ベクトルマスクは、マスク領域をパスで作成するものです。そのため、はっきりした境界線を持つオブジェクトに適しています。拡大・縮小などの変形を何度行っても、画質が劣化することはありません。
ドキュメントサイズを変更しても、滑らかで正確な境界線が保てます。作成したパスは、いつでも再編集が可能な状態にあり、ピクセルドットよりも、さらに詳細な調整が行えます。
[ ツール ] パネルで、[ ペンツール ] を選択します。
オプションバーで、[ ツールモードを選択 ] に、[ パス ] を選択します。
オブジェクトの境界線をトレースします。ここでは、素材画像に保存しているパスを使用します。
作業用パスとは?
画像に直接影響を与えないパスです。パスを作成すると、自動的に [ 作業用パス ] が作成されます。そのままベクトルマスクに活用したり、名前を付けて保存すると、編集や複製などが行えます。
[ 作業用パス ] は、パス機能がサポートされているファイル形式 ( PSD や EPS など ) では保持できますが、複数のパスを作成したり、クリッピングパスなどに利用する場合は、パスを保存しておく必要があります。
オプションバーで、[ マスク ] をクリックします。
マスク領域が、透明ピクセルに置き換えられたことを確認してください。
[ レイヤー ] パネルで、ベクトルマスクが追加されたことを確認してください。
ベクトルマスクのメリット
画質が劣化しない
シャープな描画ができる
ライブシェイプが使える
ベクトルマスクは、マスク領域をパスで指定できるので、拡大・縮小といった変形の編集が、画質を劣化させず何度も行えるメリットがあります。
たとえば、ロゴなどの文字型でマスク領域を作成したとき、ドキュメントサイズや解像度を変更しても、詳細な境界線が一定に保てます。