【Photoshop基本操作】被写体にピントが合った効果は、周辺をぼかすことで行います。しかし、テーブルに置かれたコップや調味料入れなどが、同じようにボケてしまっては不自然ですね。部分的にぼかし具合 (被写界深度) を調整できる [虹彩絞りぼかし] を使用すれば、まるで高性能カメラで撮影したようなイメージにすることができます。
立体的な距離で差をつけよう!
ぼかし具合 (被写界深度) は、カメラレンズから被写体までの距離で変わります。これは空間も含まれるので、テーブルに置かれた平面的な距離にプラスして、上に伸びる立体的な距離の違いも考えます。たとえば、お皿とコップ。平たいお皿に比べて、コップのふちは近い距離にあるかも知れません。
ぼかし具合を変えて料理を引き立てる方法
これから行う操作は、擬似的な被写界深度の違いをつくり、主体の周辺をぼかして引き立てる方法です。作例では、テーブルに置かれたピザに焦点を合わせ、コップや調味料入れに部分的なぼかしの緩和を設けます。[虹彩絞りぼかし] では、追加できる [編集ピン] によって、複数の異なる「ぼかし具合」が調整できます。

スマートフィルター用に変換する
素材画像をダウンロードして開きます。素材画像は、[幅 : 1600 pixel]、[高さ : 1200 pixel]、[解像度 : 72 pixel/inch]、[カラーモード : RGB カラー] を使用しています。

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[フィルター] メニューから、[スマートフィルター用に変換] を適用します。

警告アラート
[レイヤー] パネルで、[背景] がスマートオブジェクトに変換されたことを確認します。レイヤー名は自動的に [レイヤー 0] へ変更されています。

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スマートオブジェクトとは?
[スマートフィルター用に変換] を適用すると、選択したレイヤーが「スマートオブジェクト」に変換されます。スマートオブジェクトにすることで、適用後のフィルターが再編集できます。