写真をイラスト調に!アニメ風景の描き方「場面転換・都会の雑踏・光の演出」

写真をイラスト調に!
アニメ風景の描き方
– 場面転換・都会の雑踏 –

フレアと色調で演出する

光の演出には欠かせない、太陽とレンズフレアを設定して、ドラマチックな色調に調整しましょう。[ 逆光 ] を適用する場合、最も明るい光源が白色点となるので、ベースの画像の白色点を抑えておくことがコツとなります。
【操作方法】
[ レイヤー ] パネルで、最前面のレイヤー、または、グループを選択します。
最前面のレイヤーを選択
[ レイヤー ] メニューから、[ 新規 ] – [ レイヤー ] を選択します。[ 新規レイヤー ] ダイアログで、[ レイヤー名 ] に [ 逆光 ] を入力します。
[ 描画モード ] に [ スクリーン ] を選択します。
[ スクリーンの中性色で塗りつぶす (黒) ] を有効にします。
[ OK ] をクリック
[ 新規レイヤー ] を設定
[ レイヤー ] メニューから、[ スマートオブジェクト ] – [ スマートオブジェクトに変換 ] を選択して適用します。
スマートオブジェクトに変換

詳細な光源の位置

本物のカメラで撮影したような、レンズフレアを加えることができる [ 逆光 ] フィルターを適用しましょう。通常では表示されていない、[ 詳細な光源の位置 ] オプションを使用すれば、ドキュメント上の座標値を入力することにより、正確な位置に設定することができます。
【操作方法】
[ フィルター ] メニューから、[ 描画 ] – [ 逆光 ] を選択します。[ 逆光 ] ダイアログで、プレビュー画面を、[ option ( Alt ) ] キーを押しながらクリックします。
[ 詳細な光源の位置 ] ダイアログで、[ X ] に [ 620 ] pixel、[ Y ] に [ 240 ] pixel を入力します。
[ OK ] をクリックします。
[ 詳細な光源の位置 ] を設定
[ レンズの種類 ] に [ 105 mm ] を選択します。
[ 明るさ ] に [ 80 ] % を入力します。
[ OK ] をクリックします。
[ 逆光 ] を設定
別の種類の [ 逆光 ] を重ねて適用しましょう。[ レンズの種類 ] に [ 50 – 300 mm ズーム ] を選択します。
[ 明るさ ] に [ 50 ] % を入力します。
[ OK ] をクリックします。
2つめの [ 逆光 ] を設定
太陽とレンズフレアを設定することができました。
太陽とレンズフレアを設定
逆光を思いどおりの位置に
[ 詳細な光源の位置 ] オプションを使用すれば、ドキュメント上の座標値を入力することにより、正確な位置に設定することができます。ドキュメント上の座標値は、[ 情報 ] パネルで読み取ることができます。

カラールックアップの設定

映画フィルムのような色調に、全体を調整しましょう。[ カラールックアップ ] は、調整レイヤーを設定することで、背面のレイヤーすべてに、効果を反映させることができます。
【操作方法】
[ レイヤー ] パネルで、[ 調整レイヤーを新規作成 ] をクリックして、メニューから [ カラールックアップ ] を選択します。
[ カラールックアップ ] を作成
[ プロパティ ] パネルで、[ 3D LUT ファイル ] に [ filmstock_50.3dl ] を選択します。
[ filmstock_50.3dl ] を選択
写真をアニメの風景カットのように加工することができました。
アニメの風景カットのように加工できた
適用度を調整
[ カラールックアップ ] の適用度は、[ 不透明度 ] で行えます。[ カラールックアップ ] とは、計算処理に基づいた色の配列 (ルックアップテーブル) を適用して、統一したカラー調整を行うものです。
[ 不透明度 ] を設定
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