトツール ] が選択されていることを確認します。
[ツール] パネルの [ 描画色と背景色 ]、または、[ スウォッチ ] などから [ ホワイト ] をクリックします。
[ 階調の反転 ] を有効にして、[ OK ] をクリックします。
隆起させる部分は控えめに!
仕上がりを左右するポイントです。[ 色域指定 ] で [ ホワイト ] をサンプリングしたのは、その方がプレビュー画面でイメージしやすいからです。
また、黒い部分は、白い部分に比べ、[ 色域指定 ] で認識しにくいという特性もみられるので、あえて、この方法を取っています。隆起させる部分の微調整は、[ 許容量 ] の数値で行います。あまりゴツゴツしすぎると、鉄板に見えないので注意してください。
現在、選択されているピクセルは、ノイズの暗い部分です。この細かいノイズを、立体的に隆起させるオブジェクトとして捉え、描画ピクセルとして、新しく作成するレイヤーにコピーします。
【操作方法】
[ レイヤー ] メニューから、[ 新規 ] – [ 選択範囲をコピーしたレイヤー ] を選択して、[ レイヤー 1 ] を作成します。
[ レイヤー ] パネルで、[ レイヤー 1 ] を [ 新規レイヤーを作成 ] にドラッグして、[ レイヤー 1 のコピー ] を作成します。
[ レイヤー 1 のコピー ] の [ レイヤーを表示/非表示 ] をクリックして、レイヤーを非表示にします。
[ レイヤー 1 ] を選択します。
描画モードに [ 乗算 ] を選択します。
[ フィルター ] メニューから、[ ぼかし ] – [ ぼかし (ガウス) ] を選択します。[ ぼかし (ガウス) ] ダイアログで、[ 半径 ] に [ 5 ] pixel を入力して、[ OK ] をクリックします。
ハッキリした細かい粒子の背景と、同じ細かい粒子をぼかしたレイヤーを乗算で重ねると、錆色がにじんだ様子が表現できます。