合成用のドキュメントが作成できたら、合成画像を配置しましょう。ここでは、ウィンドウを2分割表示して、レイヤーをドラッグ&ドロップします。違和感を少なくするため、[ カラーバランス ] を使って、合成画像の色調に合わせます。
[ ウィンドウ ] メニューから、[ アレンジ ] – [ 2分割表示 – 垂直方向 ] を選択します。
[ ツール ] パネルで、[ 移動ツール ] を選択します。
レイヤーをドキュメントに、ドラッグ&ドロップします。
[ ウィンドウ ] メニューから、[ アレンジ ] – [ すべてをタブに統合 ] を選択します。合成画像が配置できました。
当然のことながら、合成画像には、色調の違いが見られます。作例の場合は、ニューヨークの画像に比べて、ウミガメの画像の青色が、少し緑色っぽく見えます。これをブルー系に調整しましょう。
【操作方法】
[ レイヤー ] パネルで、[ ウミガメ ] を選択します。
[ 調整レイヤーを新規作成 ] をクリックして、メニューから [ カラーバランス ] を選択します。
[ プロパティ ] パネルで、[ 輝度を保持 ] を有効にします。
[ マゼンタ / グリーン ] に [ -10 ] を入力します。
[ イエロー / ブルー ] に [ +30 ] を入力します。
輝度を保持とは?
[ 輝度を保持 ] を有効にすることで、元の明るさを維持した調整が行えます。カラーバランスを変えると、その色調によって、暗くなってしまう場合があります。
たとえば、RGB のグリーンとブルーでは、グリーンが明るく、ブルーが暗く見えます。[ 輝度を保持 ] は、特定のアルゴリズムを用いて、設定値に元の明るさを加えます。
カラーバランスとは?
[ カラーバランス ] の設定項目の右側が、RGB チャンネルを示します。左側は、2チャンネルの混合色です。たとえば、イエローは、レッドとグリーンの混合色です。対角にあるブルーとは、補色 (反対色) 関係にあり、調整スライダーは、このバランスを変えるものです。
加色混合とは、R、G、B の光がすべて重なると白色になり、何もない部分が黒色 (透明) になる特性です。青みを強めるには、シアン、ブルーの影響力を、大きくすることを考えます。作例では、グリーンを抑えることで、全体の明るさを、少し暗い印象にコントロールしています。