ここで行う操作は、調整の域を超えた、誇張した補正です。HDR イラスト風の表現でもある、暗い部分を明るくして、明るい部分を暗くします。さらに、[コントラスト]、および、[ 明瞭度 ] を、Max 値にするなど、通常の補正ではあり得ない設定を行います。
【操作方法】
[ Camera Raw ] 操作パネルで、[ 基本補正 ] の [ シャドウ ] に [ +100 ] を入力します。
[ ハイライト ] に [ -50 ] を入力します。
[ 黒レベル ] に [ +100 ] を入力します。
[ コントラスト ] に [ +100 ] を入力します。
[ 明瞭度 ] に [ +100 ] を入力します。
[ 自然な彩度 ] に [ -30 ] を入力します。
無秩序に攻める調整!?
ほとんどの設定項目に最大値を与えていますが、これは素材画像が暗いからこそできる無秩序な攻め方です。この設定で着目してほしいところは [ 黒レベル ] と [ シャドウ ] で、これらは似た働きをしますが、それぞれに異なる調整領域があります。
ヒストグラムの上にマウスカーソルを置くと、それぞれの調整領域が表示されます。2箇所の幅広い階調から、暗さを底上げしているようなカンジですね。これを [ コントラスト ] と [ 明瞭度 ] で、再び暗い部分をつくり、幅広い階調に再分布しています。